電撃文庫のラノベ、『新約 とある魔術の禁書目録(16)』（鎌池和馬先生原作、はいむらきよたか先生イラスト）が発売中です。
表紙は、上条さんと、食蜂さん＆美琴のトライアングラートリオ。
何とは言わないですが、大きいのも小さいのも(・∀・)ｲｲﾈ!!それとスク水。
お話的には、原因不明の大熱波に襲われた学園都市で、貴重な水や食料を巡るサバイバル生活を余儀なくされた学生たち。
町中を徘徊する異形の化け物「エレメント」との戦いで絶体絶命の危機に陥った上条さんを救ったのは、空飛ぶ機械兵装を身につけた美琴で……という、いきなりインフラ全滅展開です。
上条さんがなんやかんやと危険に巻き込まれるのは毎度のことですが、クラスメイト達と一緒に綱渡り的な状況を切り抜けるというシチュエーションは結構新鮮でしたね。
もしもこういう映画みたいな災害が起きたらどうしようか？と空想したことのある人は多いと思いますが、実際にダイ・ハードシリーズよろしくピンチの連続に晒されてしまったら、早い段階で心が折れてしまいそうな予感がｗ
そんな中でも、小さな希望を捨てずに最後まであがき続けるあたりが上条さんらしいわけですが、物語的に雑魚の部類に入るはずのエレメント一匹を倒すのにも命懸けという力関係な上に、水＆食料不足で仲間割れ寸前、明確にこうなったらみんなが救われるという方法も判らないという五里霧中かつ一触即発のストレスフル環境には、見ているこっちの胃が痛くなってきてしまいました。
普通の高校生には荷が重すぎるだろう(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
そんな極限状況からのスタートとなった今回ですが、強力な能力をもった美琴たち常盤台中学のお嬢様達のケース、そして更に強い上里勢力のケースと、同じ事件を複数の視点から描くことで、それぞれの集団の対処方法や発生する問題に違いが生じてくる様子が興味深かったですね。
上条さんの右手だけがほぼ唯一最大の戦力だった序盤とは一転、火力無双な美琴や、それが束になったレベルの攻撃力持つ上里勢力の戦いぶりはド派手で容赦がないものになってくるわけですが、戦力的に若干お客さん状態になりつつあった上条さんが、戦いの末に何を見出すのかが今巻の大きなポイントかと。
新事実が明かされるに従って、いろいろと思い悩んでしまう上条さんの葛藤ぶりにも同情してしまいますが、読者としてはやはりいつもの主人公らしいまっすぐ＆説教魔な彼が見たいわけでｗ
もうひとりの主人公たる天敵、上里と行動を共にしたことでいろいろと対比が際立った部分もありますし、ここまでの戦いを通じて上里の心情にもゆとりができて人間味が増したというか、大きな変化が出てきたのも良かったと思います。
バトル的には、こちらが多人数で囲んでも歯が立たないレベルの苦境にはじまり、美琴無双＆お嬢様集団の援護射撃ありの逆転状況に変わる中盤、相手も質量ともにパワーアップしつつも、それを上回るオールスター状態で進行する終盤戦と、それぞれの見せ場があって手に汗握らされました。
無言のエレメント相手で戦闘中のやり取りが無いのは少し寂しかったですが、先に仲間とのブリーフィングで作戦の方向性を提示した後で実際の任務をこなしていく流れは、FPSゲームの様で判りやすかったかと。
黒幕の精神性も随分掘り下がりましたし、それがどれだけ非人道的で異質であろうと、何のために戦うのかという理由と、それぞれが譲れないもののために戦うという構図がはっきりしていたので説得力が高かったです。
……人の恋路を邪魔したらアカンなぁ的な案件が多い気もしますがｗ
終わってみると、一難去ってまた一難的な状況ですし、理想送り絡みの前提を大きく覆さないといけないような問題も飛び出して、全く先が読めなくなってしまいましたが、上条さんのやる気ゲージはMAXになっているようで何より。
途中離脱状態の各ヒロインズの安否も気になるところですし、すぐさま行動を起こさないと上条さん自身も危険な気がしますが、なんとか不可能を可能に変える主人公らしさを発揮して欲しいところですね。
個人的には、ようやくラブコメ的に少しだけ報われた気がする食蜂さんにもっと美味しい思いをさせてあげたいところなので、上条さんの記憶に関する掘り下げエピソードが早く来ると良いなぁ。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は、上条さんと、食蜂さん＆美琴のトライアングラートリオ。
