今日買ったカボス・・・歳時記では、酢橘・かぼすで載っているが
酢橘とは別種のやや大形のかぼすがあり・・・これは大分が多く産していますね。
例句には・・・
すだちてふ小つぶのものの身を絞る 辻田克己
酢橘という小粒のものの実を搾る・・・なんですが、句は漢字の使いが気になります。
実ではなく身といってますね、また搾るのではなく絞るですね。
料理に添えられた酢橘を摘まんで搾ったのですが、もう片手を添えてかな?
自分の手に持ったそのときから、なにか自分の身の一部のような感じがしたのではないかなと?
爽やかな香りが指先から滴るのですから・・・実ではなく身だったのでしょう。
実際、切りますと新鮮な香と瑞々しい身が綺麗ですもんね。
年上の妻のごとくにかぼすかな 鷹羽狩行
じっと其処にあるかぼすは動きもしないし声を発するわけでもない静物そのものです。
が、包丁を入れてキュッと絞ると香りが立って、ここぞという時の頼りになる年上の妻のようだと・・・そんな感じを受けました。
と二句だけ例句にありましたので。
大分県のある所に行ったときに、蜜柑ネットが張り裂けるぐらいにかぼすを詰めて売っていました。
絞ってハチミツを垂らして少し水で薄めて氷を浮かべるとグッドですね。
かぼすの生搾りで思い出す大分のお気に入りの場所もありますが、もう何年も出向いていません。行きたいな・・・