会派の行政視察で、佐賀県伊万里市、武雄市、長崎市と回りました。
伊万里市、武雄市では、それぞれ特徴豊かな図書館運営を視察しました。伊万里市では、新築の構想段階から市民団体の要望を取り入れ、開館後も市民活動の拠点として成り立ち、市民との協働が実現しています。また武雄市では、指定管理者制度を導入し、Tutayaとスターバックスが、館内で出店したり、本を借りてもTポイントが加算されたりと特典満載感をアピールし、来館者増を大幅に実現しています。
伊万里市をきめ細かな市民サービス型というなら、武雄市はアミューズメントパーク型とも言える新たなパターンでした。運営形態において、両極端とも言える二市の取り組みを踏まえて、本市の図書館の将来を議論していきます。
長崎市では、老朽化した空き屋を地域住民のニーズに合わせて広場、駐輪場、ゴミステーションといった形で利活用につとめています。
坂本龍馬で有名な亀山社中跡は、最寄り駅から約600メートルの山の中腹にありますが、そこまでの山道沿いには沢山の家屋が立ち並んでいます。驚くことにここかしこに老朽化した空き家が目立ち、防犯、防災の観点から、長崎市の空き屋対策の必要性がひしひしと伝わってきました。この7月からは、空き屋対策条例が施行されたのも理解できます。
超高齢化社会の到来とあわせて、防犯上、防災上、景観上と課題となる空き屋対策、特に老朽化して誰も住まなくなった家屋への対策は大津市においてもほおってはおけないものと認識しています。今から先進地の実情や取り組みとその課題などを整理し、本市としてのあり方を早期に検討すべきと訴えていきます。