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『ガンパレード・マーチ 2K 北海道独立』1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2011年02月17日 20時05分12秒 | ライトノベル・小説
電撃ゲーム文庫のラノベ、『ガンパレード・マーチ 2K 北海道独立(1) 』(榊涼介先生著、きむらじゅんこ先生イラスト)が発売中です。
表紙はメインヒロインの舞。
どちらかというと、ゲームでは舞が主人公で厚志の方がヒロインというイメージですし、本シリーズでは、ひとりの主人公の視点を追い続けるのではなくて、5121小隊メンバーや小説オリジナルキャラクターそれぞれの視点から、多角的に戦争の様子を描いている点が肝になっているわけですが、やはりガンパレと言えば舞ですよねッ!というファンの方も多いのではないかと。

ぶっちゃけ、『逆襲の刻』シリーズで一旦長年続いたいわゆる『榊ガンパレ』が完結したものと思っていた(Wikiの電撃ゲーム文庫の項目もそんなまとめ方だったしw)ので、新シリーズが始まったことだけでもある意味感無量だったり。
ひょっとして完全に別シリーズになるのかしら?とも思っていたのですが、しっかりと今までの情勢の推移を受け継いだ続きからスタートとなっているのでご安心、もしくはご注意を。

冒頭に、これまでの出来事を事件別に振り返るパートがあるので、簡単な復習は出来ますが、5121小隊のメンバーの細かな性格や関係はゲームとはかなり異なっている部分も多いですし、ましてやゲームオリジナルキャラについては、人数自体がエラい事になっているので、順を追って読んだほうがベターだと思われます。

既に余裕で20冊を超え、このまま順調に30冊にも届こうという巻数なのでなかなか大変だと思いますが、まとめ買い&イッキ読みの方が、情勢や関係を把握しやすいというメリットもあるかと。
ゲームが発売されてからかなりの年月が経っていますし、今やPlayStation Storeからダウンロード→PSPでお安く遊べるように!と、当時は思いもよらなかった進化を遂げているガンパレですが、やはりそれだけ熱いファンによって支えられてきたのだなと思うと胸熱ですね。
オーケストラ以降、原作ゲームの新作も出てきませんし、コンスタントに小説を書き続けてこられた榊先生の功績もまた大きいものだと、改めて思う次第です。

今回のお話は、サブタイトルにもあるとおり今まで劇中であまり触れられてこなかった北海道が舞台となっています。
『カーミラのとりなしでシベリアの王ミハイルと人類が和平条約を取り付けた後の物語』なので、ある程度予想は立ちましたが、今回の敵は幻獣ではなく人間!というのが大きな見所ですね。
今までも、クーデターやら共生派とのいざこざが描かれる場面はあったわけですが、あれだけの苦労をして平和を手に入れた舞達の事情を省みず、足を引っ張るのが人間だという現実は、気持ち的にツラいものがありますね。
まさに内憂外患ならぬ内憂内患、といったところかと。

戦争のせいで北海道に軍や食料関係の産業が集中しており、そこに難民が追いやられていたという背景が加わり…という経緯から、小さいながらも独立国家的体制を整えた北海道という発想には意表を突かれましたが、『今までの展開の裏側でそんなことがあったのか~!』という新鮮な驚きを与えつつも、世界観のイメージを損なわない説得力も感じられたので良かったと思います。

軍産複合体との戦いをテーマにしているだけに、敵側に新型兵器が配備されているだけでなく、どうやら『ラボ』的な施設と、その被験者にさせられた子ども達からなる人型戦車に似た機動兵器戦力との戦いも待ち受けていそう!ということでテンション上がりました。
舞達にとっては、単純な殲滅作戦とは勝手が違う分、更に厄介なことになってしまっているわけですが、その分『3号機無双状態』以外の戦闘バリエーションなんかも見られそうで楽しみです。
実際、今回も索敵&潜入といった情報収集戦等も見られましたし、序盤の割りには結構大ピンチのまま終わっていくようなw

ピンチと言えば、5121小隊の主要メンバー達もかなりの満身創痍&配置が分散している状態で、ベストコンディションには程遠いのが気掛かりですね。
今までにもヤバい局面があった壬生屋や森だけでなく、あのキャラまでも…という不安要素が仄めかされているので、いつそれが暴発してしまうのかハラハラし続けることになりそうです。
ラストまでには再団結してくれると思いますが、うっかりすると意外に死んでしまうサブキャラも多いシリーズなので、誰かがとばっちりを受けないか心配だったりw

今回は地盤固め&新たなる敵組織のキャラ紹介といった趣向なので、ぶっちゃけ地味な展開なのですが、その分、問題の重要性と今後の方向性もある程度明確になっているので、新シリーズの導入としては成功しているかと。
5121小隊メンバーにスポットが当たる割合も比較的多めですし、きちんとガンパレらしさが感じられたのは良かったです。
特に、瀬戸口&壬生屋パートは必見かと。
お父さん、頑張るなぁw

個人的には『絢爛舞踏VS竜』的な、ゲームクライマックスの頂上決戦もそろそろ見たい気がしますが、貴重な長編戦記物シリーズとして描かれてきた本シリーズなので、このままどこまでも小説オリジナル展開で描き続けていって欲しいという気持ちもあったりw
今後も落ち着いて見守っていきたいです。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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