
邦題『黒い司法』。
冤罪の死刑囚たちのために闘う弁護士の実話を映画化した作品です。
黒人への差別が根強い1980年代アラバマ州、無実の殺人罪で死刑宣告された黒人を助けるため、
ハーバード大学卒業したての新人弁護士がその弁護を引き受けました。
黒人への差別が根強い1980年代アラバマ州、無実の殺人罪で死刑宣告された黒人を助けるため、
ハーバード大学卒業したての新人弁護士がその弁護を引き受けました。
原題は

“Just mercy”。これには二つの意味があるそうです。ひとつは「ただ、ただご慈悲を!」と無実を
認めて欲しいとすがる気持ち。 もうひとつの意味は姑息な裁判は止め、「公正な赦免を!」と
司法の公明さを求める気持ち。
合衆国最高裁の支柱を独房の檻に見立て、助けを求める囚人が力強く握りしめている。
建物に描かれた It’s never too late for justice. 無実の囚人の叫びのようです。
仲間の囚人が電気椅子で処刑になるというとてもショッキングなシーンも出てきて、恐ろしく
なりました。
メインのテーマである殺人事件が起こったのは1986年ですよ。たった35年前。
そんな近年まで、法治国家でこんな無法なことがまかり通っていたとは。
警察、裁判所による犯罪です。 マフィアじゃなく、公権力の犯罪ですから、
手の打ちようがありません。 無法地帯以下の無法地帯。
映画の最後で、主人公の仲間も釈放されるシーンが描かれていました。
それを見てさらにビックリ。
彼の無実が晴れ、釈放されたのは、何と2015年でした。ついこの前のことです。
これが実話ってところが、ますます恐ろしくなります。
こんなことを思っていたら、今朝の日経に、

キング牧師の娘さんのこんな記事がありました。
「米国での差別撤廃は『ほとんど進んでいない』」
アメリカの闇の深さを感じました。
Amazon Prime 超おススメです。
無実とわかっているのにどうすることもできない家族。
それでも帰る日を待ち続ける姿。
最後は家族の元に帰ることができ、本当に良かった。
(バッドエンドでなくて本当に良かった••• ほっ)
10人に1人は冤罪、アメリカの闇は本当に深いですね。
いい映画、紹介ありがとうございました。
喜んでもらえてうれしいです。
でも、ありゃ、ネタバレしちゃいましたね。