polepole safari

わたしの旅の思い出たち

マサイ族のお話 その2 火起こし対決!

2005-05-19 22:02:35 | アフリカ
マサイの家を見せてもらったり写真を撮ったりしていたら、マサイの青年達が「こっちに来い」と呼んでいます。
(正確には呼んでいるように思えた、かな?)
行ってみると、「火起こしを見せてやる」と言っています。
(正確には言っているように思えた、です)
棒を板の上でゴシゴシとまわすと、モヤモヤと煙がたちはじめ火がつきました。
「おぉ~、すごい!」と言うと彼らも褒められたのが解ったのでしょう、「おまえもやってみろ」と言います。
(正確にはそう言ったように思えた、です)
「えぇ~!?できるかなぁ!」と言いながら棒を手にすると彼も棒を持ち、私が棒をグリグリ回し始めると彼もゴシゴシ回し始めました。
「エ~ッ、競争してるつもりなの!」と解った時には、彼は既にしっかり火を起こしていました。
「こんなこともできないのか!?」と私は彼らに思いっきり笑われ、バカにされました。
(これは絶対確実です。バカにしてました!私の慣れない手つきを真似ながら笑ってたもん!)
彼等には解らないと知りつつも、「へ~ん!我が家なんかスイッチひとつで火が付くんだゾー!君等にバカにされたくな~い!」と日本語で言っている私でした…

動物をちょっとお休みして、マサイ族のお話

2005-05-18 22:22:04 | アフリカ
動物の写真をまだまだ紹介したいのですが、ちょっと味を変えて、マサイ族のお話を入れてみます。
マサイ族は昔からこのサバンナで狩をして暮らしていました。
ある日、白人が地図上に線を引きました。それが国境になりました。
今では線のあちら側とこちら側で、ケニア人とタンザニア人という違う呼び方で呼ばれるようになってしまいました。
かつてはライオンを倒したと言う勇者、誇り高きマサイは、いまでも昔のような生活をしている者もいれば、都会に出て生活をしている者もいます。
この写真の村のように、観光客から見学料を取って村の中を見せている者もいます。
この時は一人20$でした。

後ろの家の壁土は泥と牛の糞を混ぜ合わせたものです。
もちろん、はえがそこらじゅうに飛んでいました。
中には炉と寝床、子供の家畜を入れる小部屋がありました。
家財道具はほとんどなく、プラスチックのコップやポリタンクぐらいでした。
でも!一人20$も取っておいて(この日の見学者は12~3人いましたから、250$にはなったでしょう…)こんな暮らしのはずがない!と疑いを持ちました。
もしかしたら、地下で冷暖房やインターネット完備の最先端の生活を送ってたりして…



マサイの家のキッチン
プラスチックのコップ、ポリタンクやなべなど
キッチン用品はごく僅かでした

いただきま~す♪

2005-05-17 23:11:32 | アフリカ
6、7月頃、タンザニアのセレンゲティから、あのカバのいるマラ川を渡ってヌーの大群がマサイマラにやって来ます。
ライオンを筆頭に、肉食獣にとっては嬉しい季節です。
何万頭ものえさがそこら中にいるのですから。
ライオンもこの時はお腹いっぱい食べることができます。
そうなると余裕で、食べきれないぶんを残したりします。
でも、みすみすハゲタカ達にやるのは悔しいと見えて、食べないくせに見張ってたりします。
ハゲタカが近づくと「ウゥ~~~!」なんて怖い声を出して追い払ったりして。
ハゲタカ達も、ライオンの様子を伺いながら、まるで”だるまさんが転んだ”状態で、少しづつ、少しづつ近づいていきます。
ライオンが飽きて行ってしまうと、「ワッ!」と押し寄せてきて、肉はあっという間に骨に変わってしまいました。

カバ、怒る!!

2005-05-16 23:44:44 | アフリカ
マサイマラ動物保護区内を流れるマラ川には、沢山のカバが生息しています。
この日もカバがのんびりお昼寝をしていると…。
ハゲコウという鳥が岸にやって来て、カバの前をウロウロし始めました。
だんだんイラついたカバが、「あっちに行けよ!」と追い払いましたが、ハゲコウは「ヘ~ラ、ヘ~ラ」とまるでカバを馬鹿にするような素振りで逃げません。
怒ったカバは「カ~ッ!!」と大口を開けて威嚇しました。
でも、相変わらず、ハゲコウは「ヘ~ラ、ヘ~ラ」とカバを馬鹿にしていました。
カバには悪いけれど、見ている私たちは大笑いでした。

「あっちに行け~!!」

「ホントにむかつくなぁ!!」

水面に浮く桜の花びら

2005-05-16 23:26:48 | アフリカ
ケニヤは国の真ん中を大地溝帯が走っています。
その上には火山の跡やソーダの湖が点在しています。
ボゴリア湖は間欠泉のある、ソーダ湖です。
そこにはアルカリに強いバクテリアしか棲むことができません。
フラミンゴはそのバクテリアをえさにしています。
くちばしを水に入れて、バクテリアを上手に濾して食べます。
フラミンゴがピンク色なのはそのバクテリアを食べているからだそうです。
…違うバクテリアを食べると、青くなったりするのだろうか???

