仙台を出たのが15時でした。もう少しで目的地の鳴門に到着なのですが、乗り換えです。3つの路線が交差する駅のようですが、現在まったくの無人駅です。12本の祭りの幟が強い風に音をたててます。23時です。乗り換え時間の30分間がなんだか妙に楽しいです。
伊丹に飛行機が降りると少し急ぎ足になりました。ひかりの出発時刻が一時間を切っていたからです。バスの係員に新幹線チケットを見せると「バスでは間に合わないです」。タクシー乗り場に駆けつけると「この時間は混んでいて…」となかなか首を縦に振りません。2台めも。別の乗り場のタクシーに「とにかく行けるところまで!」。乗り込んでから「少しでも可能性のある道をお願いします」と言いました。岡山から乗り継いで今日中に鳴門まで行く予定だと話しました。黒塗りのタクシーは渋滞の道路を左に折れると、抜け道らしき道を急に走り出しました。大通りに出てもタイ人ドライバーが道路脇に小さな隙間を見つけて車をねじ込むように前へ前へと進んで行きます。前の車がグズグズして信号が赤になると「*****」と呟きます。なんとか間に合わせてみようという意気込みが感じられます。新大阪の駅で「まだ7分ありますから」とゆっくり領収書の数字を書き込んでくれました。ちょっと格好よかったです。