磯輪日記

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メイキング of 『海賊と呼ばれた男』

2017年01月08日 18時41分37秒 | マーケティング・センス

『海賊と呼ばれた男』を見る前に、こんな番組を見ました。

番組の紹介では「『三丁目の夕日』シリーズでのVFXの生みの親」みたいな
ふれ込みだったので、そのつもりで見ていたら、この山崎貴というVFX使いの
監督は『海賊と呼ばれた男』の監督でもあったんです!





そもそもVFXとは「Visual Effects」の略で、実際に撮った映像に、
コンピュータで作った画像を合体させて、実写の現実感を活かしつつ、実際
には見ることのできない映像を作り出す技術です。

それに山崎監督は、実写部分は、スタジオのセット撮影でなく、屋外での
撮影に拘るのです。それは太陽の光が被写体に与える影響と被写体が作り
出す影。これらはライティングで再現することは不可能で、より自然な映像を
手にするためなんだそうです。

だから狙い通りの影が得られる時間にどうしても撮影しなきゃいけないん
です。


この番組の中で、『海賊と呼ばれた男』のいろんな場面がどうやって作り
込まれていったのか、その過程でどれだけの苦労、こだわりがあって、
映画が出来上がっていったのかを詳しく知ることができたんです。

冒頭の東京大空襲の場面だったり、主人公・国岡鐡造が亡くなるラストシーン
で、実際にロケした画面に、鐡造の顔の部分だけ、別に撮った鐡造の顔の
映像を貼り付けることに挑戦していました。


そのこだわりを知った上で、映画を見たわけですが、正直、そこまでこだ
わった違いなど確認する暇も無く、あっという間にそのシーンは終了して
しまいました。

映画を見た後にも、もう一度、この番組を見たのですが、私にしてみると、

 「そこまでした甲斐はあったんだろうか・・・?」

と思ってしまいました。


でもそういうディテールにこだわることが、本物のプロフェッショナル
なんですね。


この根底にあるのが、山崎監督のある考え。
それは、

  資金力だけ考えたら、VFXはハリウッド適うわけがない。
  その差は歴然。
  しかしハリウッドが取り組まないVFXを実現することで
  その『差』を『違い』にできる。

すばらしいですね。

同じ方向でぶつかり合ったら、資金力で勝てるはずがない。
だから 違う方向で、違う価値を生み出す。


ビジネスも映画作りも、やっぱり「他との『違い』づくり」でした。




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