チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

サバ棒受網漁船に乗船しました(その2)

2013年07月05日 | 日記
 集めたサバはどのように漁獲するのでしょうか?

 船長は、サバの集まり具合を目視とソナー、魚探で確認し、ある程度サバが集まった時点で、サバ群を回り込むように船を動かします。その後、船長の合図で左舷に乗組員が集まり、棒受網本体(向竹と網)を海に投入します。下の写真は棒受網を投入する直前の左舷の様子です。向竹や揚網に威力を発揮する7段巻ウインチやボールローラが見えます。


 乗組員は7段巻きウインチ、竹巻ウインチを逆転させながら、向竹を船体から離し、網を沈め、船長は船を操作し、サバ群をまたぐようにします。この段階で、右舷の撒き餌を止め、左舷から人がホースで餌を撒き、さらに左舷の大傘ランプ(緑灯、赤灯)を点け、右舷の集魚灯を消します。このようにして、左舷側にサバ群を誘導します。次の写真は大傘の緑灯、赤灯が点いていて、餌を撒いている状況です。

 船長は、左舷へのサバの集まり具合を目視とソナー、魚探で確認し、笛で撒き餌担当者に餌撒きの指示を出します。この間、若手乗組員は冷凍カタクチイワシを袋からだし、肉すり機へ投入し、撒き餌の製造を続けます。

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