角川スニーカー文庫から劇場版『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』（木村暢先生によるノベライズ）の小説版が発売中です。
表紙は主人公の刹那と、彼の新機体であるダブルオークアンタ。
イノベイターへと進化した刹那の為に開発されたクアンタの真の力は、クライマックス部分で大きくクローズアップされているので必見かと。
オビに劇場版を完全小説化！！と書かれている通り、９月１８日に公開されたばかりの映画の内容が忠実に再現されており、こんなに早いタイミングで発売されるノベライズ版とは思えない、素晴らしい仕上がりになっています。
（…というか、「劇場版を見に行っていない自分が、そんな風に断言して大丈夫か？」ということは自分でも早計かなと思いますが、ネタバレ感想を書かれているブロガーさんの記事を巡回させて頂いたところ、小説版の内容とほぼ同じシーンについて語られている方が多かったので「大丈夫、問題ない！」かと安心してみたりｗ）
お話的には、リボンズ達「イノベイド」との戦いから２年後、木星探査船エウロパが地球に飛来したことを発端に、「ELS（エルス）」という謎の存在との「人類の存亡を賭けた最終決戦」が勃発。
激化する戦いの中、刹那達ソレスタルビーイングが選んだ道は戦いなのか、それとも…？という展開です。
イノベイドも人類では無かったわけですが、今度の敵は『金属異星体』ということで、完全に今までのガンダムシリーズとは異なった方向性が伝わってくることが大きなポイントですね。
『来るべき対話』についてはテレビアニメ版本編でも伏線的に描かれていましたが、やはりインパクトは大きかったと思います。
刹那以外の純粋種のイノベイターであるデカルト・シャーマンの登場や、ネーナ・トリニティと同じ遺伝子を持つミーナ・カーマインといった新キャラの活躍には要注目ですが、やはり２年を経て成長した旧キャラたちのその後を見られたことの方が嬉しい！と思える方も多いのではないかと。
ガンダムマイスターズの人気は言わずもがなですが、敵としてあいまみえた人物達にもそれぞれ強烈な個性があって魅力的です。
そんな彼らが、ソレスタルビーイングと共闘する！というシチュエーション自体にテンションが上がってきますね。
特に、ファンの間で人気の高かったグラハムさんをはじめ、熱い名言、名セリフがポンポン飛び出すのが本シリーズの特長かなと思いますが、公式ノベライズということで、そのあたりも一言一句そのままに使用されているのが嬉しいですね。
映画で見た名シーンを脳内でバッチリ再現されるのも宜しいかと。
華美な修飾等は抑え、シーンごとの状況説明を過不足なく行っていくスタイルなので、シンプルながら読みやすく、状況の推移とその理由をそつなく把握出来るのがありがたいところです。
公開当初の評判では、結末部分の展開に混乱したという方も多かった劇場版でしたが、物語のキーアイテムである例の花は何の象徴だったのか？といったあたりをはじめ、スタッフさんサイドから込められていた意図の部分の説明が、うまく地の文を使って補足されており、既に劇場まで見に行った方が、解説書的な意味合いで読んでみるのも良いのではないかと思いました。
また、各ガンダムの機体や武装について説明する文章の量が意外と多く、兵器設定好き、ガンプラ好きならちょっとニヤニヤ出来る部分もｗ
本文イラストまわりについては、アニメ版キャラクターデザインの高河ゆん先生ではなく、羽音たらく先生と、アニメ版メカニックデザインの柳瀬敬之さんが担当されているので、アニメフィルムとはまた雰囲気が違った仕上がりになっています。
やはり、声優さんの演技や、アクションシーンでの劇場版ならではの手の込んだ素晴らしい作画を堪能したい！という方には映像のほうが受けが良いでしょうが、話の流れは十分に把握できますし、イメージは十分に脳内補完出来るかと。
細かい部分で言うと、劇場版ラストの、いわゆる「刹那の見た目が○○○化している」という部分については、文章中での注釈がなかったので、ノベライズ版を読んだだけでは判りませんでしたが、それ以外の部分についてはイメージしていたものに近い展開だったみたいなので、良かったです。
イノベイターでありながら、破壊と戦闘によってエルスに立ち向かおうとしたデカルトと、あくまで対話によって相互理解を成し遂げようとした刹那の描かれ方は対称的で、それらの諸々がラスト２行の英文によって集約される流れも、とても綺麗でした。
個人的には、胸にストンと落ちてきましたし、めでたしめでたしだったと思います。
とりあえず、早くDVD＆ブルーレイ版が発売されると良いですね。
まだまだ情報待ちの段階ですが、今から楽しみです。
いや、むしろ今からでも大迫力のスクリーンで見たくなっているわけですがｗ
先に映画を見た方なら、ノベライズ版を読んでからもう１回行くのもアリかも。
詳しくは公式サイトの方でご確認を。
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-公式サイトはこちらから
