hamzaブログ

日下直樹事務所
日下コンサルティング(技術経営)
行政書士
http://www.kusaka.com/

2人で1人を支えるとは

2012-08-12 01:21:26 | FPポイント
●年金制度について、わかりやすい記事がありました。
・山田昌弘さん(中央大教授)が毎日新聞の8月10日に
 掲載したもので、学生さんへの講義での説明が秀逸です。
 (毎日新聞朝刊、くらしの明日、私の社会保障論)
 以下、記事の前半部の要点は、
 
・学生さんに講義するときに、現実感が涌かないので次の説明を
 してみた

 「現在の高齢化率は23%、現役世代3人が1人の高齢者を支えている計算。
 厚生年金受給者で、月額24万円の年金をもらっていると、
 現役世代(山田教授含む)が、1人当たり平均月8万円払っている計算になる。
 今は国が借金して払っているので、実質的負担は月4万円まで圧縮されている。」

「2030年を考えてみましょう
 山田教授は73歳、年金をもらっている予定
 学生さんは40歳、現役ばりばりで稼いでいる。
 国立社会保障・人口問題研究所の将来予測によると、高齢化率は30%を超え
 現役世代2人で1人の高齢者を支える計算になる。
 月額24万円の厚生年金受給者を支えるためには、現役世代は月額12万円を
 負担することが必要で、国が借金して負担を軽減できる財政状況では
 ない。」

 机上の計算で、国民年金だけの受給の人もいることや、極端な例であることは
 ことわってあります。
 ここまでが、ほぼ記事の前半部です。