シャンインは夢から自分のバイオリンのコンサートのチケットをもらった。最高の演奏をするという夢に対してコンサート会場なら狙うなら絶好の場所だと思うシャンイン。
遼は夢に出場を辞退させた方が懸命だという。けれど狙われていることを知らない彼女には説得のしようがないとバイオリンを押している遥は言う。
なんとかやるしかないか、と遼は覚悟を決める。
そしてお任せ下さいと、遥の手を握り締め、この手で必ずやお2人をお守りしますと迫っていく。
そこへ湧いて出るのが陳老人だったりする。
そして正装の服も車も陳が用意しますと、今度は陳が遥の手を握り締める。これじゃ遼とたいして変わりがない。
思わず遼が、なんだよ、その目は。ちったあ、自分の年を考えろというが、陳は私はあなたのようなよこしまな心はないという。
どっちにしても男2人で若い女を取り合ってることに変わりはない。
そして陳はマッドドックを調べててあることが判ったという。マットドックは9年前、ある一家を爆死させた。しかしその現場から1人だけ遺体が見つからなかった。それは2歳の赤ん坊の女の子だという。
マッドドックが手掛けた暗殺で行方不明なのはその子だけだという。
遼は言う。まさか、その子…。
多分、間違いないね。あの子と年もぴったりね。
信宏(しんほん)もガードに加わり、陳の用意したドレスで正装した女性陣は輝いていた。
陳は女性達に夢中で遼や信宏の正装はすっかり忘れていた。忘れたんかい!!
まあ、そんなもんだろう。
会場につくと世界的なバイオリニストの風間が遥を見つけ寄ってきた。スローフィンガーと呼ばれる超技巧派のバイオリニストだ。
そして遥の恋人だ。
遼と陳はショックを受け、夢の顔は輝く。
遼と陳はショックのあまり、信宏がどうしたんですか?と尋ねると崩れた。
夢は楽屋で震えていた。
風間さんが…あの風間さんが聞いてくれると思うと、私…どうしよう。心臓が爆発しそう。
そしてシャンインに、言った。
抱いてくれない?あの時のように。
シャンインは夢を抱きしめた。
シャンインさんの心臓の音、とても落ち着く…。
そしてシャンインは自分の心臓が香ママのものであること。遼パパも本当のパパじゃないことを話す。
私、本当の両親、知らない。
夢はもう1度シャンインに抱きついた。とても幸せな心臓の音。シャンインさんのお母さんのとても優しい心臓の音に甘えた。
香ママ、いつも私に勇気をくれる。
私にもくれるような気がする。
きっとそう。香ママ、夢さん、頑張れ、言ってる。
遼や信宏は正装じゃない為会場の中には入れない。全くなに式にたんだか。信宏は怒るが、遼は会場回りの警備も重要だ。中はシャンインと陳さんに任せようという。
そして夢の演奏が始まった。
そして陳は夢の演奏の技術に関すると同時に、普通なら警護をする場合、自分の気配を消すのに、シャンインは気配を消さない。狙うなら自分が開いてだと合図を出していると気付く。
今のシャンイン様は殺し屋ではない。立派なガーディアンになられた。
シャンインはマッドドックの相棒、マットウォーカ―の気配を感じた。
シャンインは起爆装置を握っている手を見つける。
どう動く、グラスハート。私を倒しに来るか、夢を助けるか。
シャンインは突然舞台に駆け上がり、夢を抱きしめ爆発から守った。
会場の外の遼達もその気配に気づいた。
会場の中は突然の爆発でパニックだ。
夢ちゃん…。遥が陳に守られながら心配する。
夢は目を開ける。夢は無事だ。しかしシャンインの頭から一筋の血が流れた。
ドクの診療所に運びこまれたシャンインは眠ったままだった。しかしドクは大丈夫だという。脳にダメージもない。爆発のショックで気を失っただけだ。時期気がつくじゃろうという。
陳は診療所のソファで泣き崩れていた。申し訳ございません。何とふがいない。
全く奴が爆弾使いだというのは判ってただろうと、ウォーカ―にも逃げられれるし、引退で平和ボケしちまったんじゃないかい?
と、遼が言うのに、信宏が止めに入る。
そして陳に、シャンインは夢のためなら生命を投げ出しかねない。肝に銘じておくことだという。
ずっとシャンインを見守っている、夢は考えていた。シャンインさん、あの爆発は私のせいなの?私、狙われている?でも誰が?何のために?
