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本日の騎士ミロク5巻の感想レビュー(ライトノベル)

2010年08月23日 20時07分50秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『本日の騎士ミロク』(田口仙年堂先生原作、高階聖人先生イラスト)の5巻が発売中です。

表紙は爽やかな笑顔が印象的なジュジュと護衛役のミロク&ビスマルク。
本編では死闘が続いていますが、穏やかで楽しげな日常の雰囲気が伝わってきますね。

お話的にはベト編後半ということで、赤目隊の巻き返しはなるか?というバトルメインの展開です。
ミーヤーとヴィジャの関係や、ボス役のハチドリの狡猾さ等については4巻でしっかりと描かれていましたし、無事に窮地を乗り越えられるのか?という王道の救出劇が楽しめるのが好印象でした。

自身の剣を捧げた相手のために戦うという意味ではミロクもヴィジャも同じですが、ふたりの考え方には微妙にして明確な差が存在しているというのが大きなポイント。
ヴィジャの強さを曇らせてしまっているその原因とは?また、それにどうやって気付き、克服するのか?という過程が丁寧に描かれていて良かったと思います。
剣術では達人クラスの実力を持つヴィジャですが、想い人であるミーヤーと引き離され、彼女を救いたいと心から願いながらも、ひとりでは実力を発揮できないというジレンマに苛まれる姿が切ないです。
己のスランプの真の原因について思い悩む中、何かキッカケを得られればとミロクと剣を交えるヴィジャからは、喪失感と不安に戸惑いながらも一途にミーヤーを想う気持ちが伝わってきて熱かったです。
ヴィジャとの剣を媒介にした対話を通じて、ミロクもまた護り手として信念を見つめ直すという一連のやりとり、またそこに赤目隊のメンバーとの関係がどう絡んでくるのかは、本巻の大きな見どころであり、本作の方向性を端的に表すものでもあったのではないかと思います。

一方、ミーヤーはミーヤーで王家の人間として、治癒術の使い手として重い責任を背負いながらも、ヴィジャの助けが来ると信じて最後まで諦めない姿が健気で、心の強さと想いの深さを強く感じさせてくれました。
このシリーズの女性陣、やっぱり強いなw

前半、精神的にかなりの苦戦を強いられたことが、後半の反撃パートの盛り上がりに上手く繋がっているあたりも、典型的な大逆転活劇っぽくて良かったと思います。
新しく加わったディアートを筆頭に、赤目隊それぞれの得意分野での活躍が描かれたのも、今巻のテーマ的にぴったりで良かったです。
特に、カラーイラスト、本編、あとがきと、フェリサさん無双美味しいです状態でニヤニヤw

若干、魔法強すぎ感があった気もしますが、それだけ今後立ちはだかる敵が強大であることが伝わってきますし、ミロク達の有能さもハンパ無いので、丁度良いバランスかも知れませんね。
お話のオチ自体は『期待通り』といった感じでしたが、引きは今後の物語の広がりを期待させてくれる内容で良かったと思います。
上下巻構成や三部作構成は、予めサブタイトルで示唆されていないと個人的にはツラいのですが、その分、刊行ペースが安定する効果もありそうですし、番外編の短編集と合わせて盛り上がると良いですね。
そして20巻&あとがきスピンオフ本出版を達成して頂ければ…w
今後も赤目隊メンバーの個性と信頼関係が丁寧に描かれていくことに期待したいです。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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