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『Cross Days ~重ねる嘘、重なる想い~』の感想レビュー(ライトノベル)

2010年10月25日 13時40分56秒 | ライトノベル・小説
スーパーダッシュ文庫のラノベ、『Cross Days ~重ねる嘘、重なる想い~』(Overflow原作、秋月ひろ先生によるノベライズ、ごとうじゅんじ先生イラスト)が発売中です。
某動画サイトで『Nice boat』などの名言を生み出したことでも有名な、アニメ版スクールデイズの脚本を担当されていた秋月先生によるノベライズという事でも話題ですね。

表紙は、本巻のヒロイン兼語り手である路夏と言葉のふたり。
公式ノベライズだけあって、表紙や口絵のカラーイラストの部分が綺麗で嬉しいですね。
(口絵部分のピンナップは、路夏、言葉、世界の下着姿ひゃっほいw)
本文イラストは白黒ですが、ごとう先生の描きおろしなのでゲームやアニメとも違和感は無いです。

文章としては、ふたりの視点で描かれる構成になっているので、彼女達の内心が把握しやすく、『恋する乙女心』が強く感じられるのが最大の特徴かと。
クロスデイズでは、スクイズのメインキャラクターである誠、言葉、世界とは別に、勇気と路夏という主人公&メインヒロインが起用されているワケですが、あえて勇気視点にしなかったことで、事態の推移や、キャラ同士の心と心のすれ違い部分がくっきりと際立っている感じですね。
地の文の部分も心の声がベースになっているので難解な用語も少なく、読みやすかったです。

路夏は勇気を、言葉は誠の事を一貫して好きなので、普通なら全くブレずに純愛一直線!という展開になりそうなのですが、そこはスクイズなので多大な紆余曲折が災害的に降り注いでくるとw
「女バスにはろくなやつがいない」と勇気も言っていましたが、見た目はともかく、登場キャラのほとんどがどこか常識を踏み外しているというか、倫理感仕事しろ!状態なので、いつ何が起こるか判らないハラハラドキドキが楽しめるのが面白いです。
いつチェーンソーやらノコギリやらが飛び出すのかワクワクしてしまった件。
それが面白いと感じてしまうようになっている時点で、ある意味スクイズに毒されたというか、手のひらの上で踊らされているなぁという気もするわけですがw
このあたりは元々が18禁の美少女エロゲーなので、突っ込むのも野暮かな~と、割りきって楽しむのが吉ですね。

例の『休憩室』も勿論登場しますし、Hに対して寛容すぎなキャラも多いのですが、全年齢版だけあって本番は終盤に匂わす程度。
最近の萌え系ラノベよりもむしろ健全な、純愛模様がメインなので、意外にもエロ要素はマイルドに感じました。
タイトル通り、重なっているのは嘘や想いであって、カラダでは無いのねとw
スクイズアニメ版ではむしろカラダが…でしたからね(正座

クロスデイズと言えば、勇気の女装エンドが異様に話題になっていたことが記憶に残っていますが、本巻ではかなり男前で頼りになるキャラとして描かれているので、彼氏役として好印象でした。
一方、誠のほうは、予想よりチャラさがアップしているというか、『誠死ね』を地で行く優柔不断っぷりを見せてくれるので期待して良いかと。
誠が刺されるかどうかを予想しながら読むのもまた一興…って、どんな紹介の仕方だw

今回の騒動では、女バスの加藤&甘露寺コンビが大活躍してくれるわけですが、路夏に対する時と言葉に対する時で甘露寺の態度が全く違ってマジで怖かったり。
学校での女子同士の派閥争いって、こんなにもスケ番ライクなヤバげなものなのw
勝手に喧嘩を売りに行って、自滅しているみたいな展開なので救いがないですし、普通に言葉がカワイソスと思ってしまった自分は言葉贔屓なのかな~。
というか、加藤が誠の事を好きで…といった辺りの設定は、既に決まってしまっているものなので、言葉の想いとどちらが共感できるのか?を比べられるものでもありませんし、いじめシーンがどれぐらい陰湿で過激か?ということ自体で一喜一憂するしかないのかなと。
細かく突っ込むなら、ぶっちゃけ、勇気の姉が弟に彼女を作ってあげようとする理由とかも曖昧になってしまうので、そのあたりはノベライズ版ではなく、ゲーム版で見ておかないとですね。

結論としては、ゲーム版の内容に興味がありつつも未プレイの方が、メインの展開を理解するのにはとても良いノベライズだったと思います。
路夏視点しか描いていなければ独りよがりになってしまいそうなところも、言葉視点が描かれることでザッピング的に物語が交わっていく様子自体を楽しめるように配慮されていましたし、ゲームのノベライズとして十分楽しめるかと。
人気キャラクターである世界の出番が、(あまり必要性がないので妥当ですが)ピンポイントでしか描かれていないので、世界ファンの方はご注意を。
きっと今度は世界メインのルートもノベライズされたりすると良いなぁと勝手に期待する試み。
ならば今回出番無しの刹那も(以下略


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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