元さんの日々是好日

日々感じたことを徒然なるままに。

慰霊の日

2018-06-23 20:11:19 | 日記・エッセイ・コラム
今日は先の大戦で最後まで繰り広げられた沖縄の地上戦で、組織的な戦闘が終わった日を記念した沖縄慰霊の日だ。この戦で失った米軍兵士を含む全戦没者およそ20万人、沖縄県民の4人に一人が犠牲になった痛ましい過去を追悼するため、今日糸満市摩文仁の平和記念公園で沖縄戦全戦没者追悼式が行われた。沖縄中が深い祈りに包まれる日でもある。
 この式典で翁長知事は平和宣言で次のように述べた。戦後73年のあいだ沖縄県民は戦争の愚かさを心に刻み、平和の尊さを希求してきた。しかし、戦後73年を過ぎてもなお日本にある米軍専用施設の70.3%が沖縄に集中している。
先の米朝合意に観られるように、世界は大きく平和に向かって動き出している。このように世界は平和を求める大きな動きを示しているにも関わらず、20年前に日米で合意した辺野古の新基地建設はそのまま進められている。負担軽減を口にしながらさらに強大な基地の建設をしている。
県民の総意として辺野古の新基地建設には断固反対する姿勢はこれからも貫いていく。アメリカに安全保障を求めるなら、その負担は日本全体で考えて欲しい。
翁長知事の、病み上がりで痛々しい身体を押して力強く放った平和宣言に、涙する参加者が多く、宣言の途中では何度も大きな拍手が起こっていた。
また恒例になっている「平和の詩」は、今年は浦添市立港川中学3年の相良倫子さんの「生きる」の朗読だつた。
祖母の戦争体験を聞いて育った相良さんの詩は、「優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた」と戦争の悲惨さを現し、「私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。もう二度と過去を未来にしないこと。全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。生きる事、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ること。平和を創造する努力を、厭わないことを。」を心から誓い、さらに「平和とは、当たり前に生きること。その命を精いっぱい輝かせて生きることだということを」高らかに歌い上げていた。堂々として見事だった。
このお二人とも、来賓として来ている安倍首相の真ん前で、しっかり前を見据えて話していた。
安倍首相の挨拶は「沖縄の負担軽減を私が先頭に立ってしっかりとやっていくと」と薄っぺらな話をしたが、いま沖縄でやられていることを観れば誰でもすぐ分かるように、沖縄の負担を更に大きくすることを、かつて米軍がやったように銃剣とブルドーザーでごり押ししている。終わってからの拍手がまばらだったことは当たり前だ。
今日は沖縄にいる大勢の友人と共に慰霊の頭を垂れた。

平和の象徴ハト 但しこのハトはこれから旬になる海水を飲みに来るアオバトだ
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