静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

乗船実習の最後となる「下船式」を行いました! 

2012年12月19日 11時44分23秒 | 24年度 乗船実習
乗船実習の最後となる「下船式」が12月18日(火)11:00から実習船「やいづ」で行われました。
この下船式には、焼津水産高校の松田清孝校長先生も出席くださり、生徒達に社会人としての心構えと励ましの言葉をいただきました。
また、鈴木船長さんからは「君たちは実習船やいづの卒業生でもあるので、遠慮なく船に遊びに来てもらいたい」との言葉もいただきました。

生徒達は、35日間の乗船実習をふり返って万感の思いで聴いたことと思います。
「下船式」における生徒代表の機関専攻 I 君のお礼の言葉を紹介します。


 今回、「やいづ」の第5次航海に漁業高等学園第43期生10名の生徒を乗船させていただき、大変ありがとうございました。
 この航海では、様々なことがありました。

 航海の初めは分からないことばかり、そして船酔いで、船上での生活にもなかなか慣れることができず、
 眠れない日が続きましたが、船員の方々や専攻科の皆さんのおかげで、日が経つにつれて慣れていくことができました。

 カツオの一本釣り実習は本当に楽しく、カツオを釣りあげる感触は今でも手に残っています。
 また、寄港地のサイパンや沖縄では、戦争と平和について学びました。

 さらに、サイパンのマックでは、自分はダブルチーズバーガーを注文したつもりでしたが、
 出てきたのはチーズバーガー2個と、一生忘れられない思い出もでき、とても楽しくそして有意義な1カ月間でした。

 来年は鰹船に就職するので、この航海で学んだ多くのことを活かしていきたいと思います。
 鈴木船長をはじめとする船員の方々、専攻科の先生方そして専攻科の皆さん、1カ月本当にありがとうございました。


  



           


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実習船「やいづ」からの報告 (12月18日) 第5次航海 「主直日誌」から 12月5日~11日

2012年12月18日 09時42分11秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は16日焼津港に入港し、17日朝水揚げが終了しました。
学園生徒に関する記事や写真を専攻科の生徒さんが書いた「主直日誌」から、12月5日~9日を抜粋して紹介したいと思います。 


12月5日(水) 天気 雨 海の状態 サイパン停泊中 
 朝から天候が崩れ、土砂降りになることもありました。
 バスでまわる研修の雲行きも怪しくなってきました。
 急遽自由上陸となり、昨日行けなかった所を色々とまわりました。
 漁業学園の生徒さんはこの一日を元気にやっていました。
 

12月6日(木) 天気 晴れ 海の状態 穏やか 
 今日はサイパンに滞在して3日目、最終日となりました。
 本日はサイパンのツアーバスに専攻科、漁業学園、先生方、船員さんとで朝から行きました。
 ツアーということで様々なものを見ることができました。

 ガイドさんの話をみんなしっかりと聞き、いっぱい写真をとっていました。
 日本への良い土産になったと思います。
 専攻科も漁業学園も、最後に良い思い出を残せたと思います。


   

12月7日(金) 天気 晴れ 海の状態 穏やか 
 昨日サイパンを出港し、今日は沖縄に向けて一日航行しました。
 サイパンでは何事もなく漁業学園の生徒も専攻科の生徒も楽しめたと思います。


    

12月8日(土) 天気 曇又は雨 海の状態 うねり少々 
 サイパンを出港してから2日目です。今日は朝から天気が悪く、あいにくの曇り空でした。
 8時からベルトコンベアのカバーを磨きました。
 漁業学園の人達は、昨日少し怒られたためか、今日は真面目に課業に取り組んでいました。


   

12月9日(日) 天気 曇 海の状態 荒れている 
 今日の海の状態はとても悪いです。久し振りの揺れでみんな元気がなさそうでした。
 たまに大きな揺れが来て、教室や部屋の物が倒れたり落ちたりすることがしばしばありました。
 漁業学園の生徒も一日中勉強をしていたので、私たちもそれに負けない様に、自分たちにできることを一生懸命にやっていきたいです。


    
 

12月10日(月) 天気 晴れ 海の状態 やや荒れている 
 昨日に比べ、船は揺れていませんが、うねりがかなり残っていて、外に出られませんでした。
 明日は沖縄に入港し、首里城の見学に行きます。初めての首里城を楽しみたいです。  
 学園の生徒も乗船した頃と比べて船酔いもなくなっていて、この一カ月でずいぶん船に慣れたなと感じる、今日この頃です。


   

12月11日(火) 天気 曇り 海の状態 那覇港 停泊中 
 皆さん待ちに待った、沖縄に到着しました。
 朝は、外航船ということで検査官の人達がゾロゾロ来て船員さんや生徒達のお土産をチェックし、
 パスポートの顔写真と照らし合わせて違法者が乗船していないか等調べられました。

 初めての体験で色々と戸惑いましたが、なんとかクリアすることができました。
 首里城見学後、自由行動となったので、国際通りを下見しました。
 学園の生徒達も、国際通りでちらほら見つけました。お土産を買っていました。


