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私を悩ますこの痛み

2013-06-19 14:16:39 | 日記風
 なんでだろう?

 今朝は起きた起きから片頭痛がする。

 こう1日1日体調にむらがあるというのは、困るね。

 常に旅行の際は常備薬として薬を持ってきてるんだけど、今日は嫌に大量に飲んでる。

 あんまりよくないね。

 なんでだろうな。

 昨日バタバタ、本人には難しいことをしてた疲れてって奴かね。


 そして身体によくないことをしている。


 よくないね。


 早く治るといいな。


 とにかく考え方替えて、頑張ってみないとね。


 1日1日を無駄にしない。


 今はあんまりそんな気分に慣れないけど。


 とりあえず頭痛を止めてほしいーの☆

エンジェル・ハート シティーハンター復活篇 第23話 出発(たびだち)のメロディー

2013-06-19 12:30:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 夢に自分の父親を殺した自分に復讐しろと銃を持たせたシャンインに周囲の人間は慌て、戸惑っていた。

 夢も、シャンインさん…本気なの?

 と、半信半疑だ。

 シャンインは戸惑って動けずにいる夢の銃を自分の心臓に充てさせた。

 じっと眼を閉じ…さあ。

 夢の中では死んだ父を見つけた時の記憶が甦っていた。

 夢ちゃん、ダメ!遥が叫ぶ。夢は銃口を引こうとしていた。

 荒い息を吐きながら決断しきれない夢に遼が声をかけた。

 撃つ相手が違うよ。夢ちゃん。そして驚くことを言う。夢ちゃん、君が撃つべき相手は、俺だよ。自分が辛かったことを相手にも与える。それが本当の仇打ちだとは思わないかい?だから君が撃つべき相手はシャンインの父親、俺さ。

 遼パパ、関係ない。これ、私の問題。シャンインが溜まり兼ねて叫んだ。

 シャンイン、親より先に死ぬのは1番の親不幸、そう言ったのは、誰だったかな。

 遼は静かに銃をシャンインの心臓に向けたままの夢とシャンインを見降ろしていた。

 夢は思った。ことの音、銃を使っても伝わってくる心臓の音。あのときと同じ、包まれるような…。

 いつも怖かった時シャンインに抱きしめられ聞いた心臓の音だ。

 夢の目にはシャンインを包み込む女性の姿が見えた。…シャンインさんのママ。

 夢の目から涙が落ち、銃を落とした。

 そこへ風間は、おのれ、グラスハート、全員粉々にしてやる。じりじりと近づいて来ていた。

 伸ばした手を信宏(しんほん)が踏みつけた。

 陳は自分の部隊に風間を囲ませ、言った。ずい分探したよ。ドックウォーカー。青龍(ちんだおへん)の玄、案内するよ。マッドが待っているあの世へ。

 夢は自分の身体を抱きしめ、もうトリガ―がじゃない。シャンインさん、違う。ピストルなんかじゃない。夢はシャンインに抱きついた。今は私の友だち。シャンインさんは。

 信宏が呟いた。

 マッドは実に優秀な私のトリガ―だった。夢さんに見せたPCの画像でそう言っていたと言った。

 陳はシャンイン様も人に操られていた。自分の意志じゃない。トリガ―だった。
 夢ちゃんもそう思ったのかな。信宏の問いに陳は、さあな、大人の理屈だがな。

 そして陳は、理屈ではなく感情で理解したのだろう、あの子はと言った。

 夢はウィーンにバイオリンで留学することになった。今日が出発の日だ。

 シャンインと夢はあれ以来会っていない。

 どーしても行っちゃうの?遥ちゃん~~。空港で遼が泣いていた。行かないで、行かないで、置いてかないで。

 その背後で、夢が静かに言った。

 シャンインさんは来ないの?