パパ…パパの死と関係があるの?
判らない、教えてシャンインさん。
シャンインは夢の中であの日のことを思い出していた。自由。これで揉もう人殺しないで済むと、飛び降りた日のことだ。
夢の中で声がした。香の声だ。死んではダメ。生きて。
目を開けるシャンイン。夢が気付き声をかける。夢はシャンインの手を握り締め、ごめんなさい。私のせいなのね。シャンインさんは私を守って…。でもそんな…自分を危険にさらしてまで…。
シャンインは夢の手を握り返し、守る、当たり前。
シャンインは、何故か夢、私に心臓くれた。パパ、ママ合わせてくれた…という。
夢にはその意味が判らない。それどういうこと?
シャンインがあの日、マットドックを殺し、飛び下りなければ今のシャンインはなかった。しかしそれは夢には言えないだろう。
シャンインは再び眠りに落ちた。
遥はシャンインが目を覚ますまで傍を離れないと言っていると男達に伝える。
遼は、頭のいい子だからな。今日の事件でうすうすなにかを感じてる筈だという。
信宏がじゃ、自分が狙われていることも?と言っても遼は、俺たちに聞いてもはぐらかされると判っているんだろうという。本当のことを話すわけにもいかんし…だがまずいな。夢ちゃんの中に俺たちへの不信感が広がると…。
そのときノックの音がした。
警察の現場検証が終わった風間がやってきた。遼は突然不機嫌になる。
風間は遥に言われた通り、警察にこの場のことは話していないが、何故警察の力を借りないんだと聞く。誰が君らを狙ってるんだい?なにを知ってるんだ?と聞いてくる。
それは…遥は言葉を詰まらせた。
遼はわざとらしく欠伸をした。
風間はその様を見て、あんな頼りないボディガードがなにができるんだ?僕だって力になれることがあるという。
しかし遼は、じゃ、お引き取り下さいな。いつ襲撃者が来るか判らない。守る人間が増えるのは迷惑なんだと言ってのける。
遥からも頼まれ、今あなたを巻き込みたくないと言われ、風間は判ったという。
夢は考えていた。夢さん、あなたは私に心臓くれた…シャンインさん、私になにが言いたかったの?
そのとき夢の携帯電話が鳴った。
声は今日のコンサートは素晴らしかったね。私がプレゼントした花火は気にいってもらえたかな。
そして声は続けて、君は何故私が君を狙っているのか、そういうことで頭がいっぱいなんだろうね。いいよ、その答えを教えてあげよう。じゃ、まず…。
病室から夢が現れた。遥が声をかける。トイレ、行ってきますと言って、みんなの中をすりぬけて行った。
ふと遼が顔を挙げた。
声の主は言っていた。シティーハンター達に気付かれないようトイレにいけ。そして1番奥の個室にいけ。
夢はそこでPCを見つけた。
そこにメッセージを置いておくよ。君の求める答えをね。
そして夢はドックウォーカ―からのメッセージを見て聞く。
君のパパは人殺しだ。
それも1人や2人じゃない。私とパパは何十人と人を殺してきた。最強の殺し屋コンビだよ。
…人ふ殺し…。
夢の中でその声だけが響いた。
君らの存在は私にとって危険でね。こうなる前にもっと早く始末しておけばよかったと後悔している。だが、君と一緒にいる人間を見て少し気が変わったよ。こんな偶然があるものだとはね。あろうことか君はパを殺した殺し屋といたんだよ。コードネームはグラスハート。君がシャンインと呼んでいる女だ。
グラスハートことシャンインが君のパパを殺した憎き仇。私のパートナーを殺した仇。奴は私たち2人の方気だ。
シャンインさんが…パパを?
