チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

サバ棒受網漁船に乗船しました(その1)

2013年07月03日 | 日記
 静岡県焼津小川港には2隻のサバ棒受網漁船があります。現在、小川漁業協同組合を中心に、今後の焼津でのサバ漁業を継続するための検討が行われており、水産技術研究所もその検討に参加しています。
 検討中の重要な課題にサバ棒受網漁業の省力化がありますが、そのためには、棒受網の操業を知らなければなりません。そこで、6月27日から28日にかけて、棒受網の操業を知るために棒受網漁船に乗船しました。
 漁場は駿河湾の沖に位置する銭州(ゼニス)です。これから4回にわたり、棒受網の操業について紹介します。
 サバ棒受網の操業で重要な要素に集魚灯や撒き餌があります。まず、漁場に着くと船の右舷に集魚灯を点け、餌を撒きます。次の写真は、船の甲板上にある撒き餌の原料である冷凍カタクチイワシのブロックとその右にある冷凍カタクチイワシを撒き餌にする肉すり機です。

 この機械で作られた撒き餌は、次の写真のように右舷に設置されたホースから遠隔操作で投餌されます。ホースの先から放出されているのが撒き餌です。この時、右舷側は集魚灯でかなり明るくなっています。

 サバは撒き餌と光に集まる性質があるため、右舷側にサバが集まってきます。集まったサバ群を漁獲する方法は次回以降に紹介します。

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