妻女山展望台にて
妻女山より川中島の眺望(川中島方面と海津城)
妻女山より川中島の眺望(弁静粛宿 雨宮の渡し)
今日は大河ドラマ「風林火山」の最終回でした。相当脚色してありますので、史実とはかなり異なるようですが、その史実そのものも、446年経った現在では正確には判りません。いずれも空想の域になりますが、実際に上杉謙信と武田信玄による空前の戦があったことは事実です。先日、週刊文春の細川元総理のコラムを読みましたが、どちらかというと生涯不犯で仏に帰依し毘沙門天の化身として信義に生きた上杉謙信に男のロマンを感じるということを書かれていました。一方、作家の童門冬二さんの最近上田であった講演会では、武田信玄は民衆を愛し大切にしたので、今も慕われているとおっしゃっていたそうです。孫子の兵法を用い、あくなく侵略意欲を持った武田信玄については、どうもそのあたりはかなり疑問ですが、勝者の論理として、現在でも経営者やエリート層に受け入れられています。大河ドラマの中のオープニングテーマの中で颯爽と騎馬に跨り草原を疾走するシーンがあり、また戦闘シーンでも騎馬武者による戦いが出てきますが、戦国時代には現在のようなアラビア種の馬はおらず、どの馬も現在よりも遥かに小さい馬でしたので、その点が特に毎回奇異に感じていましたが、あくまでもドラマなのであとは色々と楽しいドラマでした。特にガクトの上杉謙信は良かったと思います。
馬といえば、戦国時代まで四国には馬は存在せず、本土から戦とともにやってきた馬を見て四国の人々は仰天したそうですが、その頃の人が今の映画やドラマを見たらもっと驚くでしょうね。
忠臣蔵などは事件後、すぐに役者が演じるようになったのですが、その時点でもう美化されており大衆受けするには徹底的にリアリズムを廃することにより成功しているのがおもしろいです。
ここが川中島ですか。かっこいい俳優じゃなくて、徹底的にリアリズムで、ことばも当時の言葉、馬もずんぐりむっくりで、やってみたらどうでしょう。誰も番組見ないっすかね。
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