ちょっと前になりますが9月9日、
広島の未来の経済界を担う若い企業経営者で組織する
広島青年会議所(JC)が「広島夢未来地図」を発表しました。
オレが賛同する「
ALL FOR HIROSHIMA」のHPなどによれば
この「広島夢未来地図」は、市民と一緒に“広島の街づくり”を考えようと
12のプランを提案しています。
例えば、アストラムラインの環状線化、マツダスタジアムへの路面電車の延伸、
広島駅北口を木々で埋め尽くしたり、広島市東区の森林公園周辺に教育施設や小児医療施設を誘致することなどをわかりやすいイラストで表現しています。
中でも注目すべきなのは「旧広島市民球場跡地」の活用方法。
JCは、市民球場の施設を活かして
高校野球の試合も可能なサッカー専用スタジアムを提案しています。
また折り鶴や折り鶴をかたどったモニュメントで飾り、“球場”から平和を発信しようとしています。
これ、どっかの考え方とよく似てんじゃん!(笑)
JCは、“広島夢未来地図”をきっかけに
「広島の街づくりや球場跡地の議論がもっと活発になってほしい」と話しているそうです。
“JCの提案”は非常に重要な意味を持っています。
「
広島の経済界がすべて広島市の計画に賛成をしているわけではない」ということを示しているからです。
また旧球場周辺の商店もかなりの数のお店が広島市の計画に反対しています。
広島市は球場跡地の計画について
「経済界や周辺商店街、多く市民の合意は得られた」として
“ごく一部の経済界”と“ごく一部の商店街のメンバー”の意見のみで話を進めようとしていますが、それが誤りだということが改めてわかったわけです。
球場跡地利用に関するシンポジウムやイベントでもおなじみ
文化活動家の東琢磨さんは繰り返し、こう語っています。
「広島の明日や未来を語るのに、明日や未来を担う若者や子供の意見が取り入れられないのはおかしい」
(取材で行った去年10月、今年5月のイベントでもそう語っていましたし、先のシンポジウムでもそう発言したそうです)
吉田拓郎はその昔、
「
古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」と歌い、
“若い人間が新しい時代を担うべきだ”という強いメッセージを発しました。
広島の一等地である“「
旧広島市民球場”。
それを利用するのは未来の広島を担う若者や子供たち!
その利用方法や広島の未来はそういう人たちが考えるべきだと思わんか?
自ら「跡地問題は“広島百年の計”」といいながら、
陰でコソコソやっているジジイたちは引っ込むべきですな!
今回の30代中心の企業経営者たちが考えたアイディアは
球場跡地問題に大きなクサビになったのではないかと思います。
広島市はもっといろいろな意見を聞き、
一部の意見だけで押し通そうとしている今の計画を白紙撤回し、
広島市の将来につながる計画を改めて考えるべきですね。