静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

47期生の活躍(さば船水揚げ)

2017年05月01日 13時10分55秒 | 卒業生の活躍

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

さて、今回ご紹介するのは学園から一番近い漁協である小川漁協所属のさば船、第1善生丸に乗船しているN君です。


ヘルメットをかぶり、青いカッパを着ています。
すでに何回か出漁していています。
兵庫県出身で、有名なK大学法学部を卒業しています。
10月には定期試験で4級海技士(航海・筆記)を合格しています。

このN君、実習が苦手で苦労していました。
しかし、めげずに食らいついてきたのには、職員も感銘しました。
実習棟に書かれている
「できなくても諦めるな。できたと言って飽きるな」
を、その通りやってくれました。この点で、間違いなく模範生でした。

まだ船酔いに苦しんでいるようですが、元気に活躍してくれています。

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
また、県内の中学など、ご要望があれば説明に伺います。

 【さば棒受網】
水産技術研究所のブログ「チーム駿河湾」に、さば棒受網漁船に同行した様子が詳しく書かれています。
獲り方はサンマの棒受網と同じです。


その1 http://blog.goo.ne.jp/teamsurugawan/e/578d1575706462e9151dd55a49df094b
その2 http://blog.goo.ne.jp/teamsurugawan/e/3d512673a591f448f365ca2dd265064f
その3 http://blog.goo.ne.jp/teamsurugawan/e/408ebb23c6de78a2e3a07205503e60cc
その4 http://blog.goo.ne.jp/teamsurugawan/e/0cdee6e494a2d0b74c0b36d569ea5b58
同じ船でマサバをとるタモすくいはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/teamsurugawan/e/1dfe2f4590ab6ae89b5a892d1f4d3b26?fm=entry_awp_sleep

小川には棒受網とまき網によるマサバ、ゴマサバが水揚げされます。
多くは節の原料にされ、地元の加工屋さんが使います。
さば節は濃い味がでるので、そばつゆには欠かせません。
これからの時期、みなさんもさば節を口にすることになりますよ。

 

 園長のつぶやき
彼もそうですが、学園生の半数は県外から来ています。
そして、卒業後は県内の漁船に乗ってもらいます。
メールでこんな問い合わせがありました。
「出身が九州なものですから、漁業の勉強を貴校でして、九州に戻って漁業に就くことは可能でしょうか。」
同じ質問は多いので、詳しくお答えします。

まず、地元に帰ることについて。
学園では生徒の適性を判断して、本人の希望を併せて漁業種類や船を決めます。
県内船のことは熟知していますが、県外船の情報は少ないのが実状です。
ですから、県外では適切なアドバイスが難しくなります。

そして、学園の卒業生がめざすのは、遠洋の大型漁船です。
基本的には船の上での生活で、まとまった休みの時に実家などに戻ることになります。
県外者でも、大きな違いはありません。

さらに、就職後3年すると海技士免許に必要な乗船履歴を満たします。
そうなれば、漁船に限らず大型船でたくさんの仕事があります。
さらに、3年間の経験で漁業の世界も分かってきます。
現在の船があわないようなら移動しても良いのです。

あなたが高校生で、大学に行けば4年必要です。
大学を卒業するときに、地元に帰るかどうかを決めると思います。
県外から学園に来ることも同じではないでしょうか。
大学進学するときに、地元に戻って就職しようと思っている人は多いと思います。
でも、いろいろな巡り合わせで、別の場所に就職する人は少なくありません。

つまり、卒業直後に限って言えばNoですが、一生を縛るものではありません。
でも、静岡県にはたくさんの漁業があります。
いきなり漁船に乗っても、続けられる人は僅かです。
まずは学園で学び、自分にあった漁業に就き、それから地元に帰ることを考えるのも悪くないのではないでしょうか

コメント
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