静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

生徒諸君の実習や講義の感想 1

2024年08月01日 15時40分26秒 | 授業の感想
定置漁業体験実習
生徒諸君の感想を紹介します。


一番多いのは。。。。
「仕事は想像以上にきつい」でした。
船での力を使う作業を行い、引き続き商品である漁獲物を種類ごと大きさごとに仕分ける作業をしたため、このような感想になりました。
慣れていない作業は神経を使います。また、船が揺れながらの作業で肉体的にも疲れがたまったと思います。


次には!
「漁業者はタフ!!」でした。
「手際よく作業する姿を格好良い!」と表現した生徒もいました。
定置網漁に従事する漁業者さん達は、毎日のように漁労作業を行っています。
毎日の積み重ねで、体の使い方、仕分けのための識別眼などの必要な力が養われていきます。
千里の道も一歩からを体験できたようです。


実は最も多い感想?
「貴重な体験をできた」
生徒諸君すべてがこの感想を持っていました。
漁業者の仕事に対する姿勢、作業をしている中で次の作業を見つけて(予測して)いくこと、自分が船酔いしたこと(作業について行けずに悔しい)など、貴重な体験の中身には違いがありますが、漁業者の皆様と一緒に作業をすることで見えた事があったようです。


これら以外にも、「魚を獲るだけで無く、仲買さんが購入しやすいように種類や大きさごとに分ける作業をしていること」、「市場に出した後に、次の漁の準備をしていた」など、仕事の中身まで考える生徒もいました。




いかがでしたでしょうか。
夏休み期間中は、1学期の授業についての生徒諸君の感想を紹介します。
お楽しみに!!


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生徒諸君の実習や講義の感想 1(序)

2024年08月01日 15時32分34秒 | 授業の感想
定置漁業体験実習
感想の紹介に入る前に、定置網漁について簡単に紹介します。

○ 定置網漁
類などの回遊路に網(垣網)を設置し、その網を避ける行動を利用して逃げにくい構造とした網に誘導し漁獲する漁法です。

○ 操業形態
・ 漁場での作業の流れはおおよそ次の通りです。
1.早朝に定置網の魚の入った部分の網をあげていきます。
2.網を絞っていき、すくえるようになったら、魚類などをたも網を使って船に移していきます。
3.船に移すときに、生かすもの、高価なもの、多く獲れたものなどに大まかに分けます。
4.すべての魚を船に移したら、網を元の状態に戻して、次の漁に備えます。

・ 市場での作業の流れはおおよそ次の通りです。
1.船で大まかに仕分けた漁獲物ごとに陸にあげていきます。
2.生きている魚介類は、市場の水槽に入れます。
3.種類ごと大きさごとに分けていきます。
4.細かく分けられた漁獲物を市場に並べます。
5.使用した道具を洗い、片付けをします。


生徒諸君は、漁場での作業から漁獲物を市場に並べるまでの作業を体験しました。
3時頃に学園を出発し、10時半頃に帰ってくる。途中に朝食の時間があるものの長丁場の実践を経験できました。
出航

網を絞っていきます
たも網ですくいます
仕分けます


市場に並べます

次のページで生徒諸君の感想を紹介します。


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