上條晴夫ブログ日記

日常性の教育学

オオクボ

2009-04-19 21:56:42 | Weblog
昨日、新宿のタイ料理店で現在進行中の単著の打ち合わせをしているときです。「今日どちらにお泊まりですか」という問いに「大久保駅近くのビジネスホテルですけど」何気なく答えると「怖くないですか。前に仕事場が近くにあって…」体験談を聞いたら急に怖くなってしまいました。確かに道は細いし外国人も多くて怖そうな街ではあります。でも逆にそれが興味をそそります。ホテルをチェックアウトしたあとにメインストリートの大久保通りとにぎやかそうな細街路を散歩しました。テーマパークのような韓国料理店群とアジア各国の料理店が点在しています。行き交う人の話に耳をすますと、いずれもアジアの言葉です。紀伊国屋で昨年10月に出た「オオクボ・都市の力」という都市学の本を見つけました。口絵に90年代初期から現在までの街の変化を捉えた写真が並んでいます。以前はネガティブなイメージもあったらしいですが、いまは「韓流のまち」「エスニックレストランのまち」としてポジティブなイメージが定着してきたと言います。多文化共生が時代のキーワードになった90年代後半には多文化共生のモデル都市として教育関係者も視察に訪れたんだとか。でしょぅ。