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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

定期試験中の授業

2018年02月06日 14時43分56秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

今週は海技試験の2月定期が始まりました。
そして、3月の臨時試験も迫っています。そして卒業式。
学園での勉強できる期間も残りわずかです。

そこで、職員側の受け持つ授業では生徒に足りない箇所を教えていきます。
人数が少ないからこその光景です。

午後は明日からの受験者が出発。
さらに人数が減って残ったのは2人。
私の担当授業も変更して、網実習に切り替えました。
二人じゃ、ちょっと寂しいかな?


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
学園の入学試験が来週に迫りました。
でも、私は来年度の入学試験について考えています。
それというのも、学園に来る生徒が変化しているからです。
最大の変化が、高卒者の増加です。
年によって変動がありますが、高卒者や社会人が中心となっています。
現在の入学試験は2月中旬です。
これは高校入試の時期に一致しています。
詳しくいうと、静岡県内で公立と私立の入試に挟まれた時期です。
中学生にとっては都合が良い時期です。
ただ高校生の場合はちょっと異なります。
大学入試はこの時期ですが、学園は大学と併願するような学校ではありません。

学園への進学を考える高校生の場合、周りは専門学校への進学や、就職する人が多いと思います。
専門学校を見ると9月から入学試験が始まります。
就職組も秋には行き先が決まることが多いようです。
ですから、学園の試験が2月というのは、すごく遅いんですね。
実際に「2月まで進学先が決まらないのは不安だ」という声を聞きます。

だったら、入学試験を秋にすればよい...
とは簡単にいきません。
学園は知名度が低いので、秋以降に学園のことを知って進学を考える人も少なくないのです。
また、減ってきているとは言え中学生の受験も考える必要があります。
加えて秋に合格が決まったものの、入学前に漁師になる気が無くなってしまった...
と言うことあるかも知れません。

そんな状況で、来年度はどのように生徒を迎えるか思案中なのです。
ちなみに、来年度の入学試験は記念すべき第50期生を決めるものになります。

みなさんのご意見を伺えるとうれしいです。

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学園卒業生と離職率

2018年02月05日 14時19分27秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

生徒が海技士試験に出かけているので、ちょっと趣向を変えたネタです。

この数年、高校等への求人数が急激に多くなりました。
たぶん、多くの高校生は就職に困らない状況ではないでしょうか?

就職しやすいことが、良い面ばかりではありません。
簡単に仕事がみつかる=すぐに仕事を辞めてしまう
ことにつながるからです。
一般に離職率は中卒7:高卒5:大卒3と言われます。
高卒者の半分は3年以内に仕事を辞めてしまうということです。

一人前の漁師になるには10年かかると言われますが、これはどんな仕事も同じ。
特に最初の1年目は、初めてで苦労が多いですが2年目以降は、次第に楽になります。



商業高校や工業高校などの実業高校と言えど、高校は高校。
実業高校をでて就職しても、初めての年は大変な苦労をするのが普通です。



さて学園生はどうでしょう。
最近の5カ年の卒業生について、離職しているかどうかを調べました。
なんと8割以上が漁師を続けています。
離職率で2割以下です。
しかも少なくない中卒者を含めた数字です。



学園は船の生活に慣れるために寮生活など、実際の漁業に就くことを前提に構成された1年間。
漁師になるための専門校だからこそ、この結果になると思います。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
漁師は魅力も多いですが、辞める人も多いのが実状です。
それは漁師の仕事がブラックと言うことではなく、今までと全然違った生活になることが理由だと思います。
特に船では人間関係、コミュニケーションが大事です。
学園生のほとんどが、これまでに親以外との暮らしを経験していません。
高校の同級生とも、長期で寝食を共にしたことはないと思います。
寝食を共にすれば、その人の多くのことが分かります。深い人間関係になります。
それでも、うまくやっていけるかが問題です。
「漁師になることを学ぶために寮にまで入る必要があるのか」
と思う方もいらっしゃるかも知れません。
寮で授業や実習がある訳ではありません。
でも、多くの人と寝食を共にして、がまんすることも覚える。
あるいは、気を使うことを覚えることが漁船生活で大事です。
きっと、これはどんな仕事でも必要なことです。一人ですべてやる仕事なんてほとんど無いんですから
いずれにしても、高い仕事への定着率が学園の誇りです

