静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

灯台の見学

2016年05月02日 09時00分56秒 | 研修・見学
ゴールデンウイークで学園は休みです。
生徒諸君は帰宅していて、我々は9日に元気に戻ってくるのを楽しみにしているところです。

さて、先週の見学をご紹介します。
焼津漁港は以前お話ししたように全国で13しかない特別第三種漁港であり、大型漁船も入港します。

漁船の入出港時には灯台の確認が欠かせません。
焼津漁港は大きいので6つも灯台があります。
事前に配布した海図を見ながら、実際の港内と比較します。

昼なので、点滅する様子は見学できませんが、灯台の様子を確認です。
赤灯台と白灯台の配置はどうなっているか?
灯台の高さは、どこを基準にしているか?

最近はレーダーやGPSなどで、自船の位置を把握できます。
しかし、なんらかの事故で電気系統の異常があれば、最新機械も使えません。
最終的には目視での確認が、一番確実ですので船では常に当番が見張りをします。
灯台を使って、位置情報などを掌握するのも大事な技術になります。

【海図】
陸上で地図を使うように、海の上では海図を使います。
海図は航海に必要な情報が記載されていますので、単なる地図というより
ドライブマップに近いと思います。
海の上には構造物の道路はないですが、航路はあります。
信号機はありませんが、航路標識はあります。
灯台も航路標識の一つです。
灯台の位置だけでなく、色、高さ、点滅の仕方などが表示されています。

コンクリートや鉄できた大きな構造物を海底に沈めて、魚を集める魚礁はテレビなどでご覧になった方もいらっしゃると思います。
大きな物は20m以上あります。
この魚礁の位置も海図には正確に記載されています。
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