 遼はことさら明るく、ああちょっと気分が悪いって。でもひょっとしたら後から来るかも。

 そう…。

 2人から離れる夢に遼は言った。でも遥さんよく決心したな。夢ちゃんを引き取るって。
 
 冴羽さんだって、シャンインさんを引き取って…。

 こうなると照れる遼は、いやー俺の場合はノリっつうか。
 
 笑い誤魔化す遼に、遥は言った。私も1人になりたくなかったから。それが本音かも。あんなひどいことがあって、私1人で生きていく自信がなくて…。

 恋人と思っていた風間が殺し屋で、利用されていたのだ。遥の心の傷も深いだろう。

 遥は言った。私が夢ちゃんに救いを求めたのかも。

 遼は1人で生きられない者同士、寄り添って生きる。それもありさと答えた。

 そうですね。冴羽さん。ずっとシャンインを探している夢を見て遥は言った。夢ちゃん、あれから何度かシャンインさんに連絡を取ろうとしたみたいです。

 でも…。

 シャンインも同じだったようだ。お互い頭では納得していても心では簡単に整理がつかないんじゃない。しばらく時間と距離を置くべきだろう。

 はい、この留学はいい機会だと思います。

 シャンインは空港の片隅にずっと立ちつくしていた。夢の様子を見ても、会いに行けない。

 遥が、夢ちゃん、そろそろ気ましょう。声をかけた。
 
 出発の入り口を入ってしまえば、もうシャンインには会えない。夢はもう1度立ち止まった。

 夢は突然、私、お別れ言いたい、と言い、バイオリンを出した。そして彼女がバイオリンを引きだした。

 遼は柱の陰でシャンインがそれを聞いているのは承知だ。

 他の乗客も聞き惚れるバイオリンの音の中、2人の別れは行われていた。

 夢は呟いた。

 シャンインさん、来てるなら聞いて。私の気持ちを。

 いつの間にかシャンインの脇に遼が立ていた。そしてこれはお前への別れの挨拶だと言った。いいのか、これに応えなくて。シャンイン、俺はよく思うことがあるんだ。人の記憶はビデオテープのように重ね撮りができればいいのになって。

 それができれば、悪い記憶の上に言い記憶が残せるのになって。

 夢のバイオリンが終わると自然に空港の乗客から拍手が起きた。

 シャンインはそれを目をつぶり、じっと聞いていた。

 そして遼が魔術師のような変なポーズをとり、シャンイン、今から俺がお前の身体の録画ボタンを押すぞ。パタ。

 とシャンインの鼻をつまんだ。

 夢は出発口をくぐろうとしていた。

 遼は、さあ、行って嫌な記憶の上に言い記憶を録画して来い。

 遼パパ…。遼は手を振ると去って行った。

 進んでいく夢に、シャンインは声をかけた。夢さん。

 夢が振り向く。

 夢はどういうべきか躊躇したあと、大きな声で手を振り、行ってきます。シャンインさん!と叫んだ。

 行ってらっしゃい、夢さん。シャンインも大きく手を振り返した。

 2人の顔は輝いていた。

 そして飛行機は飛び立った。

 飛び立って行く飛行機を見ながらシャンインは言った。遼が聞いている。
 
 夢さん、羨ましい。夢さんにはバイオリンがある。
 そうだな、追いかける夢が彼女の心を手助けしてくれる。
 私、私には…ない。
 これから探せばいいじゃないか。焦ることはない。ゆっくりとな。その手助けをするために俺がいるんだぜ。

 パパ、パパ、私のパパ。シャンインは遼に抱きついて泣いた。

 よく1人で解決したな、シャンイン。遼はシャンインの頭似優しく手を置いた。本当によかったよ、お前は。

 パパ。

 遼とシャンイン、信宏は山手線に乗っている。そして窓から見えるものを子どものようにあれは何?と聞いている。信宏はそれを座ったまま見ている。
 

 山手線一周?キャッツアイに訪れた冴子は海坊主から聞いていた。
 シャンインが山手線は東京を一周するって聞いてな。

 また何故?
 自分が蒸す街をもっと知りたいとさ。
 
 そう、最近変わったわね、あの子。
 ああ、自分の周りのものに対してどんどん積極的になっている。いつも遼べったりでな。どこへ行っても質問攻めらしい。
 そんなんじゃ、ナンパできないーって、愚痴ってない?あいつ。

 結構なことだ。これを機にあいつは真の男、親の変わるべきなのだ。何故か海坊主は災を背負い宣言した。
 
 シャンインは疲れ、遼に持たれ眠り込んでいた。
 なんだ、さっきまであんなにはしゃいでいたのにもう飽きたのか?おーいと信宏が声をかける。

 そしてシャンインの顔を見て驚いたように叫んだ。

 冴羽さん、シャンインが寝てる。
 遼は大きな欠伸をして起きた。こちらも眠っていたらしい。

 そして遼は、電車って言うのは妙に眠気を誘うからな。
 そうじゃなくて。信宏は急いでシャンインを起こそうとした。おい、まじかよ、シャンイン、寝たふりしたりしてないか。

