バイトのあと、お昼を食べてから東京国立博物館(通称・東博)に行きました。12月4日まで「北斎展」を行っているのです。
浮世絵大好きのguwaとしては放っておけないということで。
平日の夕方なので空いているかと思いきや・・・意外に人がいました。
しかも約300点もあるって・・・閉館は17時なのに。お昼なんて食べている場合ではなかったでし。(ちなみに実際には約500点ありますが、5日ごとぐらいに入れ替えているのです。)
人気があったのは、はやり「冨嶽三十六景」ですね。
なかでも「神奈川沖浪裏」の前は人がいっぱい。多くの人が教科書で一度は見たことのある、富士山と波の絵です。
もちろん、「冨嶽三十六景」大好きですので、じっくり見ちゃいました。
このほかにも、「百物語」や役者絵、力士絵なんかも楽しみにしていて、実際堪能できたのですが、面白かったのが、「百人一首うばが絵説」。
百人一首に北斎が絵をつけたものなのですが、「乳母が子供に教えてあげる」ような解釈だからなのでしょうか(この辺、勉強不足で分からないのですが)、ちょっと面白い絵がついていたりします。
例えば・・・「明けぬれば 暮るるものとは知りながら なほうらめしき あさぼらけかな」という歌があります。
コレは本来、「夜が明けてしまった。また日が暮れれば会えるとは分かっているけれども、離れなければならない夜明けが恨めしいことです。」といった内容の、つまり恋の歌です。
でも、北斎の絵は、朝早くから働かなくてはならない労働者たちの絵になっています。確かに朝が来れば働かなくてはならないから、夜明けが恨めしいわけです。
そんなこんなで夢中になってみていたら、どんどん時間が・・・。
結局、閉館時間ギリギリまでいることになってしまいました。
絵の入れ替えもあるので、また行こうと思います。