    











 
 
 
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実習船「やいづ」からの報告 (12月17日) 第5次航海 「主直日誌」から 11月30日~12月4日

2012年12月17日 09時25分06秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は16日焼津港に入港し、17日朝水揚げが終了しました。
学園生徒に関する記事や写真を専攻科の生徒さんが書いた「主直日誌」から、11月30日~12月4日を抜粋して紹介したいと思います。 


 11月30日(金) 天気 晴れ 海の状態 良い 
 操業の方は、朝・昼・夕方に少し釣れただけでした。餌もあと少しになり、操業の終わりが見えてきました。
 学園の生徒も操業に慣れてきて、4~5kgのカツオを一人で釣れるようになりました。
 コツをつかむのが早いなと感じました。


   

 12月1日(土) 天気 晴れ 海の状態 良い
 ナブラはいくつかありましたが、餌付きが悪く多くの魚を釣ることができませんでした。
 そして16時、今航海の調査は終わりました。
 しかし漁業学園の生徒と釣りをしたり作業をして、お互い刺激しあいながら行うことができました。


   

 12月2日(日) 天気 晴れ 海の状態 穏やか
 午後から船の大掃除をしましたが、この時間船橋は生徒の当直者がいなかったため、自分と学園の生徒一人で掃除をしました。
 普段掃除をしない場所をやったので、非常にきれいになったと感じました。
 船の大掃除をすると、あと少しで航海が終わってしまうと思い、少し寂しく感じます。

 学園の生徒さんもシフトや船洗いの時は自分から進んで行動していました。
 専攻科もそのようなところを見本にして、これからの生活残りわずかですが、意識していきたいです。


   

 12月3日(月) 天気 晴れ 海の状態 良好
 明日はサイパン入港で心躍って眠りにつきそうにありませんが、明日に備えてじっくりたっぷりと休みに入りたいと思います。
 やりたいことがたくさんあるので、すべてこなして楽しむのと同時に、専攻科と学園の生徒達とたくさん良い思い出ができたらいいなと思います。
 学園の生徒達からも笑顔がこぼれていたので、今日は早いとこ寝ます。?


   

 12月4日(火) 天気 晴れ 海の状態 とても綺麗です。
 今日は、待ちに待ったサイパン入港です。
 まず、サイパンの歴史を知るためにビジターセンターにいきました。
 日本がサイパンでアメリカ軍と戦争をしていたことは知っていましたが、その内容を初めてしりました。
 学園の生徒は、久しぶりの陸と言うことでとてもテンションが上がっていたと思いました。


   












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実習船「やいづ」 は、無事に焼津港に入港しました! (12月16日)

2012年12月16日 11時51分08秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、11月14日の出港以来、33日ぶりに本日10時に焼津漁港に帰ってきました。
学園の生徒、職員がみな元気な姿で無事に帰港できたこと、本当にうれしく、また誇らしく思います。
実習船「やいづ」の船長さんをはじめ乗り組み員の皆様、専攻科の生徒さんには、大変お世話になり、心から感謝申し上げます。

入港したとはいえ、明日、漁獲物の水揚げと入札があり、その後、船内清掃と片づけ等があります。
18日の下船式まで、最後まで気を抜かず、頑張るよう訓示しました。


  

  






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「最高の出会いが子供たちを変える」 (伊藤幸弘氏の講演会)

2012年12月14日 14時13分19秒 | 日記
ちょっと古い話になりますが、今年の1月27日(金)に、焼津地区安全運転管理協会のセミナーが焼津で開催されました。
講師は、元暴走族の総長で、現在は青少年非行防止ネットワーク理事、青少年育成コーディネーターの伊藤幸弘でした。

つらく苦しかった非行体験を自ら語り、問題を抱える青少年たちをどうしたら更生できるか、教示してくれました。
その時の講演の中で、印象に残った言葉を紹介したいと思います。
写真は、その時購入した氏の著書とサインです。

 自分のやりたいことばかりをしていると必ず損をする。
 「いやだ」から出発したら、刑務所に入っていた。

 今の子は、親から大事にされていない。
 今の子は、自分を大切にしていない。

 白紙の時に大切にされた人が、人を大切にすることができる。
 過保護によって、人が育ち、安心感が生まれる。

 0~6歳の子育てが大切、愛情不足のツケを思春期に取り返そうとする。
 最初は悪一つ、多くの人に触れて善になる。

 大人の矛盾を子供たちは感じている。
 比較して、叱るのは良くない。

 救ってくれたのは、非行だった。
 親を殺そうと思っていたから。

 1年半刑務所に入っていて、身元を引き受けてくれた社長さんは、「ご苦労さん」の一言だけであった。
 出会いによって人は変わる。

 子供たちは、真剣に向き合ってくれる親や大人を求めている。
 子供たちと同じ視点を持てば、自ずと問題は解決する。


  
 

 
 

 



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