どうだい?仇を討たないかい?君の手で。
トイレのタンクに武器を隠しておいた。それで彼女を殺すんだ。憎きパパの仇をね。
夢は魅入られたように銃を見つめていた。
やっとトイレから夢が出てきた。
夢はジョークを飛ばす、遼やもう遅いから帰ろうという遥の声を無視し、誰も入って来ないで。2人きりにさせてとシャンインの所へ戻った。
遼は異変を感じて、信宏に指示を出す。
夢は食らい病室で眠っているシャンインを見降ろしていた。
シャンインさん。本当なの?あなたがパパを殺したの?答えて、お願い。
お願い、シャンインさん。そう言いながら夢は銃をシャンインに向けた――――。
遼は夢に出場を辞退させた方が懸命だという。けれど狙われていることを知らない彼女には説得のしようがないとバイオリンを押している遥は言う。
なんとかやるしかないか、と遼は覚悟を決める。
そしてお任せ下さいと、遥の手を握り締め、この手で必ずやお2人をお守りしますと迫っていく。
そこへ湧いて出るのが陳老人だったりする。
そして正装の服も車も陳が用意しますと、今度は陳が遥の手を握り締める。これじゃ遼とたいして変わりがない。
思わず遼が、なんだよ、その目は。ちったあ、自分の年を考えろというが、陳は私はあなたのようなよこしまな心はないという。
どっちにしても男2人で若い女を取り合ってることに変わりはない。
そして陳はマッドドックを調べててあることが判ったという。マットドックは9年前、ある一家を爆死させた。しかしその現場から1人だけ遺体が見つからなかった。それは2歳の赤ん坊の女の子だという。
マッドドックが手掛けた暗殺で行方不明なのはその子だけだという。
遼は言う。まさか、その子…。
多分、間違いないね。あの子と年もぴったりね。
信宏(しんほん)もガードに加わり、陳の用意したドレスで正装した女性陣は輝いていた。
陳は女性達に夢中で遼や信宏の正装はすっかり忘れていた。忘れたんかい!!
まあ、そんなもんだろう。
会場につくと世界的なバイオリニストの風間が遥を見つけ寄ってきた。スローフィンガーと呼ばれる超技巧派のバイオリニストだ。
そして遥の恋人だ。
遼と陳はショックを受け、夢の顔は輝く。
遼と陳はショックのあまり、信宏がどうしたんですか?と尋ねると崩れた。
夢は楽屋で震えていた。
風間さんが…あの風間さんが聞いてくれると思うと、私…どうしよう。心臓が爆発しそう。
そしてシャンインに、言った。
抱いてくれない?あの時のように。
シャンインは夢を抱きしめた。
シャンインさんの心臓の音、とても落ち着く…。
そしてシャンインは自分の心臓が香ママのものであること。遼パパも本当のパパじゃないことを話す。
私、本当の両親、知らない。
夢はもう1度シャンインに抱きついた。とても幸せな心臓の音。シャンインさんのお母さんのとても優しい心臓の音に甘えた。
香ママ、いつも私に勇気をくれる。
私にもくれるような気がする。
きっとそう。香ママ、夢さん、頑張れ、言ってる。
遼や信宏は正装じゃない為会場の中には入れない。全くなに式にたんだか。信宏は怒るが、遼は会場回りの警備も重要だ。中はシャンインと陳さんに任せようという。
そして夢の演奏が始まった。
そして陳は夢の演奏の技術に関すると同時に、普通なら警護をする場合、自分の気配を消すのに、シャンインは気配を消さない。狙うなら自分が開いてだと合図を出していると気付く。
今のシャンイン様は殺し屋ではない。立派なガーディアンになられた。
シャンインはマッドドックの相棒、マットウォーカ―の気配を感じた。
シャンインは起爆装置を握っている手を見つける。
どう動く、グラスハート。私を倒しに来るか、夢を助けるか。
シャンインは突然舞台に駆け上がり、夢を抱きしめ爆発から守った。
会場の外の遼達もその気配に気づいた。
会場の中は突然の爆発でパニックだ。
夢ちゃん…。遥が陳に守られながら心配する。
夢は目を開ける。夢は無事だ。しかしシャンインの頭から一筋の血が流れた。
ドクの診療所に運びこまれたシャンインは眠ったままだった。しかしドクは大丈夫だという。脳にダメージもない。爆発のショックで気を失っただけだ。時期気がつくじゃろうという。
陳は診療所のソファで泣き崩れていた。申し訳ございません。何とふがいない。
全く奴が爆弾使いだというのは判ってただろうと、ウォーカ―にも逃げられれるし、引退で平和ボケしちまったんじゃないかい?
と、遼が言うのに、信宏が止めに入る。
そして陳に、シャンインは夢のためなら生命を投げ出しかねない。肝に銘じておくことだという。
ずっとシャンインを見守っている、夢は考えていた。シャンインさん、あの爆発は私のせいなの?私、狙われている?でも誰が?何のために?