 彼らは無謀に眠ることはない。常に敵を警戒していて当たり前だ。

 本当に眠っているシャンインを確かめると、信宏は茫然と言った。
 あり得ない。シャンインがこんな所で俺たちに無防備になるなんて。俺たちは厳しい訓練で叩きこまれた。人前で眠るなんて…。

 …ああそうか、冴羽さんと一緒だからか。シャンイン、本当に冴羽さんの子どもになったんだな。
 
 信宏は言った。シャンイン、嬉しそうに話していましたよ。夢ちゃんの所で、夢は本当に撃つべき相手は自分だと言ったことをだ。

 変わったな、シャンイン。

 ああ、変わってきたな。だがいいことだ。

 しかし信宏は心の中で思っていた。せめて俺の肩に持たれてくれよ。



 あー、事件まだ解決してない。
 
 キャッツアイに戻り、シャンインは自分の顔を見るとそう言った。
 顔にいたずら書きがしてあったのだ。

 落書きの犯人は信宏だよと責任をなすりつける遼に、冴羽さんじゃないですかと信宏はむきになっていった。
 本当に眠ってるか確かめようと言ったのは。

 しかしそんなことじゃないとシャンインはいう。

 夢さんがここで最初に言った、死んだマッドドックが安らかにほほ笑んでいたことだ。

 ああ、事件が大きくなり過ぎて忘れてた。信宏も言う。

 遼はシャンインに聞いた。シャンインはどう思う?答えは判ってるはずだ。

 私とマットドック、同じ。人から命令され人を殺す。嫌だから死を受け入れたと思う。解放されるための死。でも私は嬉しいとは思わなかった。笑えなかった。ただ寂しかった。

 マッドドックは本当に夢ちゃんの父親だったのさ。
 法等の父親。
 彼には夢ちゃんとの幸せな時間があった。だが彼女との幸せな時間を過ごす限りいつかは彼女を不幸にしてしまう。そのことは自覚していたはずだ。事実を知る前に彼女の眼の前から消えたかったんだろう。
 信宏は、でもちょっと身勝手すぎやしません?そのために夢ちゃんの気持ちを考えない。
 遼は煙草に火をつけると、親の知って言うのは誰もが迎えることだ。乗り越えるものだ。親の知って言うのは最期に教えてる人生観なのかもな。

 彼には消えるには今が1番いい時と思えたんだろう。殺人からの解放。愛する娘の未来を確信し、笑っていったんだよ。

 ま、これは夢ちゃんに知らせるまでもないことさ。
 
 
 海坊主が、ふん、新米親父のくせに言うことは一人前だなという。

 なにーー、どういう意味だよ。

 シャンインが言った。遼パパ。もしあの時私をかばって撃たれたら笑ったか?

 しまったー、損したーと思っただろうな、お前にはまだまだ教えないと行けないことがあるからな。

 パパ、それ私が夢さんより幼いということか?

 海坊主が豪快に笑いだした。逆だろ、お前がシャンインから父親とはなんだと教えられるもんだろう。

 なんだとーー。

 父親はナンパできないってことを学習したろ。つい最近。楽しみだぜ、シャンインのお陰で間人間になっていくお前を見物できてな。

 うるせ―。ナンパは俺の生きがいだ。誰が止めるかっ。

 やれやれ、遼の背にシャンインは背負われ眠っていた。本当にどこででも眠るようになったな、こいつ。

 しかしそれがちっともいやそうじゃない。

 そして香の声がする。

 ねえ、遼。あのときシャンインの代わりに自分を撃てって言ったの、本気だった。

 ああ。もう2度と愛する者を失いたくない。

 シャンインの姿はいつの間にか香に変わり、私も、よ、と言っていた。

 香とシャンインを背負って歩く遼。

 パパ。大好き。心の中でシャンインは呟いた。

 それが聞こえたのか、遼は答えた。俺もだよ。ずっとずっと、一緒だ…。

 

 

 

 

 
 
 

 
 
 
 
 
 

  

 
 

 

 

  

 

 

 

 
 

 

誘拐事件は、進化する?

