2010-12-19 22:40:54 | 日記
冬の魚と言えばいろいろありますが、今夜は鱈。
品書の鱈といふ字のうつくしや 片山由美子
鱈ははなはだ貪食で、腹がふくれている。と歳時記にあります。
姿は宜しくないけど、調理された鱈は美味なのですね。
品書に、鱈のちり鍋などとあれば、その書かれた文字は美味なのです。
船去って鱈場の雨の粗く降る 寺山修司
鱈を水揚げした船が去って行きます。
その港に雨が降っているのですが、粗く降るといってます。
水揚げされた鱈場に、雨がしとしとなどではなくざざっと降っているのです。
その様を切り取った句なのですが・・・切れが上五に入りますね。
船去って、ここで切れてます。あとの中七下五の音がいいですね!
たらばのあめのあらくふる・・・・ですね。
あ音が働いてリズム感よく読めますね。
船は去ったのですが、これから鱈を大小に分けたり競(ほんとは別の漢字ですが)にかけたりする準備が始まります。その忙しさの気配をも感じます。
雨が粗く降る、ただ激しいだけではない雨なのです・・そこに詩人の心があるのでしょうね。鱈場は働く人の戦場となるのです。
今夜も機序の貼り付けで・・・
昨夜は鍋にしたが、豚ロースのしゃぶしゃぶ。
正月は鱈の鍋にしようかな、メニュー係も年の暮は頭を悩ます。
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