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ウチの姫さまにはがっかりです…。の感想レビュー(ライトノベル)

2010年10月09日 14時41分59秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ウチの姫さまにはがっかりです…。』(鈴木 鈴先生原作、藤真拓哉先生イラスト)が発売中です。

表紙はメインヒロインのイリステラ姫。
純白のドレスにや青い瞳が、いかにも清楚なお姫様!という感じで可愛いですね。
藤真先生のイラストが目当てで表紙買い余裕でした!という方もたくさんいらっしゃるのではないかと。

お話的には、主人公である騎士見習いのアッシュが、ひょんなことから敬愛するイリステラ姫の秘密を知ってしまい、彼女のペースに巻き込まれてしまって…というボーイ・ミーツ・ガール展開です。
基本的には、ラブ的な感情よりも、騎士として大切な人を守りたい!というアッシュ自身の信念のほうが強く感じられるのが爽やかで、好印象でした。
「騎士とお姫様」の組み合わせから受けるイメージとしては正統派ですし、基本の設定はしっかり押さえられている感じですね。

そこに、イリステラ姫のがっかりな秘密=天然サドッ娘性癖が絡んでくることが、本作最大のオリジナリティであり、見所だと思います。
さすがにそこまで本格的な器具責めというわけではありませんが、ところどころパンチラありのイラスト的なエロ要素も加えつつ、ニヤニヤ重視のコメディパートを作り上げることに成功していたのでテンポよく楽しめました。
お姫様と言えばもう一つ欠かせないのがメイドさん要素なわけですが、そこはサブヒロインであるティリエルがばっちり担当しているので問題無し。
というか、カラー口絵の部分でさっそく姫さま×メイドの夜のSMプレイとか、やる気満々過ぎるw
アッシュが男の子として格好良くふたりを守ったり気遣ったりする場面も多いので、普通ならトライアングルラブコメ的な方向がメインで進行するところだと思いますが、ノーマルなアッシュに対して、既にM気質アリなティリエルが、ヒロインでありつつもイリステラ姫からの寵愛(=お仕置き)を受けたい一心でライバル視してくる辺りが微笑ましいですw

イリステラ姫自身は、S系プレイが好きという性癖を持ちつつも、エロ的な刺激としての快楽を求めているのではなく、もっと純粋にその行為自体にゾクゾクしてしまう感じなので、下品さや派手な残酷さは控えめにされているのが良いですね。
良い人なのについついいじめてしまうというギャップがニヤニヤでした。
でもなかなかやめずに自分の感情をちゃっかり優先してしまうあたりもお茶目さんな感じで良かったかと。
終盤にとある弱点も…って、エロゲーや同人誌だったらここからいろいろ出来るんじゃな…げふんげふんw

ライトノベルというよりライトSMノベルといった趣きの内容ですが、アッシュの騎士認定を軸とした物語部分はしっかりしているので、感動と笑いがうまく両立していて良かったです。
ご都合的な部分もあったとは言え、単純に超修行→異能が目覚めて勝利!みたいな展開にせずに終盤へ繋ぎ、アッシュ自身の考えに筋が通っていたのが好印象でした。

キャラの魅力がはっきりとした作品なので、イラストに惹かれた方はもちろん、騎士×姫モノファンタジーが好きな方にオススメ。
確かに、『良い意味でがっかり』だったので、残念系ヒロイン好きな方にも楽しめるかと。
とりあえず、王妃様が気になるので、その意味でも続きが読みたいですw

気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。



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