2013-06-18 21:00:00 | ニュース
 誘拐と言えば、どこかの金持ちの子をさらって「金を出せ、さもなくば子どもを殺す」これが普通だった。

 しかし最近の誘拐は違うらしい。

 家族に接触しないのだ。金銭を要求しない。

 最初からさらって、人身売買で売ったりすることが目的なのだ。


 こうなると、例えば米国だとCIAやFBIは手が出せないらしい。

 犯人の痕跡が全く判らないということもあるだろう。たいがい大がかりな組織が裏に絡んでいる。
 そんな簡単な問題じゃない。

 米国人だと、目が青く金髪の女の子が被害者になりやすい。

 こういうこの場合、さらい方は卑劣だ。

 ベビーカーを押した女性が、赤ちゃん可愛いでしょと接触し、隙を狙って薬で眠らせてさらう。

 そして違う国に連れて行って、児童ポルノを撮る。それをガンガンネットで流し、DVDなどで売るわけだ。


 なまじ親から金を取る苦労を考えればこの方が簡単だし、儲かる。


 もちろん、奴隷として売る場合もある。

 売春婦にしてしまうこともある。


 場合によっては臓器売買が目的ということもある。


 人は人であるだけで、金になるわけだ。


 そこを歩いている女なり、子どもなりをさらって売り飛ばせば金になる。
 繋がりがないなら足跡を掴むこともできない。


 卑劣だとしか言いようがない。


 1つ驚いたのが、これは国や州で違うらしいが、死刑囚の臓器が移植に使われることが可能な所もあるらしい。
 もちろん、誰かから移植されたというのは普通の移植でも秘密だからされた人はそれを一生知らずに終わるだろう。

 それがいいことか悪いことか、判らない。

 最期の罪滅ぼしとして誰かの生命を救う。それがいいことなのだろうか。

 これは禁止されている国もある。


 人間は、どんな風にも使い回しができる。

 そういう世の中になりつつあるのは事実だ。

愛してるぞぉ~

2013-06-18 15:00:00 | 日記風
 世界は広いってしみじみ思います。

 買い物をしていても授業を受けていても。

 本当に全てびっくりすることがいっぱい。

 新鮮というより混乱してますが(笑)


 だからそれだけ考え方が色々あるってことなんですね。

 思わず感心しちゃうことの方が多い。

 でも日本人はアピール下手ですね。ここだけはしっかりしていかないとこれから先、ちょっと危ないかもしれない。

 ここは中、韓の方がとにかく押しが強い!

 ここで日本人が大人しくしてはいけないよ。

 かつてのカミカゼ日本人を見せつけるいい機会だと思っています。大和魂は永遠です。


 かなり胃腸の調子が戻り、いろいろ食べられるようになってきたので、珍しいもの、こっちでしか食べられないものを食べるようにしてます。

 これも勉強よ?

 襲いなんてことはない。やる気があればそこれがその人にとっての出発のとき。

 そう思ってないと若いメンバーに囲まれて委縮してしまうよ…。

 強き、強き、強き、もう合言葉ですね。

 でも全てを愛してる。全てはそこからやっぱり始まる。

国、それぞれ、ドラマ、それぞれ

2013-06-18 15:00:00 | 日記風
 本当、国によって違いますよね。

 日本のものは長く見慣れてるから、見てるとこって、どこまでで事件や登場人物をすべて出して、それを操作して、この時間で解決の糸口を見つける。

 これは長い間やってるから対して苦じゃない。


 でも、国が変わると本当に変わる。

 特にきついのが韓国ドラマだ。

 一時、「幻の女王 チャミョンゴ」を書いてたけど、あれ、ノ―カット放送すると1時間9,10分ある。(場合によっては8分とか、決まってないのよ)

