原発の放射能汚染を避けてインドに行っているものとして、帰国中に気になったのは、福島原発の近くで除染作業をしていることであった。
6月11日の福島中央テレビによると、いまだ、数億ベクレルもの放射能汚染を毎日まき散らしている原発を放置したまま、その直ぐ近くの除染作業をしているというのは、賽の河原の石積みと同じであろう。
しかも、原発から15キロ圏避難指定地域ににある小高駅ちかくの5500平米の土地に公営住宅を20戸建てて、2年後には、避難解除地域にするという。そこに戻らない人達に払っている避難補償金を払わないための手だてとしか映らない。この政府もそれを選んだ国民も狂っている。次から次と放射能汚染をかぶる点の除染をしても、面は汚れているのだから、これこそ徒労であろう。それにかける金は、避難民の移住費に当てたほうがいい。チェルノブイリから住民を強制的に避難させたソ連、ロシアのほうが、国民にやさしい、まだマシな国である。