磯輪日記

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短期の成績が求められる中で

2017年12月20日 22時01分15秒 | オフ・ビジネス

北海道日本ハム・ファイターズの栗山監督。
何となく親しみが湧くし、何より選手をやる気にさせる力がすごいな~といつも
思っていたら、そんな栗山監督の特集がテレビで放送されました。


  ザ・ドキュメンタリー
   「監督・栗山英樹!~二刀流・大谷翔平を育てた名将~」


正直、現役時代、どこのチームでどんな選手だったか知らず、栗山英樹というと
さわやかなスポーツキャスターというイメージでしたが、その通り、現役時代は
立派な成績は残せなかったことが分かりました。


自身、振り返ってみて、

 「まさか自分が監督になるとは思っていなかった。
  そしていざ監督になってみると、キャスター時代の
  経験がとても役立った」

それもただ単に物の見方だとか、一流のアスリートの姿勢を学んだという
ことに留まらず、キャスターという立場だったので、プロ野球のそうそう
たる選手たちに、聞きたいことは何でも自由に質問ができ、選手も正直に
答えてくれたことが、いざ監督になって対戦する時、自分の強み、武器に
なったっていうんです。


特に栗山さんは、現役はヤクルトでのたったの7年間だけで、怪我や病気に悩み、
特別一流の選手というブランドも無いし、ヤクルトのバックアップがあって、
「いずれはヤクルトの監督」というような立場でもなく、20年間スポーツ
キャスターとしての地位を確立してたから、インタビューを受ける選手も、

 「この人がいずれどこかの球団の監督やコーチになって、
  自分と対戦することになる」

とは夢にも思わなかったんでしょうから、安心感があり、素直にいろんなことに
答えてくれたのかもしれませんね。


そこから突然日本ハムの監督へ。


番組を見て、一番勉強になったのは、選手との接し方、直接だけでなく、間接的な
声の掛け方、つまりマスコミを通じて選手に自分の想いを伝えるというやり方
です。


また、当初、大リーグ入りを公言していた大谷くんに、キャスター時代に取材した
大リーグの魅力をとうとうと語り、

 「一緒に二刀流で大リーグを目指そう!」

と言って、大谷くんをくどいたそうです。

つまり、

 「日本ハムを、夢の大リーグ入りを実現するための
  準備の場でいい」

と腹をくくった、いや、大谷くんの夢を何とか実現するために自分ができる
最大限の協力を申し出たということでしょうね。

そして、大谷くんも意気に感じて、日本ハムでの5年間、大活躍をして、
栗山監督の恩に応えました。





そう考えると、大リーグへのステップボードだったかもしれないけど、日本ハムも
最初から期間限定の選手と考えチーム編成をしていたでしょうね。 突然、あるいは
いつ退団するのか分からないより、はるかに計画が立てやすいですよね。

おまけに5年間、二刀流として大活躍してくれたので、十分に元を取ったでしょうね。


ただ大事なのは、栗山監督はそういう打算でやったのではないってこと。
親身に大谷くん、そして中田翔くんや斉藤佑樹くんのことを考えて、誠心誠意相対して
いる。 それが選手の心を揺さぶり、成果を出させるんでしょうね。


ただこれを、我々非上場企業とは違って、毎年、上場企業の様に増収増益を求め
られる、いやそれ以上に厳しく、成績不振なら即解雇というプロ野球の世界で
中期を見据えてやり続けるっていうのは、ものすごく大変なことです。


でも、そういう栗山監督の善を見ていて、ダルビッシュくんや今年の清宮くんを
ドラフトで引き当てるように神様が導いているんですよ。きっと。


指揮官であっても涙もろいところも、人間らしくって、私は好きです。




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