 長いわ~。

 あっちのこの中途半端な放送時間でどうやって放送してるのか知りたいくらいだわ。

 それに不思議なんだけど大体誰かが、秘密の話をしてると影で聞いている、が多いんだわ。

 確かにこれをやっちゃうと話の進みが早くなるのね。なんだけどあまりにも影で聞いているが、多すぎるわ。

 こういうのをご都合主義って言うんだけど。


 日本の場合はもう1つドラマを作って、誰かがポロっと口を滑らせて真実を知ってしまうというパターンが多い。

 比べることでもないんだけど、こっちの方が…まだ慣れてるせいか、盛り上がるような気がする。



 けどもっと判らないのが、米国ドラマ。

 視聴率競争が激しいからなんだけど、普通お話って「起承転結」で出来上がるものなんだけど、あっちって「結」がないのよ。

 それだけ次に期待を持たせてみたいと思わせる作りにしてるんだろうけど、ここで終わるんかいって言うのが実に多い。

 本当に判りにくいのは、米国ドラマ。

 だからなんか追及してみたくなっちゃったりするんだけどね。


 ドラマの感想というか、内容を書きつけるのは本当に疲れた。なるたけ本編に沿ってやりたいし、かといって私の持ってるリズムと違うから言葉遣いにしてもなんにしても凄く堪える。

 いい勉強にはなりましたけどね。


 ちょっと、これからはこの手のものは休ませていただいて(今書いてるもの、週1くらいものを除いて)、ゆっくりビデオでもテレビでも観賞させていただきます。

エンジェル・ハート シティーハンター復活篇 第22話 不公平な幸せ

2013-06-18 12:30:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 父親が殺し屋だったと聞き、そしてその父を殺したのがシャンインだと知り、夢は眠っているシャンインにドックウォーカーの言われるままに銃を向けた。

 答えてよ。
 夢は涙とともに銃を降ろした。その様子を見守っていた遼が、夢に近づいた。

 夢ちゃん、それをこっちに…。銃を渡すように手を差し出す。しかし夢はうわごとのようにグラスハートはパパを殺した。グラスハートはシャンインさん…というだけだ。

 夢ちゃん、再び呼びかけた遼に夢ははっとしたように遼に銃を向けた。

 あなたも仲間?パパを殺した…パパを殺したの?遼は銃を向けられても微動だにしない。
 慌てて遥が飛び込んできた。
 ドクも飛び込んでくる。

 判んない。もうなにも判らんない。夢は震える手で銃をしっかり握っていた。

 遼の足がほんの少し動いた。それが合図だったかのように、夢は泣きながら叫んだ。

 帰る。お家帰る。

 信宏(しんほん)は女子トイレを舐めるように捜索しろと言われ、これじゃ変態だろうと思いながら、調べ、タンクの中からマッドウォーターが夢に全てを告げたPCを見つける。

 そしてそれを持って遼の所へ飛んでいくが、夢と遥がいない。聞くと帰っちゃったと遼はいう。

 夢は帰りのタクシーの中でも銃を握り締めていた。

 夢ちゃんのボディガードクビになっちゃった、俺たち。と遼が言った。

 夢は部屋に閉じこもっていた。遥はドアを叩き、夢ちゃん、開けて。せめて銃だけでも渡して。危ないわというが、夢は何も言わない。

 夢はテーブルの前に携帯電話と銃を置き、考え込んでいた。

 そして遥の呼びかけに1人にして、という。

 携帯電話に非通知着信があった。

 銃声聞こえなかったな、マットウォーカ―からだ。

 何故撃たなかったのかな。もう病院じゃないみたいだし。私の話を信用しなかったってわけか。

 夢は、もうやめて、なにがほんとで…私、もう…。

 ウォーカーは、しょうがないな、ちゃんと説明してあげると言い、電話を切った。

 シャンインは夢の中で遥の肩を抱いていた肩の手を思いだしていた。その手にあった特徴的な指輪…。

 はっとしてシャンインが目を覚ます。

 指輪の男、風間は夢の家の前に着ていた。そこへ遼が軽い調子で現れる。

 どーも。早速悪魔の騎士さんのご登場ですか。

 風間は何故あなたがこんな所にいるのかね?あなたはもうクビになった筈ですよという。

 ははーん、すでにご承知ですか。
 遥から電話でね。
 無関係の人間はさっさとお引き取り願いたいね。
 いやね、俺の代役のボディガードに引き継ぎをと、思ったのさ。
 私は元々あなたを信用していない。遥は私が守る。
 バイオリンしか持ったことのない手で?それとも違うものも持ったことがあるのかな?
 
 シャンインは荒い気遣いでベッドの上にいた。そこへ海坊主がやってくる。目覚めたか。
 ウォーカ―、夢ちゃんを狙ってる奴、判った。
 海坊主は、遼も目星は付けているという。はっとする、シャンイン。

 そしてベッドから出ようとするシャンインを止め、お前は休め、後は遼に任せろという。

 私、行く。
 その身体では無理だ。

 海坊主は続け、あの子は誰が自分の父親を殺したのか知ってしまった。

 シャンインに衝撃が走る。

 父親が殺し屋だったこともなにもかも。ウォーカ―の卑劣な罠にかかり、お前の銃口さえ向けた。それでもいけるか?

