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異世界Cマート繁盛記の感想レビュー(ライトノベル)

2015年12月23日 23時20分04秒 | ライトノベル・小説
ダッシュエックス文庫のラノベ、『異世界Cマート繁盛記』(新木 伸先生原作、あるや先生イラスト)が発売中です。

GJ部の両先生がタッグを組んでの新作ということで話題ですね。
ゴーサインを出した編集部のスタッフさん( ´∀`)bグッジョブ!

表紙は、主人公の俺(=賓人)さんと、ヒロインのエルフさん。
こんな可愛い看板娘がいるお店なら、毎日でも通いたくなりますのう(;゜∀゜)=3ムッハー

お話的には、ストレスだらけの仕事に嫌気がさした主人公の俺さんが、ひょんな事から異世界に転移。
トントン拍子に現実世界の品物を売るお店、Cマートの店主を営むことになって……という商売系ハートフル・コメディ作品です。

俺さんが元々商売に興味があった!とか、交易でボロ儲けしてお金無双してやる!みたいな野望に燃えているわけではなく、なんとなくお店っぽいことをしてみたら評判が良くてみんなの笑顔が見られて良い感じ♪ぐらいのノリでお話が進んでいくのが本シリーズのポイントかと。
現実世界ではありえないおおらかな性格の住人たちが暮らす異世界を舞台にしているからこそのまったり感が(・∀・)イイネ!!
一度行ったら帰ってこれないのではなく、現実世界と異世界を行ったり来たりしてお互いの世界に無いものを買う&売るというシンプルな設定も分かりやすくて良いかと。
原価や利益云々についても厳密な基準やノルマがあるわけではなく、俺さんの気分次第で損をしても問題なし!という経営方針なので、とにかくストレスフリーでフレンドリーな店舗経営になっているのが魅力的でした。
詳細はわからないものの精神的に追い詰められていたはずの俺さんも、いつの間にか癒やされていたというか、他人を喜ばせるために自然と体が動くようになって良かった良かった。
もっとも、この辺りは俺さん本来の人柄かも知れませんし、そんなお人好しな部分がヒロインズを惹きつける魅力にもなっているようですね。

ラブコメ的には、腹ペコ天然おバカキャラなエルフさんを缶詰の現物支給で雇っての二人三脚生活の中で、お互いに憎まれ口を叩き合いながらも少しずつ関係が深まっていくという自然体交流がメインですね。
特段ベタベタのサービスイベントやらラッキースケベやらが巻き起こったりはしないのですが、エルフということもあって見た目が超美人さんな上に色々と気が利くエルフさんに対し、最初は適当に扱っていた俺さんが徐々に異性として意識し、接し方を変えたほうが良いかと悩みだしたりする様子が微笑ましく、もうこのまま夫婦経営的にくっついちゃいなYO!みたいな感じに思えてくるかと。
また、現実世界のほうでは、貴重な名前付きキャラのJK、美津希が登場し、こちらは結構あざとく俺さんを狙いながら近付いて来たりで三角関係の予感がw
確定申告やら、実務的な部分での有能ぶりを発揮する美津希なので、将来のお嫁さん候補としてはこちらも有望な雰囲気ですが、俺さんが選ぶのは果たして?

今のところは、俺さんと持ち物しか異世界へ移動出来ないようですが、これが今後他の人間も移動できるようになるのか、このまま俺さんのみの特殊能力となるのかも興味津々ですね。
便利すぎて、悪用しようとすればいくらでも出来そうな異世界転移能力ですが、そういうことをしそうなキャラクターは出てきませんし、舞台装置としての機能さえ果たしてくれれば、詳細なメカニズム解明やらが無いままでも問題は無さそうかと。
実際に経営やら店舗の運営やらをしている人が見たら突っ込みどころ満載になってしまう部分もあるかとは思いますが、そういう小難しい話は一旦横においておいて、夢のあるキャラクター達の一喜一憂を見て温かい気持ちになれる作品だと思うので、最近疲れ気味の社会人の皆さんにもオススメ。
1章ごとは4コマ小説より長めの文章量ですが、テンポ的にはサクサク読み進められますし、新木先生作品がお好きな方はすんなり入っていけるかと。
あるや先生の可愛いイラストも随時挿入されるので、GJ部勢としては実家のような安心感だわw
元々は小説家になろうで連載されていた作品の書籍化ということでも話題の本シリーズ、この機に原典をあたってみるも良し、2月発売の次巻でイラスト付きの完全版として購入するも良しですね。
既になろう小説からの書籍化、果てはアニメ化も珍しくはないご時世ですが、その入門作として触れてみるのも一興かと。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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