上條晴夫ブログ日記

日常性の教育学

紀伊国屋書店

2009-11-15 19:48:36 | Weblog
木曜日、埼玉大学の八木正一さんに「学びのしかけ」論というテーマで話を聞きに行きました。前に非常勤講師をさせてもらっていたので懐かしくキャンパスを歩きました。研究室にお邪魔をして話を聞きました。「学びのしかけ」論はわたしもそれなりに考えがあってインタビューをお願いしたはずなのに、聞けば聞くほど自分の不勉強を痛感します。たとえばテーマの背景となっているポストモダンあたりの教育学的議論がほとんど読めていません。でっ新宿の紀伊国屋書店でリバウンド的大量まとめ買いをしました。そしたら「これ無料で自宅に送れますよ」と言われてビックリです。ふだん如何に本を読んでいないかです。

リーディングワークショップ

2009-11-15 12:11:49 | Weblog
成蹊大学でリーディングワークショップの研修会がありました。講師は吉田新一郎さんです。ブッククラブを体験しました。前に仙台で岩瀬直樹さんのライティングワークショップを体験しているので吉田さんがいま推進しているワークショッププロジェクトの全体ーそのアウトラインを見せてもらったことになります。90年代に国際理解教育などの手法として学ばれたアクテビィティを中心としたワークショップよりも学習者の自由度が高いです。材の指差しはありますが、材へのアプローチの仕方は学習者の発想に任されます。1990年に「見たこと作文」という追究型作文指導のシステムの提案をしましたが、それに近いです。このワークショップが少々厄介なのは「見たこと作文」の自由度を戦略的に下げてアクテビィティ中心の授業(「学習ゲーム」「ワークショップ型授業)に落とし込んでいったのとは逆の方向に動こうとしている点です。たとえばPAが何日もかけて高い山をグループで冒険して得た体験を学校の中でも追体験できるようにアクテビィティに落とし込んでいったのとは異なる方向を志向している点です。この新しい流れをもう少し整理してその可能性を吟味する必要があるなあと感じました。