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表紙は主人公の刹那と、彼の新機体であるダブルオークアンタ。
イノベイターへと進化した刹那の為に開発されたクアンタの真の力は、クライマックス部分で大きくクローズアップされているので必見かと。
オビに劇場版を完全小説化！！と書かれている通り、９月１８日に公開されたばかりの映画の内容が忠実に再現されており、こんなに早いタイミングで発売されるノベライズ版とは思えない、素晴らしい仕上がりになっています。
（…というか、「劇場版を見に行っていない自分が、そんな風に断言して大丈夫か？」ということは自分でも早計かなと思いますが、ネタバレ感想を書かれているブロガーさんの記事を巡回させて頂いたところ、小説版の内容とほぼ同じシーンについて語られている方が多かったので「大丈夫、問題ない！」かと安心してみたりｗ）
お話的には、リボンズ達「イノベイド」との戦いから２年後、木星探査船エウロパが地球に飛来したことを発端に、「ELS（エルス）」という謎の存在との「人類の存亡を賭けた最終決戦」が勃発。
激化する戦いの中、刹那達ソレスタルビーイングが選んだ道は戦いなのか、それとも…？という展開です。
イノベイドも人類では無かったわけですが、今度の敵は『金属異星体』ということで、完全に今までのガンダムシリーズとは異なった方向性が伝わってくることが大きなポイントですね。
『来るべき対話』についてはテレビアニメ版本編でも伏線的に描かれていましたが、やはりインパクトは大きかったと思います。
刹那以外の純粋種のイノベイターであるデカルト・シャーマンの登場や、ネーナ・トリニティと同じ遺伝子を持つミーナ・カーマインといった新キャラの活躍には要注目ですが、やはり２年を経て成長した旧キャラたちのその後を見られたことの方が嬉しい！と思える方も多いのではないかと。
ガンダムマイスターズの人気は言わずもがなですが、敵としてあいまみえた人物達にもそれぞれ強烈な個性があって魅力的です。
そんな彼らが、ソレスタルビーイングと共闘する！というシチュエーション自体にテンションが上がってきますね。
特に、ファンの間で人気の高かったグラハムさんをはじめ、熱い名言、名セリフがポンポン飛び出すのが本シリーズの特長かなと思いますが、公式ノベライズということで、そのあたりも一言一句そのままに使用されているのが嬉しいですね。
映画で見た名シーンを脳内でバッチリ再現されるのも宜しいかと。
華美な修飾等は抑え、シーンごとの状況説明を過不足なく行っていくスタイルなので、シンプルながら読みやすく、状況の推移とその理由をそつなく把握出来るのがありがたいところです。
公開当初の評判では、結末部分の展開に混乱したという方も多かった劇場版でしたが、物語のキーアイテムである例の花は何の象徴だったのか？といったあたりをはじめ、スタッフさんサイドから込められていた意図の部分の説明が、うまく地の文を使って補足されており、既に劇場まで見に行った方が、解説書的な意味合いで読んでみるのも良いのではないかと思いました。
また、各ガンダムの機体や武装について説明する文章の量が意外と多く、兵器設定好き、ガンプラ好きならちょっとニヤニヤ出来る部分もｗ
本文イラストまわりについては、アニメ版キャラクターデザインの高河ゆん先生ではなく、羽音たらく先生と、アニメ版メカニックデザインの柳瀬敬之さんが担当されているので、アニメフィルムとはまた雰囲気が違った仕上がりになっています。
やはり、声優さんの演技や、アクションシーンでの劇場版ならではの手の込んだ素晴らしい作画を堪能したい！という方には映像のほうが受けが良いでしょうが、話の流れは十分に把握できますし、イメージは十分に脳内補完出来るかと。
細かい部分で言うと、劇場版ラストの、いわゆる「刹那の見た目が○○○化している」という部分については、文章中での注釈がなかったので、ノベライズ版を読んだだけでは判りませんでしたが、それ以外の部分についてはイメージしていたものに近い展開だったみたいなので、良かったです。
イノベイターでありながら、破壊と戦闘によってエルスに立ち向かおうとしたデカルトと、あくまで対話によって相互理解を成し遂げようとした刹那の描かれ方は対称的で、それらの諸々がラスト２行の英文によって集約される流れも、とても綺麗でした。
個人的には、胸にストンと落ちてきましたし、めでたしめでたしだったと思います。
とりあえず、早くDVD＆ブルーレイ版が発売されると良いですね。
まだまだ情報待ちの段階ですが、今から楽しみです。
いや、むしろ今からでも大迫力のスクリーンで見たくなっているわけですがｗ
先に映画を見た方なら、ノベライズ版を読んでからもう１回行くのもアリかも。
詳しくは公式サイトの方でご確認を。
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-公式サイトはこちらから
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