はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1174 ~ セルフレス 覚醒した記憶(CS)

2024-07-03 | 映画評
今回は「セルフレス 覚醒した記憶(CS)」です。

「デッドプール」のライアン・レイノルズ主演によるSFアクション。新たな肉体のダミアン=軍人マーク役をレイノルズ、68歳のダミアン役をベン・キングズレー、科学者オルブライト役をマシュー・グードがそれぞれ演じる。監督は「ザ・セル」「インモータルズ 神々の戦い」のターセム・シン。

主演:ライアン・レイノルズ
共演:ベン・キングズレー、マシュー・グード、ナタリー・マルティネス、ミシェル・ドッカリー、ビクター・ガーバー、デレク・ルークなど

<ストーリー>
余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。真実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われることとなる。


2016年公開の作品である。

がんで余命宣告された大富豪が、金にものを言わせて新しい肉体を手に入れるのだが、実はその体はクローンではなくて、病気の娘を助けるために自ら肉体を売った元軍人のものだった、という話である。

その軍人の肉体に大富豪の頭脳を転送したのだから、意識だけは大富豪のままで、肉体だけ若くなったはずなのに、なぜか記憶の中にその軍人の記憶が時々蘇ってくる、という流れなので、そのあたりを違和感がないように描くのはかなり難しいと思う。

確かに物語としては面白いが、そこに理屈付けをすると、どうしても矛盾が生じたり、辻褄が合わなくなったりする。

そのあたりをあまりツッコみすぎると、映画を楽しめないということは十分理解しているつもりだけど、見終わった後に思ったことは、「この秘密組織にこんな技術があるのなら、死体を利用するんじゃなくて、クローンをつくる方が簡単じゃない?」ということだった。

劇中でも、若い肉体を手に入れたダミアンが、真実を知ったために自分を消しにきた組織の人間を次々と殺すのだけど、その殺された連中の死体が組織に安置されていて、組織はそれをまた利用するみたいなやり取りがあった。

つまり、心臓が止まっても、脳を移植すればまた生き返るという技術があるということ?

「脳死」という言葉は聞いたことがあるけど、「心臓死」はイコール「死亡」じゃないの?

いずれにしても、死んだ人の肉体が、また普通に活動できるようになるというトンデモない技術を持っている、ということになるので、だったらクローンの方がいいんじゃないの?と思ったわけだ。

しかも、最終的には、ダミアンの意識は元軍人のマークのものに戻ってしまう。

脳を移植したのに、である。

話としてはドンデン返しだし、感動的ではある。

でも、何だか納得できないような・・・

結局のところ、大富豪であるダミアンは大金をはたいたのに新しい肉体を得ることができず、一方の元軍人マークは、肉体を売ったお金で娘の病気を治すことができた上に、自身も生き返る、という万々歳の物語になっているので、これで感動していいのかどうか。

それに、あの秘密組織だけど、ダミアンがあんな行動さえ取らなければ、持っている技術はかなりのものだし、商売としても需要と供給がうまく合致すれば何の問題もないので、ダミアン(=マーク)が一部の技術者を除いてほぼ皆殺しにされているので、世の中的にはかなりの痛手ではなかろうか?

というか、ダミアンは途中で「誰かを殺してまで生きたくない!」と言っていたのだけど、その割にはずいぶんとたくさんの人を殺していた。

まあ、そういうことを気にしなければ、そこそこ楽しめる映画ではないでしょうかね。

ということで、評価は「C」にします。

余談だけど・・・

主演のライアン・レイノルズは、ぱっと見ライアン・ゴズリングに似ている。

最初は「もしかして兄弟?」と思ったのだけど、よく考えたらファーストネームが同じなだけで、ファミリーネームは違うから、そんなわけはない。
(五月みどりと小松みどりの場合は別だけど・・・って、若い人にはわからないか?)

でもネットで検索したら、やはり同じことを思っている人もいて、しかも二人で映っている写真もあった。

やっぱり似てるんだ。


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