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魔法の材料ございます5巻の感想レビュー(ライトノベル)

2010年11月14日 16時59分13秒 | ライトノベル・小説
GA文庫のラノベ、『魔法の材料ございます5 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』(葵東先生原作、蔓木鋼音先生イラスト)が発売中です。
表紙は、魔法使い連盟の懲罰師であるサフィーラ。
この若さ&美貌で組織内の実力No.2とか、天は二物も三物も与えたのか!な有能ぶりが素敵ですね。
あと、サシャを超えるおっぱい要員としても要注目かとw

お話的には、三代目と対立関係にある魔法使い連盟からの使者としてサフィーラが登場し、とある学校で起こった事件の調査のために力を貸してほしいと頼まれることに。
罠の可能性も十分以上に考えられる状況ですが、困っている子どもたちがいると聞いては見過ごすことも出来ず、たまたま居合わせたリリアーナと共に潜入捜査へ…といった展開です。

公式HPや裏表紙でサシャが語っているとおり、とある女性(?)キャラの活躍が見所かと。
今年になってこの属性の人気が高まっていることは間違いありませんが、基本的に考え方や決断力が男らしい三代目がソッチ系のネタになるとは、ちょっと意外で新鮮でした。
特殊な環境の中での隠密行動というシチュエーションにはドキドキさせられるものがありますし、手を組んだサフィーラとの人間関係がどうなるか?という部分も多くの緊張をはらんでいるわけで、伏線がわりと明確な事件の謎解き&真相よりもむしろ、事件後の立場的な状況がどうなるのかな~?ということの方を気にしながら読み進めた感じですね。

いよいよ本格的に登場のサフィーラに関しては、イラストを含めて思ったよりも良い人っぽく描かれていたシーンが多く、かなり厄介な敵キャラになるのかという当初の予想とは違いましたが、終盤にはキッチリと締めるところを締めていってくれた感アリ。
ただの手駒として終わるような小物ではない器の大きさが感じられたので、次回の登場が楽しみですね。
敵役のまま良いライバルキャラになるも良し、味方についてハーレム状態が進んでも良しの、良い位置につけているかと。

ただ、今巻のゲストヒロインとしてのポジションは、新キャラのカロリナがまるっと持っていったんじゃないかと。
魔材のヒロインはどの娘も意思が強いことが共通していると思うのですが、そんな中に奥手な彼女が表れて来たのは良かったと思います。
良い娘に見えて、学園関係者だからひょっとして…と深読みさせる雰囲気もありましたし、彼女の複雑な境遇と、それをなんとかしたいと頑張る三代目との交流は、見ていて胸が温かくなりました。
やや本編の生贄云々についての部分とは毛色の違う別パート、といった雰囲気になっていたようにも感じましたが、三代目がわざわざここまで足を運んだ甲斐があったなと思えるオチがついた、という意味でも良かったかと。
三代目との交流が彼女の人生に与えた影響はとても大きなものだったと思いますし、サシャがいなかったらメインヒロインルートも狙えるレベルの王道ヒロインっぷりでしたね。
なんというボーイ・ミーツ・ガールw

一方、サシャの方はまた一歩本妻としての地盤固めが進んだ感じですね。
三代目達が外に向かって戦いに赴く中、自分自身の内面と戦うことになったサシャでしたが、きっかけこそ別の人物に与えられたとはいえ、きっちりとひとりで解決&成長するとか、普通の女の子にはなかなか真似ができなさそうです。
魔法こそ使えないとはいえ、その意志の強さや聡明さが改めて証明されたわけですし、三代目にくっついっていったリリアーナよりも、大きくリードしたような感じですね。
影に日向に店と三代目を支え続ける芯の強さこそが彼女の魅力なわけで、良い方向で掘り下げが進んでよかったよかった。

それに比べると、リリアーナはサービスイラスト的には頑張っているわけですが、そっちではサフィーラのほうがインパクト大でしたし、今回はやや後手に回りすぎたかもw
予想外の隠し玉的転回があった分、それが次巻で語られるなら大きく巻き返せそうな気もしますし、そこに期待ですね。

さて、三代目の前に大きく立ちはだかるカイラール殿下ですが、野望を秘めつつもクールにコマを進めるタイプということで、はやくもラスボスの風格がw
新キャラによる伏線も引かれていましたし、決着までにはまだまだかかりそうですが、事情が込み入ってきただけに先の読めない複雑な展開が待ち受けていそうで楽しみです。
個人的には、全ての事が終わったあとでまさかのボーランドエンディングとかだったら胸熱なんですがw

今後もますます、王家の権謀術数や心理的な裏の読み合いなど、緻密な思惑のやりとりを描きつつ、ラブコメにバトルにと盛り上がっていきそうなので、続きが待ち遠しいです。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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