
ファミ通文庫のラノベ、『楽園【ハレム】への清く正しき道程【ルート】 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです』(野村美月先生原作、竹岡美穂先生イラスト)が発売中です。
表紙は、テレーゼとエヴァリーンの幼なじみコンビ。
性格や生き方が正反対のふたりですが、心の底ではお互いを認め合っているのが素敵ですね。
まさかの二人同時攻略とか、一挙両得、両手に華状態ですのう(●´ω`●)
お話的には、ミーネを寵姫として迎えたものの、王妃との間に男の子が産まれるまでは子作り禁止を言い渡されてしまったルディ。
いっぽう、良かれと思って恋のキューピッド役を務めたフロリンは、ルディへの気持ちを持て余しつつも、望まぬ結婚を迫られて困っていたエヴァリーンが想い人へと気持ちを伝えられるよう、手を貸すことになって……という展開です。
ぶっちゃけ、自分で自分を騙しきることが出来ないレベルでルディに惹かれてしまっているフロリンですが、あのかたへの想いを喪ったわけでもないので、身動きできなくなってしまっているのが難しいところですね。
ミーネのために奔走した彼女の気持ちにも嘘偽りは無かったわけですが、自分に対しても厳しいというか、ほいほいと鞍替えするような気持ちにならないあたり、損な性格だなと。
それだけ純粋にあのかたの事を思っていた証明でもありますし、人格としては好ましいのですが、無理に自分を縛ってみたところで誰も幸せにならない罠。
誰が咎めたわけでもなく、自分で自分を許すしか無いので、解決が先延ばしになってしまうのはやむを得ないところでしょうね。
そんな彼女が、自分と同じく家の都合で嫁ぎ先を決められかかっているエヴァリーンに同情してしまうのは自然な流れなわけですが、それが結果的に恋のライバル候補に塩を送ってしまうとは皮肉以外のなにものでも無いわけで。
厳密には、正妃として輿入れしているフロリンなので、勝負自体は不戦勝状態だったわけですが、良かれと思ってフォローしていたのが自分の首を締めていただけと知った時の絶望は想像に余りあるなと。
読者視点では、エヴァリーンの気持ちは以前から知っていたわけですし、セリフの端々からもルディが想い人であることはすぐにわかりそうでしたが、これも一種の恋は盲目というやつかしらw
女騎士らしい高潔さを持ちつつも、恋愛面では空回り気味の面白キャラだったエヴァリーンについては、ヒロイン候補として描かれる可能性は十二分にありましたし、ルディに対する一途な想いに好感を持っていた人も多いと思いますが、単なる彼女に降りかかった縁談騒ぎというだけでなく、テレーゼとの友情を掘り下げつつ描いたことで、ヒロインとしてのお互いの魅力を高め合う事が出来たのは大きなプラスだったと思います。
というか、寵姫入りするにしてもテレーゼはもっと高飛車キャラで紆余曲折してしまうのかと思っていたのですが、むしろ逆にフルボッコにされてしまったのが衝撃的でしたね。
ルディがエヴァリーンやテレーズを今まで寵姫候補として意識していなかったことが却って、新鮮なふたりの素顔を覗き見ることに繋がったのも良かったですし、自分よりも友の気持ちを第一に振る舞おうとするふたりの姿に、ルディがますます惹かれていくのも、フロリンとの人間関係に悩んでいた彼が、信じ合う気持ちの大切さ、美しさを再確認するという意味でもつながってくるものがあったなと。
まあ、一念発起して関係修復をしようと思ったら、あのラストに繋がってしまったのがつらいところですがw
ルディ自身にとっても、王としての仕事を評価してもらえたことや、覚悟が決まったことでひとまわり成長出来ましたし、道を踏み外さない範囲でガンガン欲張りになってくれそうで楽しみ。
寵姫が着々と増えるいっぽう、フロリンとはどんどん気持ちがすれ違っていってしまうのが切ないですが、真ヒロインである彼女が最終的にどうなってしまうのか?というのが楽園作りを目指す本シリーズ最大の肝なわけですから、ルディには据え膳で満足してしまうことなく、最後まで追い求め続けていただきたいところです。
というか、目次のサブタイトルを見た時点で、この巻でもなんやかんやありつつも最終的には丸く収まりそうだなと予想がついてしまったというか、2番目と3番目だけじゃないのかYO!とツッコミを入れたのは自分だけではないはず。
ひょっとして巻き展開で打ち切りになっちゃったの!?と無駄にドキドキさせられてしまいましたが、そんなことはなかったぜε-(´∀`*)ホッ
とにもかくにも、野村先生の体調が第一ですし、ゆっくりと次巻が出るのを待ちたいと思います。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
FBオンラインへはこちらから

