静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園でとる資格

2016年08月15日 07時20分44秒 | 研修・見学

生徒募集のパンフレットにも書かれていますが、学園での1年間で海技士、小型船舶操縦士、第二級海上特殊無線士、溶接、ダイビングなどの資格を取ります。
中でも海技士は1級から6級までのありますが、
「5級から4級までの筆記試験合格を目指す」
と書かれています。

これは、学園の生徒は自力で筆記試験を合格しなければならないと言うことでもあります。
一方、海技短大を卒業すると4級海技士の筆記試験は免除になり、乗船履歴もつきます。
後は卒業後に口述試験に合格すれば4級海技士を取得です。
「国の学校は優遇されている」と思うところです。

一方で大事なのは資格自体より、本当の力量があるかどうかです。
例えば、1級の機関海技士資格があろうと、実際の漁船でエンジンを故障なく管理することが出来なくては意味がありません。
資格というのは、最低限の知識を保証するものでしかないからです。

ですから、学園で自分の努力で筆記試験を合格することは、筆記試験免除で取得するより大きな意味があります。
もっと意味があるのは、試験に合格することよりも、しっかりと理論を身につけることです。
理論を理解せず、試験だけ合格することも可能ですが、それでは「役立たず」です。

今年の47期生、あるいは学園の入学を考えている皆さん。
まずは授業でしっかりと勉強することが大事です。

実際には授業をまじめに受けず、「試験だけ合格」なんて人はいません。
学園は実習が多いですが、8時限のうち5時限は学科授業です。
優秀な漁船員になるために必須です。学科授業もがんばってください。

【学園での授業】
7月29日のブログで学園の授業科目などをご紹介しました。
学園での勉強は、中学、高校でやった内容とは別のものです。
全員がゼロからのスタートですから、中学や高校で勉強が苦手だった人でも心配ありません。
学園に来てから、まじめに勉強してください。

ただ、工業高校出身者は機関の科目は理解しやすいそうです。
それでも、学園で勉強しなくて良いと言うことではなく、同じ説明をしても理解が早いということです。

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