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聖剣の刀鍛治16巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2013年08月30日 20時57分16秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『聖剣の刀鍛治(ブラックスミス)』(三浦勇雄先生原作、屡那先生イラスト)の16巻が発売中です。
表紙はセシリー…ではなくリサ。
今や名実ともに聖剣の刀鍛治となった彼女ですが、眼帯が無くなり、表情もどことなく大人びた雰囲気になったのが印象的ですね。
序盤では完全にロリ枠だった彼女がこんなにも大きくなって…と思うと感無量です(´;ω;`)ブワッ

お話的には、前巻ラストのヴァルバニル戦から300年後までの間を繋ぐストーリーが収録された番外編…と予告されていたはずが、フタを開けるとめっちゃ本編になっていたという真の本編完結編です。
前巻で終わりだから今巻は読まなくてもイイや!と思っている人は居ないと思いますが、これを読まずにブラスミを語るとか、ぶっちゃけモグリと言われても仕方ないレベルなので今すぐ本屋さんへゴー♪

ルークの視力がヤバイフラグが出たあたりから、ひょっとしたらタイトルが示しているのはリサのことなのかも?という予感はありましたが、ルークが志半ばで倒れたわけではなく、きちんと聖剣「アリア」を完成させた上で世界を救い、その弟子であるリサが新たな製法を使った聖剣「◯◯」を作ってアリアを解放するという流れが熱かったですね。
人間ではないリサでしたが、ルークとセシリーの家族として、またその子孫を見守るものとして長い人生を送るのは、単に楽しいだけではなく、むしろ辛い別れを数多く経験しなくてはならない業の深いものだったわけで。
前巻のエピローグだけだと、案外楽しく過ごして居たのかな?という印象もあったのですが、今巻での掘り下げでリサの心の奥底までがきっちりと描かれた分、聖剣にまつわる諸々や、ルーク達との関係がとても深みのあるものになって良かったと思います。
まさに生き字引きであり、エインズワース家の血脈を受け継ぐものとなったリサですが、予想外のオチも付いて、正真正銘のトゥルーエンドながら、見方によってはアナザーグッドエンド的な締め方になっていたのも(・∀・)ニヤニヤですね。
本人は頑なに否定していましたが、やっぱり初恋的な気持ちをルークに抱いたりもしていたんじゃないかな派の自分としては、唐突ながらもこれはこれでアリかなと。
いや、ヴェロニカ関係の掘り下げがある意味では伏線だったのも上手かったですし、アリアから重大な事実を語られた直後にあの展開という訳でテンション上がりました。
過酷過ぎる年月を費やした見返りとしては極ささやかなご褒美と言えるかもしれませんが、リサには最後まで幸せに生きてほしいですね。

戦後の世界情勢が大きく動いたり、まさかの新キャラが大活躍したり、更にはセシリーがますます無双したりと最後まで賑やかでしたが、個人的にはユーインの初代アリアに対する深い愛情が掘り下げられたのが印象に残りましたね。
聖剣アリアよりも初代アリアが好きな自分としては、覚悟の上だったこととは言え、これではユーインが全然報われないなぁという意味で残念に感じていた部分が大きかったのですが、たとえ見返りが無くとも最後まで諦めずに愛する人のために尽くそうとするユーインの姿に感動させられました。
なんとか初代アリアに再会させて上げて欲しかったなぁという気持ちは今も残っていますが、恋心とは違っても、聖剣アリアにも何かしら伝わるものはあったと思いますし、あれだけ歴史に名を残すほどの功績を残せたわけですから、あの世で初代アリアと再会するようなことがあるなら、生涯抱き続けたその真摯な想いを感じ取って貰えるのではないかと。
自分には到底真似が出来そうにないことだけに、彼の想いの深さに敬意を払わざるを得ませんね。

しかし、セシリーもヒロインから完全に母親になってしまいましたし、ルークとのキャッキャウフフはおろか、お産や晩年までガッツリと描かれたのは、他のラノベと比べても結構珍しいのではないかと。
ただ、それが意外ではなくて、彼女ならそういう感じで過ごしたに違いないと納得出来るものであったあたり、今までのシリーズを通じて彼女の存在がしっかりと描かれてきた結果と言えるでしょうね。
リサが夢でセシリーの事を回想する重要シーンで涙腺崩壊したのは自分だけではないはず。

自警団の新米騎士が救国の英雄となり、聖剣の刀鍛冶がその使命を全うするという夢の様な物語が実現出来たのは、ひとえにセシリー達が懸命に過酷な現実や己の運命と立ち向かい、前に向かって歩み続けてきた結果であり、だからこそとても尊いものであったと思います。
そんな登場人物達ひとりひとりと、ここまで文章とイラストで物語を綴られてきた両先生に深くリスペクトを捧げたいと思います。
長い間、本当にお疲れ様でした(`・ω・´)ゞ


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おお (medeski)
2013-09-01 19:57:16
これって成長譚だったんですね。積んだまま(大量に渡されたために全く読む気がしない)放置状態なのですが、一転して興味が湧いてきました。あざーす!
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>medeski様 (gurimoe)
2013-09-02 12:30:00
・コメントありがとうございます(`・ω・´)ゞ
ラノベはやっぱり中高生がメイン読者層になる事が多いと思いますし、感情移入や説得力の面でもキャラクターの挫折やその克服といった成長エピソードが担うものは大きいんじゃないかと。
ルークやセシリーは元々社会人だったわけですが、難度の高い目標に立ち向かい続けた結果としてここまでの成果を成し遂げたわけですし、そこに感動する方は多いと思います♪
積み本の消化は貯まりだすと止まらない事も多いですが、新刊の合間にまとめ読みというのもそれはそれで趣がありますのう(*´∀`*)ポワワ
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