下駄をはくまで(裏)

広島の暑苦しい気象予報士の、端から見たら非常にバカな日常 (あくまでも匿名で)たまに吠える! まあ読んでコメント書け!!

意外な展開… ~台風10号 台風11号

2006-08-16 10:03:43 | お天気


台風10号がある程度「迷走」するのは覚悟していたが、
台風11号がああいうコースを通過するとはねぇ…

先に台風10号が発生し、西日本を指向するするのはすでにいろんな情報である程度予想がつく。
あとはどこにいつ近づくか… 
それは見事なまでに最新資料ごとにバラバラ…
九州だったり、中国・四国地方であったり、近畿であったり…

そこに向けてクロスファイア気味に入ってきた台風11号も急カーブ
西日本に接近する可能性が出てきた。

複数の台風があり、その距離が互いに近いときは
進路が反時計回りになるなどの複雑な動きをすることがある。
これを藤原効果というのだが、
どうやらまさに「典型的な動き」をしそうである。

それぞれの台風の勢力があまり強くないのが救いだが、
週末にかけてはにわか雨や雷雨(短時間強雨、落雷、強風・突風など)に注意なのだ…
そしてこういうパターンの時はかなり蒸し暑くなるな。熱中症にも注意だ!

オレも所属する会社が週末にイベントを抱えているので、きょう午後から週末にかけて出社するのだ。

夏休みを返してくれ!


(おまけ)
きょうがブチ暑いのも、
あすから天気が「すこしぐずつく」のも
オレの夏休みがすっ飛んでしまうのも…

全部台風のせいなのである…

台風の予想をする際、
オレは7~8種類のデータを使うことにしている(何かは秘密だ…)それぞれのデータには「クセ」がある。それらは「そのデータ固有のもの」、「季節的なもの」、「時期的なもの」などいろいろあってめんどくさい。それらの「クセ」を把握しながら予想するのは少し骨が折れる。
夏は台風の進路を決定づける上空の風(ジェット気流など)が弱く、非常に予想が難しい。
それが「夏の台風は迷走する」理由である。

「天気予報は当たらない!」という方もいるが、
台風が日本列島に及ぼす被害や影響は多大なものがある。時には人の命に関わることがある。
突っ込まれてもしょうがない時もあるが
そういった責任を負いながら、情報を出していることは理解してほしいのだ。
もちろん、オレとしては「独自予報」を出せる立場にあるので、
いろんな媒体(メディア)をつかって、
どこの放送局よりも、そして時には気象庁(台)よりも
より早くより正確な情報をユーザーに伝える努力をするだけだ
コメント (2)
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