東京で年始回りでした。
あるお客様のところでご挨拶を終え、4人でエレベータを待っていました。
到着して、ドアが開き、乗り込もうとしたら、
こんな姿の女性が乗っていました。 お掃除の女性です。
乗り込んだ我々に、
「申し訳ありません」
と詫びるのです。
とても丁寧な感じのいい女性で、我々の方こそ、お掃除中に面倒を掛けているので、
「とんでもない。 こちらこそ忙しいところごめんなさい」
と丁寧に応対し、1階でお別れしました。
さて次のお客様へ向かうんですが、トイレに行きたくなりました。
駅へ出るから、駅でトイレに立ち寄ろうと思ったんですが、
「ここからタクシーで移動します」
と言うので、
「それならその前にちょっとトイレに行きたいんだけど・・・」
と伝えたら、
「ちょっと探してみます」
とSくんがダッシュしていき、すぐに戻って来て、
「ありました。こっちです」
言われた通り、階段を数段おり、ドアを開けると、そこに先ほどエレベータで一緒だった
女性がいるんですが、人差し指を口の前に立てて、
「シー」
って声を潜めて、別のドアの方を指さしました。
そしてそのドアに付いているキーボードを何回が押すと、ドアが開きました。
すると中はトイレでした。
「シー 静かに、どうぞ」
こうして無事用を足すことができ、外に出ると、まだその女性が待っていて、
「ここ、このフロアーのオフィスの人専用のトイレなの。
内緒でね」
「そうなんですね。 助かりました。
本当にありがとうございました」
エレベータに同乗した際、丁寧に対応したから、特別に教えてくれたんでしょうか?
見返りを期待するわけじゃないけど、やっぱり人には丁寧に、礼儀正しく対応するもんですね。
ご親切にありがとうございました
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