2004年 アメリカ・コロラド州の山間の町で
町当局との争いから修理工の男が町の破壊を決意。
分厚い鉄板で補強した「装甲ブルドーザー」で
町中の建物を破壊しまくりました。
ゴジラが上陸したかのような街の有様です。
このニュースは、日本でも大々的に取り上げられたので
記憶にある方も多いかと思います。
そのニュース映像
25年前の1995年にもカリフォルニア州で
一人の退役軍人の男が兵器庫から盗んだ戦車で
街を破壊しまくった事件があったんですよね。
この二つの事件を覚えている人はどれ位いるでしょうか。
私にとっては、あまりにも派手で衝撃の事件だったので
強く記憶に残っています。
犯人の男性が幾ら腹に据えかねる何かがあったとしても
とばっちりを受けて建物や車を破壊された人達は、
堪っちゃもんじゃありません。
ただです。
自暴自棄になった犯人が起こす銃乱射事件の場合は、
あまりにも痛ましいので嫌な気分にしかなりませんが、
この事件で犯人がぶっ壊していたのは、
建物や車や街頭や信号機だったので
まだ若かりし頃の私は、
映画の一場面を見ているように「凄え-!」って
心の一部で楽しんでしまっていたんですよね。
このアメリカの2つの事件の結末は、
どちらも犯人は射殺されたんですよね。
とんでも事件を引き起こした犯人達の多くが興奮状態から覚めると、
本心からなのかどうか分かりませんが、
やり過ぎたとかの反省の態度を見せます。
一時の感情に乗っ取られたかのように行動を起こし、
その行動の後で深く反省したり後悔したり、
反省する気持ちがあるだけ人間味があるとは思うのですが、
行動の後ではなく行動の前に
その想いをドンと据えることが出来なかったのが
残念でなりません。
どうしてもアイツに仕返ししたい。
やり返したい。のなら法律にのっとって
ちゃんとした仕返しの方法を取るべきですよね。
間違った仕返しをすると、
その行動は威力を増して自分に跳ね返ってくることになるし、
後でどんな理由を述べようとも誰も耳を傾けてくれずに、
その言葉や気持ちは煙のように消えるのみです。
また加害者が、
それだけの仕返しをしたくなるほどの酷い奴だとすると、
そんな酷い奴と被害者の善良なる自分が一緒に砕け散るなんて
全く割に合わないっしょ!
その意味でも間違った仕返しは、よしこさんかと。