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さくら荘のペットな彼女3巻の感想レビュー(ライトノベル)

2010年08月09日 20時14分02秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『さくら荘のペットな彼女3』(鴨志田一先生原作、溝口ケージ先生イラスト)が発売中です。

表紙はヒロインのましろ。
こちらを向いて無防備な表情で見つめてくる姿には、思わず保護欲をかきたてられますね。
こんなかわいい女の子の飼い主になってしまう主人公の空太、マジウラヤマシス!
実際には、色々と気苦労も多い生活となるわけですが、彼のましろ当番っぷりも板についてきましたし、気になる女の子にアレコレと世話を焼くシチュエーション自体が、現在彼女募集中という読者の方には魅力的に映る部分も多いかと。

お話的には、ましろの天才っぷりに自分との絶対的な差を感じながらも、少しずつ絆を深めていく空太達の前に、ましろのイギリス時代のルームメイト、リタ=エインズワースが登場。
ましろを連れ帰りに来た彼女の存在が、さくら荘に大きな波乱を呼んで…という展開です。
そして、何気に龍之介回だったりw

3巻にしていきなりましろとの別れが!?というビッグサプライズ展開になったわけですが、コメディパートの会話の面白さと、飾らずストレートに恋心の切なさを見せる演出、多数の才能を持つ同居人達の姿を眩しく感じながらも自身の将来を少しづつ模索する成長物語、と、本作のウリである青春学園ラブコメのエッセンスはしっかりと盛り込まれていて好印象でした。

また、高校生という枠に収まらない、超高校生級の才能を持ったさくら荘の面々が、文化祭に向けてどんな出し物を見せてくれるのかにもワクワクさせられました。
学校からは問題児集団扱いされつつも、実際には現役のプロよりも優れた技術力を持った住人たちが、チームワークを遺憾なく発揮してそれぞれの職能を重ねあわせ、ひとつの作品をプロデュースするという流れ自体がいかにも青春なう!という感じですし、むしろ卒業後にこそそんな展開もあるのではと予想していた身としては、ひとつの未来図を見ているような感覚で楽しむことが出来たので面白かったです。
肝心の本番は次巻に持ち越しになってしまったわけですが、今回の終盤の展開をうけて事態がどの様に転がっていくのか、冬頃発売になりそうな4巻が楽しみです。

さて、メインであるリタですが、キャラ的にもにこやかな見た目とは裏腹な小悪魔っぽさが魅力的に描かれていて良かったと思います。
振り回される系のイメージで言うなら、ましろのぽややんな感じや美咲先輩の突飛な行動が思い浮かびますが、あのふたりが基本的に天然タイプなのに比べて、リタはきちんと計算して動けるタイプなのでバランスも取れているかと。
先代のましろ当番として彼女の一番側に居続けたという点では、空太との共通項も多く、彼女との対話を通じて、空太が何を感じ取っていくのか?は、本作の大きな見どころかと。

というか、リタが語るシリアスな過去話は、ましろという全世界級の才能が放つ光について考えれば、ある意味、比較的容易に予見されるものだとも思います。
空太が2巻で味わった挫折感&敗北感、そしてそれでも何かを掴み取った感がしっかりと描かれていたからこそ、この巻のエピソードが生きてくる部分は大きかったかと。
空太自身の心の成長が、リタの告白にも己を見失わずに済む要因になったことは間違いないでしょうし、それがリタを救うきっかけとなったのも、流れ的に綺麗だったと思います。

空太とましろの関係性についても、ますます強固なものとなった印象でニヤニヤでした。
空太自身が一途にましろのことばかりを考え続けている分、誰とくっつくかでドキドキという雰囲気はありませんが、本命の女の子のことばかりが気になりまくるというのもいかにも思春期の男子という感じですし、このまま良好な関係を築いていって欲しいですね。
言葉にしなくても分かり合えるものもあれば、言葉にして初めて強く響くものもあるわけで、その両方がシナリオ内で上手く描かれていたと思います。

マンガ以外でましろに関心を抱かせるものの貴重さについても、劇中で描写されていましたが、その数少ない対象のうちのひとつが空太なわけで。
ラストの引きで、それが直球気味に描かれたことが、ラブコメパートの加速をどんどん強めていってくれると良いなと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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