 海坊主に試されるように言われ、シャンインはきつく布団を握り締めた。

 そして、行く。私、逃げるわけにはいかない。

 遼と風間は対峙していた。
 この手がバイオリン以外のものを扱えるかですって?どういう意味ですかね?
 
 遼はふっと笑い。ベッドでの指遣いに決まってるじゃん。あんたがスローフィンガーなら、俺はゴールドフィンがーだ、という。

 そのとき遼の携帯電話が鳴った。はーい。もしもし遼ちゃんですよ。俺だ。海坊主からだ。しかし遼は誤魔化し、ああ、フローバーのあけみちゃん。元気してた?

 シャンインはそっちに向かった。

 同伴?もち喜んで。今日も仕事ないから朝までコースでね―。たっぷりサービス頼むよ。

 と、いい、遼は何なんだあいつはという風間に手を振って、離れた。

 あとはシャンインに任せるしかない。

 風間は邪魔者がいなくなり、遥に向かい入れられて家に入る。

 風間は何度も夢の部屋のドアをノックした。そして、約束の個人レッスンの時間だよという。

 夢が振り返ると遥をロープで巻いて人質にした風間が入ってきた。

 状況が飲み込めない夢に、風間はいう。

 私は嘘は言わないよ。これでグラスハートを撃っていればこんなことにはならなかったんだよ。夢君、約束通りちゃーんと説明しに来たよ。
 
 夢も風間がウォーカ―だということに気付いた。

 全くこんな面倒なことになろうとはね。面倒なことを押しつけてくれたよ、君の父親はね。

 やはりあのとき、マットを殺してでも君を止めるべきだった。おっと、この話は君にはまだしていなかったね。

 マットは君の本当の父親なんかじゃない。君の本当のご両親、兄妹を殺した男なんだ。

 あのとき私は耳を疑ったね。ただ1人、殺し損ねた君を育てると言い出した時には。奴はどうかしていたのさ、君なんかを育てようとはね。

 遼は夢の家の外で煙草を吸っていた。信宏は怒っていた。どうしてウォーカ―を邸内に入れたんですか。

 シャンインは必死にここへ向かっている。その間、遼がここでこうして守るつもりだ。

 俺、行きますからね。事情を知らない信宏はしびれを切らし、俺、行きますからねというのに、奴はすぐには動かない。入るのを俺に見られたからねという。すぐに殺すような下手はうたないさ。

 マッドウォーカ―とバイオリニスト・風間が同一人物というミスは犯さない。

 でも。

 それにこれは親のエゴだが、シャンインに解決させてやりたい。

 風間はとうとうと話していた。
 殺人と言うものは人に相当な精神的なストレスを与える。私にはそんなことは無縁だがね。夢君、マッドは君を育てることで、殺人者という自分に一時安らぎを与えていたにすぎない。滑稽な親子ごっこ。君はただの奴のなぐさみ者のすぎなかった。

 ちがーう!、パパは私のパパだ。夢は叫んだ。

 そして夢は言った。知ってたもん。パパは本当のパパじゃないって話してくれたもん。

 夢の10歳の誕生日のときだ。いずれ、お前も気付く、だから話しておこうと思う。本当の両親は、私が…。
車の事故で、私が死なせてしまった。死ぬ間際、彼らはお前を私に託した。すまない。ずっとお前を騙してきた。
 夢は立ちあがった。
 夢はマットドックにに抱きついた。
 そしてそんなこと言うパパ、嫌い。私のパパは世界で1人なの。パパ大好きだよ。マッドドックも夢を抱き返した。

 私もだよ、お前は私の天使だ。

 夢はそのときのことを思い出しながら、ボロボロと泣いていた。

 パパのこと大好きだもん。パパも夢のこと大好きだもん。

 滑稽だな。ウォーカ―が言うのに、哀れな人。遥が言った。私がか?あなたには判らないでしょうね。夢ちゃんの天使のような心が。そうよ、夢ちゃんは天使なのよ。それが判らないあなたは哀れよ。