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網実習3

2018年02月02日 09時49分33秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
入学願書の提出は2月5日〆切(消印有効)です。

網実習も着々と進んでいます。

進捗の早い人は、床から窓際に移動。
特製のフレームに網をかけて、修繕を行っていきます。

そこまで達していない生徒には、先生が回って個別指導です。

来週は海技士試験も始まるし、実習する時間も残り少なくなっています。
網漁業に就職する人はもちろん、他の人もしっかり身につけて欲しいと思います。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
昨日からフジテレビ系列で実習担当職員が登場する「海と日本プロジェクト」が放映されています。
ご覧になった方は、ぜひ私に教えてください。
遠洋マグロはえ縄漁船の機関長を勤めた先生が、若い人に技術を伝える思いを語っています。
このCM、当初は私に出演依頼があったものです。
でも、私よりも適任者がいると判断して、出演者を変更。
結果的に、とても良いCMができました。
放送は10日まで。時間は決まっていないそうです。
放送後はYouTubeにアップされるそうなので、みなさんに紹介しますね。

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マラソン練習2 伏兵現る

2018年02月01日 10時16分37秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
入学願書の提出は2月5日が〆切です。
消印有効ですが、なるべく早く出してくださいね。

学園の8時限目はクラブ活動を週2回行っています。
クラブと言っても人数が少ないので、みんなでサッカーなどをします。
お楽しみの時間でもあります。
ですが、この時期はマラソン練習に変更。
夕方4時過ぎの寒い時間ですが、がんばって体力アップをします。

今週から、小柄なこの人がトップになりました。

実は、インフルエンザのため先週欠席していた生徒です。
長い距離を走ることは、この時期までやっていないので、マラソン練習をして生徒の意外な面を見ることになります。
漁師はスタミナ勝負。
長距離走が得意なことは、漁師になっても役に立ちますよ。

さて、昨日は趣(おもむ)きを変え、2つに分かれてリレーを行いました。

1班はトップに先週までの最速者を配置。リードをつけます。

そして、1班の第二走者にたまたま学園に来ていた47期生Sくんが特別参加。
遠洋カツオ一本釣りで活躍するSくん。実は昨年のマラソン大会優勝者。
そのスピードはあいかわらずで、どんどん差を広げました。


誰もが1班の勝ちを信じた後半、2班で隠し球?伏兵の彼が走ります。


時計でタイムを計るなど、気合いが入っていました。
ここで一気に差を縮め、最終ランナーにタッチ。

みごと逆転で2班の勝利となりました。
劇的な展開で、盛り上がりました。

2週間後のマラソン大会では、商品も用意します。
果たして優勝は誰でしょう?

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
授業に使うために、私の生まれた漁村のことを調べました。
それで、この50年の間に人口が1/3になっていたことが分かりました。
同級生は60人いましたが、漁師になったのはゼロ。
漁業以外にたいした産業がない地域ですから、ほとんど地元から出てしまったことになります。
漁業の衰退とともに、深刻な過疎状態です。

私の親の時代は、海に魚がたくさんいたし、沿岸漁業の漁師も高い給料をもらっていました。
それも過去の話です。
単なる労働力として、漁師が稼げる時代は終わりました。

でも、資格や技術を持っている漁師は違います。
私などより、ずっと稼いでいる漁師はたくさんいます。
学園でめざすのは、そんな漁師です。

例えば建築工事現場です。
交通整理とか、荷物運びとか、比較的やさしい仕事があります。
そして、クレーンなどの重機を扱う仕事、電気工事の仕事、現場監督の仕事。
給料は同じではありません。
学園の生徒にも技術や資格を身につけて、高い給料をもらえる漁師になって欲しいと思っています。

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