何とは言わないですが、大きいのも小さいのも(・∀・)ｲｲﾈ!!それとスク水。
お話的には、原因不明の大熱波に襲われた学園都市で、貴重な水や食料を巡るサバイバル生活を余儀なくされた学生たち。
町中を徘徊する異形の化け物「エレメント」との戦いで絶体絶命の危機に陥った上条さんを救ったのは、空飛ぶ機械兵装を身につけた美琴で……という、いきなりインフラ全滅展開です。
上条さんがなんやかんやと危険に巻き込まれるのは毎度のことですが、クラスメイト達と一緒に綱渡り的な状況を切り抜けるというシチュエーションは結構新鮮でしたね。
もしもこういう映画みたいな災害が起きたらどうしようか？と空想したことのある人は多いと思いますが、実際にダイ・ハードシリーズよろしくピンチの連続に晒されてしまったら、早い段階で心が折れてしまいそうな予感がｗ
そんな中でも、小さな希望を捨てずに最後まであがき続けるあたりが上条さんらしいわけですが、物語的に雑魚の部類に入るはずのエレメント一匹を倒すのにも命懸けという力関係な上に、水＆食料不足で仲間割れ寸前、明確にこうなったらみんなが救われるという方法も判らないという五里霧中かつ一触即発のストレスフル環境には、見ているこっちの胃が痛くなってきてしまいました。
普通の高校生には荷が重すぎるだろう(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
そんな極限状況からのスタートとなった今回ですが、強力な能力をもった美琴たち常盤台中学のお嬢様達のケース、そして更に強い上里勢力のケースと、同じ事件を複数の視点から描くことで、それぞれの集団の対処方法や発生する問題に違いが生じてくる様子が興味深かったですね。
上条さんの右手だけがほぼ唯一最大の戦力だった序盤とは一転、火力無双な美琴や、それが束になったレベルの攻撃力持つ上里勢力の戦いぶりはド派手で容赦がないものになってくるわけですが、戦力的に若干お客さん状態になりつつあった上条さんが、戦いの末に何を見出すのかが今巻の大きなポイントかと。
新事実が明かされるに従って、いろいろと思い悩んでしまう上条さんの葛藤ぶりにも同情してしまいますが、読者としてはやはりいつもの主人公らしいまっすぐ＆説教魔な彼が見たいわけでｗ
もうひとりの主人公たる天敵、上里と行動を共にしたことでいろいろと対比が際立った部分もありますし、ここまでの戦いを通じて上里の心情にもゆとりができて人間味が増したというか、大きな変化が出てきたのも良かったと思います。
バトル的には、こちらが多人数で囲んでも歯が立たないレベルの苦境にはじまり、美琴無双＆お嬢様集団の援護射撃ありの逆転状況に変わる中盤、相手も質量ともにパワーアップしつつも、それを上回るオールスター状態で進行する終盤戦と、それぞれの見せ場があって手に汗握らされました。
無言のエレメント相手で戦闘中のやり取りが無いのは少し寂しかったですが、先に仲間とのブリーフィングで作戦の方向性を提示した後で実際の任務をこなしていく流れは、FPSゲームの様で判りやすかったかと。
黒幕の精神性も随分掘り下がりましたし、それがどれだけ非人道的で異質であろうと、何のために戦うのかという理由と、それぞれが譲れないもののために戦うという構図がはっきりしていたので説得力が高かったです。
……人の恋路を邪魔したらアカンなぁ的な案件が多い気もしますがｗ
終わってみると、一難去ってまた一難的な状況ですし、理想送り絡みの前提を大きく覆さないといけないような問題も飛び出して、全く先が読めなくなってしまいましたが、上条さんのやる気ゲージはMAXになっているようで何より。
途中離脱状態の各ヒロインズの安否も気になるところですし、すぐさま行動を起こさないと上条さん自身も危険な気がしますが、なんとか不可能を可能に変える主人公らしさを発揮して欲しいところですね。
個人的には、ようやくラブコメ的に少しだけ報われた気がする食蜂さんにもっと美味しい思いをさせてあげたいところなので、上条さんの記憶に関する掘り下げエピソードが早く来ると良いなぁ。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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