 ウォーカ―は2人に銃を向けた。うざいんだよ、君らは。まるで上手くないバイオリンだ。思った通りの音色が奏で出せない。ただのがらくただ。

 そして彼が持っていたバイオリンケースを開けるとそこには、爆弾があった。

 私が帰ったらこいつで君らを始末するはずだったが、計画が変わったよ。
 できの悪い楽器はこの手で、この手で壊さないと収まらない。

 ウォーカ―は2人に銃をはっきり向けていた。

 遼は部屋の中を陳が用意した最新型の赤外線スコープで狙っていた。ウォーカ―の位置もはっきり判る。

 そのとき陳から無線が入った。もう限界ね、シャンイン様の到着待つ余裕ないよ。部隊をと注入させるという。

 しかし、遼は、待て。俺がやる。

 やっとシャンインの乗る車の音が響いた。ウォーカ―の動きが止まった。

 シャンインは大胆にも車のまま、夢の部屋に突入した。

 あの馬鹿、遼の口から思わずもれる。ありゃりゃ、まるで香だ。

 シャンインは体制を立て直すと、1発mウォーカ―を撃った。ウォーカ―の銃が飛ぶ。それが夢の傍に転がる。
 シャンインは怪我をした身体で、ウォーカ―を表に放り出した。

 ふと気付くと、夢が銃を握っていた。

 遼達が陳の元へ行くと、まずいよ、あの子、銃をシャンイン様に向けた。スザクは銃を向けられたら相手を殺すように仕込まれている。夢が殺す前にシャンイン様が殺すね。急いで動こうとする陳を、遼が止めた。

 夢は言った。どうして助けに来たの?私、殺されちゃった方が良かったんでしょ。だってあなたパパの仇。私、あなたを…。

 シャンインは銃を捨てた。

 夢は言う。どうして私の依頼を受けたの?最初から判ってたんでしょ、どうして仲良くなんかしたの?

 夢さん。

 来ないで。

 私が心臓をくれた。パパ、ママに合わせたってどういうこと?!

 シャンインは静かに自分の過去を話し始めた。
 私、ずっと命じられるまま人、殺してきた。でも人殺しの機械みたいに生きる。耐えられなかった。あの日、夢さんのパパ殺した日、もう生きたいくないと思った。でも心臓をもらって生きることになった。それがこれ、香ママの心臓。 

 ママの心臓もらったことでパパもできた。人殺ししなくてよくなった。2人のお陰で私、幸せになれた。信じられないくらい幸せ。
 今の私があるのは、夢さんのお陰。

 シャンイン、俺も同じだ。遼はシャンインの言葉を聞きながら呟いた。

 夢は、いや、そういう言い方いや。それじゃ、丸で…。

 そう、夢さんの不幸、私の幸せのきっかけ。

 聞きたくない!

 シャンインは銃を拾うと夢に出しだした。夢さんの言うこと間違ってない。

 私だけ幸せ、それ、不公平。

 夢さん、仇討つ。

 シャンインの目は真っすぐ夢を見つめていた――――。

 

 
 

 

 
 
 
 

  

 
 

 

 

 
 

 
 
 

 

 
 
 

 

