学園の見学に来られた方を機関実習棟にご案内します。
その時に、私が説明する一つに
「工具の名前と使い方を覚えることが大事」
と言うのがあります。
機関員として就職しても新米です。いきなりエンジンなどの修理はできません。
でも機関長から「メガネレンチを持ってきて」と道具を持ってくるように指示はあります。
そのときに、すかさず対応出来るように道具の名前を知っておくことが重要です。
加えて、ハサミやノコギリなどの道具の基本的な使い方を知らない人も少なくありません。ハサミも単に開いたり閉じたりするだけでは切れませんからね。
そして就職した船で、ハサミの使い方から教えてくれるか想像してください。
今回は3班に分かれ、道具の名前や違い、ハサミ、ノコギリの使い方を実習です。
それぞれ教えてくれる先生に対し、生徒がローテーションしました。
同じボルト回す道具でもスパナ、メガネレンチなどがあり、またそれぞれに片口と両口があります。
どう使い分けるかを考えながら学びます。
そしてハサミ。
薄い鉄板を切りますが、紙のように簡単に切れません。
ノコギリも歯の方向によって、押すと切れるもの、引く切れるものがあります。
力の入れ方を変えなくてはなりません。
今回のことは、漁業現場では機関員でなくても必要な技術です。
日常生活でも、役に立つことばかりです。
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Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
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園長のつぶやき
科学技術の発展は著しいですが、だからといってハサミのような道具、スパナのような工具が不要になることはだいぶ先になるはずです。
ロープワークにしても、生活している様々なところで使います。
学園の実習と、普通高校での授業を比べて生きていく上でどちらが大事でしょうか?
これは比較すべきことではないのかも知れません。
でも、東南海地震があって、通常の社会生活ができないとしたら...
ロープワークや、工具などを使えるかが生死を分けるかも知れません。
学園ほどでなくても、中学などでロープワークを学ぶのも良い気がします。
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