1907年(明治40年)
鳥取県の某高校の1年の一つのクラスの生徒35人の中で
15人が空き巣や万引きの常習犯だったことが判明して
全員が逮捕されました。
生徒達は、盗品を教室で堂々と競り売りしていたようです。
万引きはまだしも空き巣ってのが酷い。
どちらも窃盗には変わりませんが
私の感覚で言わせてもらうと
人んちに勝手に上がり込んで金を盗む
空き巣ってのはもう可愛げがありません。
1907年は、日露戦争が終わって直ぐなので
色々と社会の混乱はあったでしょうし、
裕福な家庭が少なかったので食うため生き残るためになら
まだ救いがあるので、そうであって欲しいですね。
私の子供の頃、褒められたものではありませんが、
遊び場の山の中で実ったビワとか柿を見つけたら
それが自生しているものか
他人が植えているものなのか確認せずに、
枝から捥ぎ取って食べていたりしていました。
そんな悪さも小学生から中学生へとなるにつれて
徐々に減っていき示し合わせたかのように
誰も全くやらなくなっていました。
ほんと自然になので不思議です。
他の人からすると私達同級生がやったことも
空き巣も同じと言われるかもしれませんが、
あの頃の私達の同級生は、空き巣は絶対にやらないし、
空き巣犯罪が起きた話を聞いたことが無いので
鍵をかけている家は殆どありませんでした。
親からの頼まれごとで誰々の家を訪ねた時も、
同級生の家を訪ねた時も、
玄関をガラっと開けて「こんちわ。」でした。
家の中の空気入れ替えの為か
玄関戸さえ開きっぱなしの家もちらほらありました。
事件があった時代は明治なので
感覚的に違うのかもと思いもしますが、
私が育った地域は、そんな地域だったんですよね。
最近の若者たちの行き過ぎた事件は、
日本がアメリカナイズされてきて、
社会に個人主義が少しづつ浸透したことや
核家族化が進んだことの影響があるのだろうか?
ある人は、車を動かせば排ガスが出るように
近代化が進んだり社会が発展する際の
副産物だから仕方ないと言います。
いやいや違うっしょ。その二つは別の物っしょ。
健康被害が出るような公害を垂れ流さないようしたり、
ゴミを巻き散らかさないよう出来るのと同じで
タガが外れているか外れていないかだけだと思うのです。
キリがない快楽や欲求を刺激する情報を見聞きさせられ、
過大過多な快楽や欲求を求める気持ちを制御できずに
タガが緩んだり外れてしまわないようにして欲しいし、
外れてしまわないようにしたいものです。