ここは芸能界の底

2013-06-18 00:00:00 | 日記風
 かつての話って奴になっちゃんだけど、昔役者をしていてある事務所にいた。


 ひどい所だったと思う。

 それでもそこへ移ってきた人の中には、社長が金持って、役者にもギャラを払わずに逃げたという人がいた。


 どんな仕事をさせるか、どんな方法で口説くか。これもそれぞれだと思うんだけど、そういう現実を目の当たりにした。

 なにより最低だったのは、ギャラの配分がはっきりしてないこと。

 普通は○VS○って事務所と役者の取り分が決まってるんだけど、それが全く判らない。


 いろーんなカラクリガあるらしい。

 でもね、そういう所でここはほとんど底辺なんだなと思ってると、色々なことが見える。


 実は滅茶苦茶いい勉強になった。

 今だから言えることかもしれないけど。


 上も下も知っておく。それって大切なことよ。


 それから考えたら今なんて、天国そのものかもしれない。

愛しのエビ―タ

2013-06-17 19:00:00 | 日記風
 日本では劇団四季のミュージカル「エビ―タ」で有名だが、アルゼンチンの大統領夫人、エヴァ・ペロンである。

 元々アルゼンチンの方田舎で私生児として生まれ、15歳で家出同然で首都ブエノスアイレスに出てくる。

 そして、女優の仕事を始めるが、今ひとつパッとしなかった。確かに容姿的に見ても美人とは言い難く、彼女が人気を博したのはラジオドラマの女優としてであった。

 彼女の地位が上がっていくたび、男が変わる。男の力を使ってのし上がる。

 そういうタイプの人だったらしい。

 そして最後にファン・ペロンと出会い。彼を自分のラジオで押すことにより、ついに大統領夫人の座を手に入れる。

 変わったことに、このファン・ペロンという人も私生児だった。そして無類のロリコン。

 結婚する時、エビ―タは数歳下の年齢と偽っていたほどだ。

 成りあがりと言われる彼女は上流階級からは嫌われた。実際、高等学校も出ていないから額がないと言われてしまえばそれまでだ。

 しかし、貧しい人達の力になり、その人々からは聖女と今も慕われる存在だ。


 最後は子宮がんで33歳くらいの若さで亡くなるが、彼女の最期の夢は副大統領になることだった。


 もし100年生きられたら夢も叶うのに…というオリジナル曲があるが、まさに彼女の心を代弁しているような切ない夢だ。


 私は男を使ってのし上がっていけるタイプじゃないから、こういう人はどこか羨ましい。

 自分の夢のためなら恥も外聞もなく食いついて行くそういう根性が好きだ。


 しかし女を使ってのし上がったと言われる彼女が婦人科系の病気で無くなるというのは…皮肉というか、切ない話のような気がする。


 彼女のしたことは全て褒められることじゃない。しかし、一時代を導いた強力な女性だった。

 私は、エビ―タは好きだ。


 羨ましいほど野心的だ。


 誰だってできることじゃない。


 だからやっぱり好きだ。

オレンジジュースとマカロン

2013-06-17 15:00:00 | 日記風
 深い理由はないですが、ジュースがチョイスできる時って、まずとらないのがオレンジジュースです。

 リンゴとかぶどうとか、あれば、グアバかマンゴーに走る。

 特に理由があるわけじゃないと思うんですけどね。なんかダメなのね。


 でも最近海外ドラマを見ると朝食の席で普通にオレンジジュースが出ているので、多分色合い的に画(え)づらがいいから選ばれるんだと思うけど、それをずっと見ていると、洗脳という問題が起きる。

 そうかー、オレンジジュースを飲むのかー。と思って飲んでみたりするんだけど、どうもやっぱり無理かなって感じ。


 海外だと炭酸水(スパークリングウォーター)も最高ですね。でもこれが日本で飲むと高くてまずい。

 風土の問題なのかな。

 だから海外行った時だけのお楽しみはこの炭酸水です。


 今はマカロンも日本で普通に食べられるようになりましたが、昔は現地で食べてお土産で持って帰ってきてもらっても摂ってもまずい代物でした。

 日本の風土と合わないんでしょうね。今は合うように改良がなされてるんだと思う。


 ツアコンの人もお土産選びのアドバイスをするとき、マカロンは止めろと言ってましたものね。

 日本へ帰ったらしゅわしゅわしゅわと解けてるから向かないって言ってました。


 食べ物もどんどん国境を越えるようになったわ。

多分私は、行ってしまう女だと思う

2013-06-17 15:00:00 | 日記風
 私はなんだかんだ言って、半島と中国は行かない気がする。


 なんて言うか…。日本人とは考え方が根本的に違うような気がする。


 近いのに理解し合えないというのは悲しいことだが、無理なものは無理と思う。


 と言いつつ、機会があれば、北朝鮮は怖いもの見たさで行く可能性がある。


 案内人という監視がついていようが、携帯電話が持ちこめなかろうが、機会があれば行ってしまいそうな気がする。

 まさに怖いもの見たさ。これしかない。

 でもそういうところだから行っておく必要もあると思う。

 楽しむだけが旅行じゃなくて、世界はどうなっていると知るのが旅行じゃないかと思ったりする。


 判らないけどね。意外と高いし。


 1番いいのは、国と国が上手く行ってくれることなんだけど、それが難しそうだから、とりあえず自分の目で見て確かめてみたいと思う。

 そんな感じなのかな。

 知らないって損だよ。


 若干のリスクを背負うなら、知ってる方が得だと思うんだけどね。