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8/18付け週間アルバムランランキングで明菜のベスト盤2作品『オールタイム・ベスト-オリジナル-』『オールタイム・ベスト-歌姫(カヴァー)-』が8/18付週間アルバムランキングで3位、7位になった。
10年から休養中のアーティストとしては驚異的なことだろう。
しかもシングルの『CRUISE』(1989年9/4付)が3位獲得後以来25年ぶりだそうだ。
中森明菜はいわゆる花の82年組と呼ばれる、アイドル豊作時代の生き残り(?)だ。
どれだけの狂乱だったかと言うと…何とも言い難いが、未だに語り草にされるということは、現在のアイドルやアーティストに負けず劣らずであったということだろう。
同じく同年デビューの小泉今日子
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カバー「ナツメロ」の10位を抜いた25年8か月ふりの記録だそうだ。
バリアイドル時代の小泉今日子
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「きょうこ」と名前が付くタレントが何かと○キョンと言われるようになったのはこの小泉今日子からはら始まる。
キョンキョン、キョン×2、キョン2と言われていた。
昨年再ブレークしてからはまさに現役バリバリ感だが、彼女のアイドル時代の強さは今も突然始まるアイドルとしては異例の『スバッ!』と発言だ。
「私の16歳」でデビューしているが、『あんな演歌みたいな曲歌いたくなかった』と発言するし、コンサートで地方に行くと当時は暴走族に囲まれることもあったらしいが『来てんじゃねーよ』と言われれば『来たくて来てんじゃねーよ』と切り返すまさに
ねーさんなのである。
キョンキョンの場合はそれと同時に曲名のタイトルのユニークさがウケた。
「まっ赤な女の子(83年、多分カバーだと思います)」から始まり「艶姿ナミダ娘 同年」「渚のはいから人魚 84年」「ヤマトナデシコ七変化 同年)「常夏娘(とこなつむすめ) 85年」「なんてったってアイドル 同年」という1度聞いたらタイトルが忘れられないものがあります。
その間に「夜明けのMEW 86年」「木枯しに抱かれて 同年」「水のルージュ 87年)というしっとりとした名曲も飛ばしています。
この辺が(曲のタイトルが)他の82年組を大きく刺激したことは確かでしょう。
小泉今日子、中森明菜はいわゆる群を抜いていた82年組だったようです。
明菜は曲、そしてそのファッションでファンの心を掴み今も忘れられない。「明菜ちゃん自体が芸術品」と言われ、曲を提供した有名アーティストもいる。「飾りじゃないのよ涙は 84年 井上陽水より」「難破船 87年 加藤登紀子より」
そしてファッションです。
「スローモーション」でデビューした当時は80年デビューの松田聖子路線を継ぐものだったけどやがて明菜路線が出てきます。
「十戒 84年」
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元々生意気路線であったけど、身体の柔らかさを存分に活かした振付と衣装の格好よさですね。
当時振付は明菜が全てしていて、生意気と言われたのもセルフプロデュースをしていたからだとのちに語っています。
DESIRE -情熱- 86年」
この当時洋装が当たり前の中で着物をアレンジした衣装で独特の振付で歌う。今でも30代以上の人カラオケに行けばそのダンスと歌の合間のあいの手が聞けるでしょう。
「Fin 86年」
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これはだと思うんですが…普通は顔を出すもんなんです。顔と名前を覚えてもらってなんぼですから。
しかし敢えて、帽子を深くかぶり顔を隠し、コートで歌う。よく司会の人にこれじゃ、顔が見えませんよというやり取りがあったと思います。
TANGO NOIR(タンゴノアール 87年」
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もうプロデュース力は花を開き切っています。当時誰も注目しなかった。ダンゴを曲に取り入れ、足の蹴りあげ、ラストののけぞりが話題になります。
元々バレエをやっていたから身体は柔らかったんでしょう。
「BLONDE(ブロンド)87年」
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シャネルですか?のスカーフで衣装を作ったことが話題になりました。独特の腰振りが歌とマッチした1曲です。
ウエストが写真で見ても細いですが、55センチだったと思います。
「難破船 87年」
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加藤登紀子さんからプレゼントされた歌ですが、この辺からちょっと…この人大丈夫かしら?感が漂い始めました。あくまで個人的にですが。まさしく憑依型アーティスです。
はっきり言われていませんでしたが、曲の中で涙を流すのですが、1曲に付き練習を入れて3度が限界だと言った言われていたのは彼女ではないでしょうか?
「TATTOO 88年」
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衣装の奇抜さとなによりこのマイク(マイクロマイクというんですか?)古い時代のただ立って歌うだけの歌手が使っていたものを取り入れ、これを動かしながら歌う。
この辺はセンスでしたね。
けれど同時に、この人、ここで終わりじゃんじゃないかと思い始めたのもここでした。
当然、このあとも多くのシングルは出して行くのですが…以前ほどの勢いはなくなり始めていた…ように思います。
というより、この時代は3か月に1回はシングルを出さないといけないから、裏ではずい分前から準備が進んでるはずです。
歌い手も今の新曲を歌いながらすでに次に曲の練習をしないと間に合わない、そんな頃です。
これだけの変幻を魅せる明菜がその中で混乱をきたさないかと言えば…無理だと思います。
そして彼女の歌は全て、恋に破れる歌です。
役者でもそうですが、現実と仕事のリンクというのがあって、ハッピーな歌を歌う人はハッピーなニュースが出ますが、こうして恋に敗れた女の歌を歌う歌い手が、ある日突然、突然幸せな結婚報告をできるものではありません。
むしろこの頃感じた不安感は今、現実になっているという感じでしょう。
けれどそれだけの鮮烈な印象を残したから、やはり今がある。
皮肉としか言いようがありません。
最後に明菜を代表する、松田聖子に聖子ちゃんカットがあったように明菜の独特のパイナップル風ポニーテールもありました。
聖子ちゃんカットが誰もが真似をしたけど、誰でもに似合わなかったように、明菜のポニーテールもそうでした。
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ちょっと高めに結ってるんですけどね。これができないの。
松田聖子を続けようと思いましたが、なんだか切りが悪いので、一旦ここで〆たいと思います。
何故、暗めの表情の写真に…。笑っていてこのヘアスタイルの写真が見つからなかっただけです。