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甘城ブリリアントパーク5巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年10月18日 23時12分45秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『甘城ブリリアントパーク5』(賀東招二先生原作、なかじまゆか先生イラスト)が発売中です。

アニメも始まって今が旬の甘ブリですが、5巻とスピンオフの同時発売と、原作の方も益々盛り上がってまいりました! ワーイヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノワーイ

表紙は、西也とラティファ。
これがホントのお姫様抱っこというわけですね(・∀・)ニヤニヤ

お話的には、ABC三人娘のAこと、安達さんとマカロンの偽恋人作戦を描いた中編エピソードの他、モッフルとラティファ、精霊四人娘達の日常を描いた短編を収録。
アニメ化で出番が増えた印象のある精霊四人娘を含めた、キャラ掘り下げメイン展開です。

西也やいすずも登場しますが、彼らはあくまで脇役ポジションに徹し、お当番キャラを中心とした視点で物語が描かれていくのが今巻のポイント。
彼らがどんな悩みや目標を抱えながら日々の業務をこなしているのかが判って、今までよりも距離が縮まった気がしますね。

ノリを重視したハチャメチャ展開だけではなく、お客を楽しませるプロフェッショナルであるキャストとして真面目に苦悩する場面も多く、それがやたらと具体的&リアリティがあって説得力が高かったです。

メイン読者層であろう学生さんよりも、仕事をしている社会人の方のほうが、実体験と照らし合わせつつ共感しやすいかも知れませんね。
集客やら呪いやらの問題は今回あまり関係ない分、純粋に人間ドラマに特化した作りになっているので、自分ならどうするだろう?と、感情移入しつつ読めるのが好印象でした。

というか、娘との付き合い方に頭を悩ませるお父さんの本音トークとか、お客さんの喜ぶ顔が見たいと思いつつものっぴきならない事情から妥協を選ばざるを得ないエンターテナーの葛藤とか、明確な正解が無い問題をテーマにして、それに試行錯誤するキャラクター達にスポットを当てるというのは、かなり渋好みなチョイスだなぁという感じでしたが、きちんと調理して味わい深いドラマとして完成させる手腕がお見事でした。

特に、モッフルの哀愁漂いまくりのイラストはインパクト大でしたが、彼が関わった姉弟とその家族が今までどんな風に暮らしてきたのか、そしてその後何らかの変化が起こったのかどうか、思わず考えさせられてしまいますね。

甘ブリをどうやって存続させていくのか?というのが本シリーズ一番の課題なわけですが、そこで暮らす人々の生活を丁寧に描写していくことが、単なる寂れた遊園地ではなく、彼らのたくさんの想いが詰まった場所だからこそ守らなければならない!という掘り下げにも繋がっていると思いますし、数々の問題を的確に処理していく西也の有能さや、キャストとの信頼関係の深まりを補強する要素にもなっているのではないかと。

ぶっちゃけ、今巻の事件を経て劇的に業績が上がった!みたいな変化は無いわけですが、試行錯誤を繰り返しつつもゆるやかに前進しているのは間違いないはずですし、そういう地道な努力があるからこそ、西也が正しい判断と指示を続けていく事で状況を改善できる可能性も高まるというもの。
そろそろ本編にも大きな進展が欲しいところですが、今後も様々な角度からキャスト達の暮らしを描いていって欲しいですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

【ファンタジア文庫】「甘城ブリリアントパーク」【2014年10月編TVCM】



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