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さくらコンタクトroute Aの感想レビュー(ライトノベル)

2014年03月16日 16時48分57秒 | ライトノベル・小説
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『さくらコンタクト route A 小河桃子』(七月隆文先生原作、三嶋くろね先生イラスト)が発売中です。
表紙は、route Aヒロインの桃子。
こんな美少女幼馴染が居たら僕はもう…!!(お約束w)ですね。
テンプレ幼馴染呼ばわりされてしまう桃子ですが、見るからに優しそうな雰囲気に心温まります♪

お話的には、伝説の桜のご利益で、急にモテモテになってしまった主人公の春彦と、時を同じくして急に未来予知能力に目覚めてしまった桃子が、予知で見た春彦の死を回避すべく、ふたりで対策を重ねていく事に…といった展開です。

いわゆるギャルゲー的お約束を踏まえた作りになっているので、そういうのが好きな人ならすんなり入っていけると思います。
ただ、取っ掛かりこそテンプレ風ですが、死の予知回避→即ハッピーエンドではなく、新たな死の予知が舞い込んでくる罠。
明確な敵も、何故自分がこんな事に巻き込まれているのかも判らないまま、死の予知に振り回されてしまうふたりの姿には、思わず同情してしまいました。

友達以上恋人未満というか、桃子は明らかにはじめから春彦の事が好きで好きで仕方ないのに対し、春彦のほうは近すぎて異性として意識出来ていないという、これまたテンプレートな初期設定なのですが、事態が深刻になるにつれて、改めて桃子との関係を見つめなおし、自分の気持ちに気付いていく春彦の変化が丁寧に描かれていたので良かったです。
なんとかふたりに幸せになってほしいなぁと、見守る感じですね。

リアルネタを入れて現実との地続き感を出す一方、ラブコメや未来予知ものというジャンルに対してはややメタ気味にツッコミを入れたりと、伝説の桜というファンタジーとは直接関係ない角度から地道に事件解決を目指すという展開が斬新で、どういうオチを持ってくるのか最後まで興味深く読み進めることが出来ました。
というか、終わってみたらそういうことだったの!?と、少し虚を突かれた感じだったのですが、死の運命から逃れようと必死になり過ぎるあまり、精神や体に負担を貯めこんでしまうふたりの姿はとても痛々しい物があったので、兎にも角にもε-(´∀`*)ホッとしたというのが正直なところですね。
ああ、最初の設定やら、桃子の行動とかここに掛かってくるのかwといった感じで目からうろこでした。

モテ期や予知能力といった非日常的なギミックにと惑わされつつも、幼馴染同士ならではのまったりした空気で過ごす日常が、徐々にシリアスな恐怖に蝕まれていく変遷っぷりが見事な本作ですが、シェアワールド作品ということで、日日日先生によって描かれるroute Bがどんな味付けになるのか興味深いですね。
というか、ぶっちゃけ“伝説の桜そのものに関する秘密”についてはほとんど触れられておらず、今後のエピソードでそれがどう明かされていくのかが楽しみ。
てっきりroute Bは妹の咲耶がメインヒロインになるのかと思っていたので、また違ったキャラとのことで意外でしたが、どうせなら、ギャルゲーらしく5~6人ぐらい分の個別ルート&ハーレム系のトゥルールートまで続いて欲しいところですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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