見学会でお客様と話していると皆さん、木で作った家は木造だと理解してくださるのですが、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の区別を理解していない方が多いような気がします。
それも鉄筋コンクリート造と言うのが判り難いのかな? 鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いが判らない方が多いようです。
通常で鉄骨造と言いますと、鉄の厚さが4mm以上の鉄を使う建物を言います、高層ビルや工場などですと厚さが10mm以上で、鋼鈑と言われる物を加工したりH型鋼を加工して作られる物です。
軽量鉄骨造は木の変わりに鉄を使うだけで、厚さは2・3mmか3.2mmの薄い鉄板を曲げたC型の材料を組み立てた構造の事を言います。
同じ鉄造でも考え方、構造も全く違う物だと理解していただいた方が良いですね。
軽量鉄骨造も鉄で主構造が造ってある事に違いは無いですが、強度も特徴も違うことだけは理解してください。
次に鉄筋コンクリート造ですが、これは鉄筋を組んだ後にコンクリートを流し込み、乾いて固まった物を鉄筋コンクリート造と呼びます。
鉄骨はH型鋼やC型鋼などはその物単体で主構造を建てれますが、鉄筋は丸い棒状の鉄ですから鉄筋だけでは主構造になり得ません。
これが鉄筋ですね、鉄骨では無いです。
鉄筋は引っ張り力に対しては相当は力を発揮しますが、曲げの力が加わると簡単に曲がってしまいます。
コンクリートとは砂、石、セメント、水が原材料です。 これに石が入っていない物をモルタルと呼びます。
コンクリートはセメントと水の量によって強度が変わります、また同じセメント量でも水を少しでも多く入れると強度が格段と落ちてしまう性質を持っています。
コンクリートは引っ張られる力にはもろいですが、圧縮される力には力を発揮します。
この事から鉄筋とコンクリートの性格を併せ持った鉄筋コンクリートは圧縮力と引っ張り力の強度を持った材料になっています。
この事から木造でも鉄骨造でも基礎は鉄筋コンクリート造で作っています。
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