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戦塵の魔弾少女(バレット・ガールズ) 魔法強化兵部隊戦争記の感想レビュー(ライトノベル)

2014年05月08日 23時47分03秒 | ライトノベル・小説
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『戦塵の魔弾少女(バレット・ガールズ) 魔法強化兵部隊戦争記』(雨澄 碧先生原作、桜沢いづみ先生イラスト)が発売中です。
表紙はヒロインのリッカ。
破れた衣服と生ふとももエロスエロス(;゜∀゜)=3ムッハーという感じですが、全身血塗れでそれどころじゃ(ry
いたいけな少女達が血みどろの戦場に送り込まれるという本作のコンセプトがうまく象徴されている感じですね。

お話的には、内戦が続く独裁国家・バラトルム聖帝国で戦災孤児となったリッカ達の前に、児童福祉施局の職員と名乗る女性が現れ、仲間とともに施設で衣食住を世話してもらえることに。
しかし、その施設が実は子どもたちを魔法強化兵にするために洗脳教育や特殊訓練を行う国営の強制収容所で…という魔法×特殊兵な戦争モノです。

魔法といえばファンタジーな雰囲気を連想してしまいますが、身体能力を上げたり弾丸の破壊力を上げたりといった特殊能力的な扱いで、実際に相手を殺傷するのは銃や弾丸といった兵器なので、予想以上に凄惨でした。
頭部をふっ飛ばして脳症炸裂、胴体に穴が開いて臓物まみれ、首筋にナイフで頸動脈を掻っ捌くといった生々しい描写が((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルでしたが、それをやっているのがまだ子どもと言って良い年頃の女の子達というのがエゲツナイですね。
女の子側が惨殺されてしまうシーンも多いですし、苦手な方は少し心の準備が必要かも(´;ω;`)ブワッ

プロローグの段階で、どう見てもバッドエンドです的な状況が先に描かれているので死の予感がプンプンでしたが、そこから一転、魔法強化兵となったリッカ達の無双をチラ見せしてから、施設への入所→訓練時代へと繋げ、時系列をマメに入れ替えることで読者の興味を上手く惹きつけていたと思います。
訓練を進めるに従って、本来持っていた人間性を失ったり、急に頭痛に襲われたりする様になるヒロインが可哀想でしたが、本人たちは洗脳によってそこに違和感を覚えておらず、国家のために命を捧げることが至上の喜び!という感じにマインドコントロールされてしまっていてマジヤバイ。
戦場で命の遣り取りをすることに忌避感が無い代わりに、ほんとうの意味での自分の意志が無いまま戦いに参加&死んでしまうというのが儚く、同時に強烈な歪みを感じさせてくれました。
人間の尊厳とは何なのか?という感じですね。

そんな中、一人だけ洗脳に屈さず、家族同然の仲間達を守るために戦い続けるクラリーの孤独と苦悩が大きな見所となって来るわけですが、彼女の指揮を中心とした敵反政府勢力とのバトルは、巧みな連携とチート性能な魔法のお陰でとても無双感があって良かったです。
銃が主役となる関係で、無残かつ唐突に死が訪れてくるのが恐ろしかったですが、このまま勝って生き残れるかも?と、良い感じに希望が湧いて来たのもまた事実。
しかし、案の定状況はますます過酷になって…という終盤への“持ち上げて落とす!”演出がまた効果覿面でした。

最後は多分誰か一人だけが生き残るんだろうなぁ…と思いながら読み進めていたわけですが、オチが王道なだけでなく、一工夫あったのでとても良かったです。
ヒロインのほとんどが洗脳されてしまっているというハードモード極まりない設定ではありましたが、多数の犠牲者を出した先で辛うじて生き残った者が掴んだものとは何だったのか、気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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