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放課後限定勇者さま。の感想レビュー(ライトノベル)

2009年05月19日 23時42分16秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『放課後限定勇者さま。』(七飯宏隆先生原作、八重樫南先生イラスト)が発売中です。

5月に発売された電撃文庫の新刊では、5タイトルの新シリーズがスタートしているのですが、本作もその内の1つです。

表紙はメインヒロインのレウルーシカ。
魔王から世界を守るために『勇者』として戦いながら、幻視能力を駆使してどこかの世界にいるはずの他の3人の勇者を探している彼女が目を付けたのが、主人公である終夜で…というお話です。

異世界の女の子と世界を救う旅に…というと、ジャンル的には王道のパターンと思ってしまうところですが、終夜の目指しているのはそんな大それた職業ではなく、立派なニート。
(^~^)
しかも、レウルーシカの幻視は間違いだったみたいで…と、冒頭からかなり予想外の展開になっていて、掴みのインパクトは十分です。

更に、今作のオリジナリティを印象付けるのが、普通ならただの一般人で括られてしまいそうな終夜が実は、『異世界へ渡る能力を昔から有している』という設定です。
終夜自身のキャラを立てるという意味は勿論の事、他の作品との差別化を図るという意味でも、また、読者にこの能力の使い道を想像して楽しませるという意味でも、かなり有用な設定だと言えるのではないでしょうか?

直接的な戦闘能力ではないものの、彼にしか使えないこの能力が、レウルーシカの勇者探しに役立つのは間違いなく、レウルーシカに仕えるレギンレイブ族(見た目はラブリーなネコ)のスヴァン達の勧めもあって、終夜自身は不本意ながらも、とりあえず一緒に過ごすことに…と、トントン拍子にテンポ良く話が進んで行くのが好印象です。

ヒロインであるレウルーシカと、そのお目付役兼毒舌ネタフリ担当でもあるスヴァン、そして主人公である終夜という3人のキャラの掛け合いが楽しく、しっかりとその性格や関係性が書きこまれているのも読みやすくてグッド(*^-^)b

レウルーシカの健康的(いや、普通のビキニアーマーよりエロいですww)なお色気シーンも本作の大きな魅力ですが、時折見せる彼女の本心や過去なども、要所で上手く語られており、非常にバランスのとれた演出が良い感じです。
これは終夜についても当てはまる事で、彼が何故ニートになろうなどと思ったのか、異世界への移動能力という稀有な力を有しながらも、目立たずに生きようとするのか?などの、キャラのアイデンティティに関わる部分の見せ方、見せ時が絶妙で、説得力も高いです。

そんな『地味に生きる』事を自身に課している終夜が、勇者という華々しいポジションに憧れたりしないのは当然な訳ですが、だったら、彼には何が出来るのか?どうしたいのか?という事を終夜自身が見つけ出すという終盤の展開が熱く、日常のドタバタコメディパートからうって変わった、白熱のバトルシーンの展開との相乗効果もあって、めちゃくちゃ燃えました。

『現代学園×異世界で贈る露出系ハイブリッドストーリー!』というキャッチコピーにぴったりの展開かと。

学園の要素については、幼なじみ+αの属性を持つ少女、正午(まひる)の存在以外はやや薄めですが、チラッと個性的なキャラが控えている気配もありますし、終夜と正午のお互いに対する気持ちの変化なども、今後見えてきそうなので楽しみですね。

レウルーシカの終夜に対する見え見えななラブの気配&たまに拗ねてしまう様子には終始ニヤニヤさせられっぱなしな訳ですが、ここに正午が絡んでくるのか来ないのか、残る勇者達は美少女なのかどうなのかwwなどなど、ラブコメ部分を盛り上げる要素はまだまだ多そうです。
そして、絶大な力を持つ魔王との戦いの行方や、その理由についても、続きがとても気になります。
これは2巻が待ち遠しいですね。
ヾ(≧∇≦*)ゝ

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。



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