パパ…パパの死と関係があるの?
判らない、教えてシャンインさん。
シャンインは夢の中であの日のことを思い出していた。自由。これで揉もう人殺しないで済むと、飛び降りた日のことだ。
夢の中で声がした。香の声だ。死んではダメ。生きて。
目を開けるシャンイン。夢が気付き声をかける。夢はシャンインの手を握り締め、ごめんなさい。私のせいなのね。シャンインさんは私を守って…。でもそんな…自分を危険にさらしてまで…。
シャンインは夢の手を握り返し、守る、当たり前。
シャンインは、何故か夢、私に心臓くれた。パパ、ママ合わせてくれた…という。
夢にはその意味が判らない。それどういうこと?
シャンインがあの日、マットドックを殺し、飛び下りなければ今のシャンインはなかった。しかしそれは夢には言えないだろう。
シャンインは再び眠りに落ちた。
遥はシャンインが目を覚ますまで傍を離れないと言っていると男達に伝える。
遼は、頭のいい子だからな。今日の事件でうすうすなにかを感じてる筈だという。
信宏がじゃ、自分が狙われていることも?と言っても遼は、俺たちに聞いてもはぐらかされると判っているんだろうという。本当のことを話すわけにもいかんし…だがまずいな。夢ちゃんの中に俺たちへの不信感が広がると…。
そのときノックの音がした。
警察の現場検証が終わった風間がやってきた。遼は突然不機嫌になる。
風間は遥に言われた通り、警察にこの場のことは話していないが、何故警察の力を借りないんだと聞く。誰が君らを狙ってるんだい?なにを知ってるんだ?と聞いてくる。
それは…遥は言葉を詰まらせた。
遼はわざとらしく欠伸をした。
風間はその様を見て、あんな頼りないボディガードがなにができるんだ?僕だって力になれることがあるという。
しかし遼は、じゃ、お引き取り下さいな。いつ襲撃者が来るか判らない。守る人間が増えるのは迷惑なんだと言ってのける。
遥からも頼まれ、今あなたを巻き込みたくないと言われ、風間は判ったという。
夢は考えていた。夢さん、あなたは私に心臓くれた…シャンインさん、私になにが言いたかったの?
そのとき夢の携帯電話が鳴った。
声は今日のコンサートは素晴らしかったね。私がプレゼントした花火は気にいってもらえたかな。
そして声は続けて、君は何故私が君を狙っているのか、そういうことで頭がいっぱいなんだろうね。いいよ、その答えを教えてあげよう。じゃ、まず…。
病室から夢が現れた。遥が声をかける。トイレ、行ってきますと言って、みんなの中をすりぬけて行った。
ふと遼が顔を挙げた。
声の主は言っていた。シティーハンター達に気付かれないようトイレにいけ。そして1番奥の個室にいけ。
夢はそこでPCを見つけた。
そこにメッセージを置いておくよ。君の求める答えをね。
そして夢はドックウォーカ―からのメッセージを見て聞く。
君のパパは人殺しだ。
それも1人や2人じゃない。私とパパは何十人と人を殺してきた。最強の殺し屋コンビだよ。
…人ふ殺し…。
夢の中でその声だけが響いた。
君らの存在は私にとって危険でね。こうなる前にもっと早く始末しておけばよかったと後悔している。だが、君と一緒にいる人間を見て少し気が変わったよ。こんな偶然があるものだとはね。あろうことか君はパを殺した殺し屋といたんだよ。コードネームはグラスハート。君がシャンインと呼んでいる女だ。
グラスハートことシャンインが君のパパを殺した憎き仇。私のパートナーを殺した仇。奴は私たち2人の方気だ。
シャンインさんが…パパを?
どうだい?仇を討たないかい?君の手で。
トイレのタンクに武器を隠しておいた。それで彼女を殺すんだ。憎きパパの仇をね。
夢は魅入られたように銃を見つめていた。
やっとトイレから夢が出てきた。
夢はジョークを飛ばす、遼やもう遅いから帰ろうという遥の声を無視し、誰も入って来ないで。2人きりにさせてとシャンインの所へ戻った。
遼は異変を感じて、信宏に指示を出す。
夢は食らい病室で眠っているシャンインを見降ろしていた。
シャンインさん。本当なの?あなたがパパを殺したの?答えて、お願い。
お願い、シャンインさん。そう言いながら夢は銃をシャンインに向けた――――。