ボゴリア湖はどこを見ても、まるで桜の花びらが水面に浮いているようにピンク色でした。
いったい何羽いることやら!?
一斉に飛び立つ情景は、桜吹雪のようでした。
ただ…鳴き声はギャーギャーとうるさく、匂いも相当なものでしたけど。

10年以内に帰ってきなさい

2005-05-15 21:19:40 | アフリカ
「あなたがもう一度チーターを見たかったら、10年以内に帰ってきなさい。」とドライバーが言いました。
「どうしてですか?」と尋ねると、「もしかしたらチーターはいなくなっているかもしれない。」という答えが返ってきました。
この美しい動物は数を減らしています。
チーターは肉食獣の中では弱いほうです。
ライオン、ハイエナなどには子供たちが狙われる恐れがあり、力ではかないません。
速い足も短期決戦に向いていて、獲物が逃げ回って持久戦となると不利です。
やっとしとめた獲物も、安全な場所に持っていかないと横取りされます。

この美しくてしなやかな動物が地上からいなくなってしまわないように、願わずにはいられません。

ハイエナもかわいいんだよ~

2005-05-12 23:00:22 | アフリカ
ハイエナのイメージは「ずるがしこい」「死肉をあさる」というような悪いものばかりです。
でも、ハイエナはそんなにひどい動物ではありません。
確かに他の動物が獲った獲物を横から持って行くこともあります。
けれども、彼らは仲間と協力して狩をしますし、逆に獲物をライオンに奪われることもあるのです。
群れはとても仲がよく、子煩悩です。
この写真は巣穴の前で、親の帰りを待っている子供のハイエナです。
まるでこぐまのような座り方で、かわいいでしょう?
「お母さん、まだかなぁ~?」ってつぶやきが聞こえてきそうです。

神様が上下を間違えた?

2005-05-09 23:24:36 | アフリカ
この木はバオバブです。
アカシアとともにアフリカをイメージさせる木です。
サファリカーの運転手さんが「絵になるところに連れて行ってあげよう。」と案内してくれました。
バオバブの向こうに沈む太陽…。
写真には入りませんでしたが、遠くにはゾウのシルエットも見えていました。
ちょっと出来すぎ
ただ現実は、足元には昨日ご紹介したゾウの糞が落ちていましたけれど。

このバオバブと言う木は”神様があわてて上下逆さまに植えてしまった”といわれています。
葉を落とした様子は、本当に枝の部分が根っこのようにも見えますね。
この日、バオバブのはるか彼方に沈む太陽を見ていたら、自分自身がすごくちっぽけに感じられました。
私も自然の一部なんだなぁ、と実感しました。
アフリカには、自分の中にあるごちゃごちゃした想いを浄化してくれる、不思議な力があるようです。

これ、な~んだ!?

2005-05-08 23:07:42 | アフリカ
サバンナにはこのようなものが落ちています。
ひとつの大きさはキャベツくらいです。
フフフ…もうおわかりですね!?
そうです、ゾウの糞です。
特に水飲み場の周りにはたくさんありました。
多少匂いますが、いつの間にか慣れてしまいました。
糞はフンコロガシがお団子に丸めて持っていたり、大地の肥料になります。
ゾウのお腹を通って、離れた土地で発芽する種もあります。
マサイ族は産後の女性がゾウの糞で作ったお茶(?)を飲んで体力を回復する、と言う話も聞きました。(ホントかな?今でもかな?)
まぁ、自然には無駄がないってことですネ。
ボツワナのオカバンゴでは、私達も「こっちのブッシュは男性用」「あっちのブッシュは女性用」と割り振られて、大地に栄養を与えてきました

よっこいしょ!

2005-05-07 21:50:03 | アフリカ
見ていてイライラするもののひとつが、キリンの水飲みです。
辺りをキョロキョロうかがって、何か気になることがあると「私は知りませ~ん。」みたいな素振りをします。
そしてまた、キョロキョロ。
「今のうちヨ!早く飲んじゃって!」と心の中で応援してしまいます。
やっと納得(?)して水辺に行き、足を少しずつ広げていったはいいものの、また何かが気になって、キョロキョロ。
「あ~~、もう、ぐずぐずしてないで早く飲んじゃってヨ!!」とだんだんこちらも苛立ってきます。
何度かそんなことをくり返し、やっと水を飲みました。
どうしてそんなに気が弱いのかなぁ、と思ってしまいますが、キリンにとってはこの姿勢は実に無防備で危険なのです。
肉食獣が襲ってきても、すぐに逃げられない苦しい体勢…。
水を飲むのも命がけなのね
ちなみに、このキリンはお母さんで、一緒にいた子キリンはとうとう水を飲みませんでした。
ま、のどが渇いていなかったのかもしれませんが。