『フラガール』

大学時代、東京の下宿の母屋で下宿のおばさんや、先輩たちと、毎晩遅くまで
テレビを見ていると、よく、常磐ハワイアンセンターのＣＭが流れていました。

名古屋で言うと、長島温泉みたいなもんだったですね。

でも下宿は国分寺（正確には小平）だったので、はるか福島のいわきまで
行くチャンスは一度もありませんでした。

ＩＳＯＷＡに入社したら、常磐パッケージ様というお客様があり、ここは常磐ハワイ
アンセンターと同じ経営と聞いてびっくりしたことを憶えています。

その後何度かこのお客様を訪問したこともあります。


その常磐ハワイアンセンター誕生の実話に基づいて作られた『フラガール』と
いうことで、観て来ました。

　　　　　　

私の評価は、５つ星　
『ALWAYS 三丁目の夕日』よりいいかもしれない。それくらい、いい映画でした。

昭和４０年代、石炭から石油へエネルギー源が変化する中で、取り残されつつ
あった常磐炭鉱。この窮地を救うために、日本にハワイを作ろうという大プロ
ジェクト。

その中で、白眼視されながらも貧しい生活から抜け出そうと一生懸命夢を
追う素人フラガールたち、そしてそれを支える周りの人たち。

『ALWAYS』同様、貧しい中にも古き日本の良さがたっぷり味わえる、すばらしい
映画でした。

全編、福島弁（？）で、同じ日本語なのに理解できない部分も一部あったけど、
それがかえっていいと私は思いました。

　　　　　　

主演じゃないけど、何とも素朴で田舎臭さがある蒼井優ちゃん、かわいいね。
親友を演じた徳永えりちゃんもいいね。ダンサーのマネージャー役の元タイ
ガースの岸辺一徳もいい。

それからバックに流れるジェイク・シマブクロのハワイアンミュージックも
心地いい。

ぜひ一人でも多くの人に観て欲しい作品でした。