にほんブログ村

表紙は、テレーゼとエヴァリーンの幼なじみコンビ。
性格や生き方が正反対のふたりですが、心の底ではお互いを認め合っているのが素敵ですね。
まさかの二人同時攻略とか、一挙両得、両手に華状態ですのう(●´ω`●)
お話的には、ミーネを寵姫として迎えたものの、王妃との間に男の子が産まれるまでは子作り禁止を言い渡されてしまったルディ。
いっぽう、良かれと思って恋のキューピッド役を務めたフロリンは、ルディへの気持ちを持て余しつつも、望まぬ結婚を迫られて困っていたエヴァリーンが想い人へと気持ちを伝えられるよう、手を貸すことになって……という展開です。
ぶっちゃけ、自分で自分を騙しきることが出来ないレベルでルディに惹かれてしまっているフロリンですが、あのかたへの想いを喪ったわけでもないので、身動きできなくなってしまっているのが難しいところですね。
ミーネのために奔走した彼女の気持ちにも嘘偽りは無かったわけですが、自分に対しても厳しいというか、ほいほいと鞍替えするような気持ちにならないあたり、損な性格だなと。
それだけ純粋にあのかたの事を思っていた証明でもありますし、人格としては好ましいのですが、無理に自分を縛ってみたところで誰も幸せにならない罠。
誰が咎めたわけでもなく、自分で自分を許すしか無いので、解決が先延ばしになってしまうのはやむを得ないところでしょうね。
そんな彼女が、自分と同じく家の都合で嫁ぎ先を決められかかっているエヴァリーンに同情してしまうのは自然な流れなわけですが、それが結果的に恋のライバル候補に塩を送ってしまうとは皮肉以外のなにものでも無いわけで。
厳密には、正妃として輿入れしているフロリンなので、勝負自体は不戦勝状態だったわけですが、良かれと思ってフォローしていたのが自分の首を締めていただけと知った時の絶望は想像に余りあるなと。
読者視点では、エヴァリーンの気持ちは以前から知っていたわけですし、セリフの端々からもルディが想い人であることはすぐにわかりそうでしたが、これも一種の恋は盲目というやつかしらw
女騎士らしい高潔さを持ちつつも、恋愛面では空回り気味の面白キャラだったエヴァリーンについては、ヒロイン候補として描かれる可能性は十二分にありましたし、ルディに対する一途な想いに好感を持っていた人も多いと思いますが、単なる彼女に降りかかった縁談騒ぎというだけでなく、テレーゼとの友情を掘り下げつつ描いたことで、ヒロインとしてのお互いの魅力を高め合う事が出来たのは大きなプラスだったと思います。
というか、寵姫入りするにしてもテレーゼはもっと高飛車キャラで紆余曲折してしまうのかと思っていたのですが、むしろ逆にフルボッコにされてしまったのが衝撃的でしたね。
ルディがエヴァリーンやテレーズを今まで寵姫候補として意識していなかったことが却って、新鮮なふたりの素顔を覗き見ることに繋がったのも良かったですし、自分よりも友の気持ちを第一に振る舞おうとするふたりの姿に、ルディがますます惹かれていくのも、フロリンとの人間関係に悩んでいた彼が、信じ合う気持ちの大切さ、美しさを再確認するという意味でもつながってくるものがあったなと。
まあ、一念発起して関係修復をしようと思ったら、あのラストに繋がってしまったのがつらいところですがw
ルディ自身にとっても、王としての仕事を評価してもらえたことや、覚悟が決まったことでひとまわり成長出来ましたし、道を踏み外さない範囲でガンガン欲張りになってくれそうで楽しみ。
寵姫が着々と増えるいっぽう、フロリンとはどんどん気持ちがすれ違っていってしまうのが切ないですが、真ヒロインである彼女が最終的にどうなってしまうのか?というのが楽園作りを目指す本シリーズ最大の肝なわけですから、ルディには据え膳で満足してしまうことなく、最後まで追い求め続けていただきたいところです。
というか、目次のサブタイトルを見た時点で、この巻でもなんやかんやありつつも最終的には丸く収まりそうだなと予想がついてしまったというか、2番目と3番目だけじゃないのかYO!とツッコミを入れたのは自分だけではないはず。
ひょっとして巻き展開で打ち切りになっちゃったの!?と無駄にドキドキさせられてしまいましたが、そんなことはなかったぜε-(´∀`*)ホッ
とにもかくにも、野村先生の体調が第一ですし、ゆっくりと次巻が出るのを待ちたいと思います。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
FBオンラインへはこちらから

にほんブログ村

今回、改めて良い娘だと判った、グレーテ嬢には、是非とも6番目を目指して欲しいです。
5番目枠を略奪だともっと嬉しい。
ブログの編集画面を見ずに3週間近く経ってしまうとか、管理人失格のgurimoeです(自戒)。
個人的には、某踊り好きの人妻をNTRする展開も見てみたい気がするのですが、むしろというか案の定色々裏のある人ポジションっぽくて気になりますね。
国自体が絶体絶命のピンチ!みたいにならないあいだは、ドタバタしつつも丸く収まる展開が続くのかと思っていましたが、メイン(と思われる)ヒロイン自身があんなことになってしまっては、事態も大きく動かざるをえないっぽい雰囲気ですね。
釣った魚に餌をあげない状態では流石に各ヒロインにわるいですし、サービスシーン的な意味も含めてイチャイチャが描かれることに期待したいところです。
まあ、1番不憫なのは、相思相愛になったヒロインともあんなことやそんなことが出来ない、お預け状態のルディなわけですがw